「長い夜の国と最後の舞踏会」シリーズ
- 著者
- 桜瀬彩香
- イラスト
- 鈴ノ助
- レーベル
- オーバーラップノベルスf
- 刊行年
- 2021-2023
- 巻数
- 3巻
- アニメ化
- —
- 読み放題状況
- Kindle Unlimited: 1巻まで
深い森に閉ざされた国ファーシタルを舞台に、公爵令嬢ディアと精霊ノインの関係を軸に進むファンタジーシリーズ。幼い頃に家族を失い、王家の保護下で第一王子と婚約したディアは、婚約解消をきっかけに自分と家族の死の真相に向き合うことになる。王家、精霊、舞踏会が結びついた国の仕組みの中で、彼女は復讐とその後の生き方を選んでいく。物語は舞踏会前後の対立から、物語の森の屋敷で始まる新生活や、夏至祭の森、リベルフィリアに触れる話へ広がり、最終巻には本編後の短編と『来訪者』も収録される。そこでは、人ならざる者たちの常識や因縁が日常に入り込み、ディアが新しい立場を身につけていく過程も描かれる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 幻想的で美しい世界観が強い印象を残す。
- おとぎ話や欧州民話を思わせる、残酷さと気品の同居が魅力。
- 食事や菓子の描写が細かく、場面の温度感を上げている。
- 復讐劇だけでなく、誤解やすれ違いの積み重ねが物語の軸になっている。
- 複数視点や断片的な情報の回収で、読み進めるほど像がつながる構成が面白い。
こんな人におすすめ
- 美しいファンタジー世界とシリアスな空気感を楽しみたい人。
- 童話的で少し残酷な物語が好きな人。
- 復讐劇に加えて、恋愛や関係性のじれったさも読みたい人。
- 食べ物の描写や生活感のある細部を味わいたい人。
- 断片を拾いながら謎を追う読み方が合う人。
人を選ぶポイント
- 序盤は世界設定の説明が多く、少し分かりにくい。
- 物語の区切りが巻末で切れるため、続き待ちのもどかしさが強い。
- 主人公の言動や年齢感に違和感を覚える人がいる。
- 文章やテンポに癖があり、好みが分かれやすい。
- 期待した展開までの助走が長く、進行の遅さを感じる場面がある。
テンポ・読後感
- 静かでしんしんと冷えるような空気感が続く。
- 前半は説明と心情描写が多く、後半で面白さが増していく。
- 緊張感のある復讐劇の合間に、食事ややり取りで少しほぐれる。
- 美しいのに重苦しい、甘さと残酷さが同居した読後感。
- じれじれした関係性が中心で、派手さより余韻が残る。
キャラクターへの評価
- ディアは儚さと逞しさを併せ持つが、幼さや掴みどころのなさも目立つ。
- ノインは距離感が独特で、世話焼きや餌付けのような振る舞いが印象に残る。
- 人外側は美しさだけでなく、価値観の隔たりや残酷さが際立つ。
- リカルドは事情が見えるほど単純な悪役ではなく、複雑で割り切れない印象。
- 複数の人物を別視点で見ると印象が変わる作りになっている。
巻一覧
この巻のあらすじ
深い森に閉ざされた国ファーシタル。 その森を管理する精霊に仕えてきた公爵家の令嬢ディアは、幼い頃に家族を殺され、王家に保護されたのち第一王子リカルドと婚約する。 しかし、彼が他に愛する女性を得たことで婚約は解消される。 円満な婚約解消に思えたが、ディアは知っていた。 かねてより精霊との繋がりを危惧していた王家がこの婚約解消を機に、数日後の舞踏会で自身を手にかけることを。そして自分の家族を殺したのが王家だということも――。 全てを失いひとりぼっちで生きてきたディアは、最後に奪い続けてきた者達への復讐を決意する。 そんな彼女をずっと見ていたのは、美しく残忍な精霊ノイン。彼こそディアの一族が仕えてきた精霊で、ディアが殺される理由だった。 気まぐれに現れるノインとともに、残されたわずかな日々を過ごすディアは、最後の舞踏会に向けて歩み始める――。
この巻のあらすじ
リベルフィリアから一夜明け、舞踏会の日。 家族を奪った者達への復讐だけを抱えて生きてきたディアは、リベルフィリアで大好きな精霊ノインと過ごした時間を思い、確かな幸せを感じていた。 ノインも優しく寄り添い、ディアのために食事やドレスを用意してくれる。 久しぶりに暖かな時間を過ごし、お腹も心も満たされるディア。 しかし、そんな時間の中でもディアの復讐の意志は揺るがず、最後の舞踏会に向かう準備を整えていく――。 そうして会場へ歩み始めるディアを迎えにきたのは、元婚約者の第一王子リカルドだった。 彼はディアが家族の死の真相を知ったことに気付いていたようで、ディアの家族を殺す命令を下したのは自分だと告白する。 静かなる復讐劇の先でディアとノイン、そして長い夜の国が迎える結末とは――?
この巻のあらすじ
再び開かれた舞踏会への扉。 紡がれるは新たな夜の国のお話。
最後の舞踏会で復讐を遂げた公爵令嬢ディア。 傍で見届けたノインに連れられファーシタルを後にした彼女は、物語の森にある屋敷で新たな生活を始めていた。 人ならざる者達の常識に翻弄されつつもノインの隣に立つために、少しずつ自分にできることを増やそうと努力するディア。 周囲からも優しく見守られ、穏やかな時間を過ごしていた。 一方、ノインはディアを伴侶として迎えるための準備を進めていた。 向かったのは夏至祭の森ーーファーシタルの民と深い因縁がある夏至祭の王サーレルのもと。 交渉の後、ディアに手を出さないという言質を取ることに成功するノインだったが、サーレルとの因縁を抱えているのはディアだけではないようで……? ひとりぼっちだった公爵令嬢と真夜中の精霊が紡ぐ、新たな夜の国の物語ーー。 『長い夜の国と最後の舞踏会』の短編小説の他、リベルフィリアを舞台とする『来訪者』を収録。
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