帝国軍の侵攻で崩れかけた皇国を舞台に、兵站将校の新城直衛が前線と後方の両方で戦う軍事ファンタジーシリーズ。氷雪の北端戦線から皇都の政争、要塞防衛、冬季攻勢、クーデタと市街戦へと、戦場の移動とともに物語の焦点も広がっていく。新城は部隊の再編や撤退支援、要塞防衛、皇都での動乱対応を通じて、軍事行動と政治の両面に巻き込まれる。全9巻で、戦場の局面と皇都内部の対立が連続して描かれる。続編・外伝・短編の情報は提示されていない。 彼は前線での指揮だけでなく、皇都の権力構造にも関わっていく。戦局の推移と政争が並行して進み、軍事と政治が結びついた構成になっている。新城の立場は巻を追って変化し、部隊運用と皇国内部の対立の両方が物語の軸になる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 撤退戦や籠城戦の緊張感が強く、負け戦の中で指揮官の差が際立つ。
- 戦況や作戦の組み立てが細かく、軍記ものとして読み応えがある。
- 直衛の戦場での切れ味と、諧謔・自虐・執念が同居する人物像が印象に残る。
- 物語世界の設定や政治の力学が厚く、戦闘だけでなく背景の面白さも大きい。
- 漫画版から入って原作を読むと、補完される情報や内面描写を楽しめる。
こんな人におすすめ
- 戦記もの、軍事もの、撤退戦や籠城戦が好きな人。
- 頭脳戦や作戦描写をじっくり追いたい人。
- ひねりのある主人公や、単純な英雄譚ではない戦争小説を求める人。
- 漫画版を読んで原作の設定や心理描写を深掘りしたい人。
- 群像劇や政治劇も含めて楽しみたい人。
人を選ぶポイント
- 戦闘より政治や会議が前に出る巻は、停滞感や説明過多を感じやすい。
- 時系列の前後や視点の切り替えが多く、読みづらさが出る場面がある。
- 主人公の性格はかなり陰性で、好みが分かれやすい。
- 物語が未完のまま止まっている点を気にする声がある。
- 主要人物の関係や恋愛要素に、唐突さや強引さを覚える読み手もいる。
テンポ・読後感
- 撤退戦や攻城戦では一気に加速し、切迫感と地獄感が強い。
- 政治や根回しが中心になると、テンポが落ちて重たくなる。
- 文章は硬派で、戦場の緊張と日常の歪んだ空気が同居する。
- 爽快感よりも、最悪の状況で最善を探る苦さが残る。
- ところどころに会話の切れ味や皮肉があり、重さの中でも読ませる。
キャラクターへの評価
- 新城直衛は、冷徹さと臆病さ、破壊衝動と知性が同居する強烈な主人公。
- 戦場では魅力が増し、日常や政治の場では不器用さや陰の濃さが目立つ。
- ユーリアや冴香は、戦場の緊張を支える存在として印象に残る。
- 周囲の部下や同期、古参の人物たちも個性が立っていて、群像劇として厚みがある。
- 佐脇や守原など、足を引っ張る人物や対立軸が物語の苛立ちと面白さを生。
巻一覧
この巻のあらすじ
氷雪舞う皇国北端の地に鋼鉄の奔流が押し寄せた。兵力と装備に勝る帝国軍破竹の進撃に皇国軍は為す術もなく壊走する。殿軍の兵站将校新城中尉は死力を尽くして猛攻に立ち向かうが。
この巻のあらすじ
「皇国」軍主力の撤退を援護するため寄せ集めで急遽編成した新城指揮下の剣虎兵は、背後に迫る「帝国」軍追撃部隊に奇策をもって果敢に挑む。極北の港に追いつめられた「皇国」軍将兵一万八千を水軍が撤収させるまであと2日。刻々と間近に迫る敵軍から新城は友軍を守れるのか。
この巻のあらすじ
北嶺の武勲で少佐に昇進した新城は皇都に蠢く大貴族の政争の駒となって、皇主に奏上する栄誉と引替えに近衛とは名ばかりの弱兵部隊への転属を命じられた。練兵の間もなく決戦の時は来た。湾を埋め尽くす帝国軍の大上陸部隊を、興廃を賭して皇国軍主力が迎え撃つ。訓練不足の近衛鉄虎兵大隊を率い新城は波打際の最前線に血路を拓く。
この巻のあらすじ
絶望的な戦況の中、新城直衛がついに一軍の指揮権を握った! 大地を覆う精兵を率いる美しき天才作戦家ユーリア姫と死守命令を下された新城。未完の城塞、六芒郭で決戦の時を迎える!
この巻のあらすじ
「皇国」皇都の危機を救った六芒郭臨時防衛部隊―新城支隊は窮地にあった戦姫ユーリアと共に決死の脱出行の末、皇都に帰還!皇国に一時の平隠をもたらした新城直江の巨大な功績は滅亡寸前の古都で衆民の歓喜と将家の怨嗟を生み出す。休息もつかのま「帝国」軍の冬季攻勢が始まった。
この巻のあらすじ
予期せぬ帝国軍の冬季攻勢に崩壊寸前の虎城戦線。居合わせた新城は防戦に奮闘する。だが一少佐の巨大すぎる救国の戦果が猜疑と妬をよび、 皇都では新城抹殺のクーデタ計画が……!!
この巻のあらすじ
帝国東方辺境鎮定軍の冬季限定攻勢に大損害を与え皇都に帰還したのも束の間、今や政争にも影響を及ぼし始めた新城に怨嗟募る将家の顎が忍び寄る。国を過らしめるのは愛国者なのか、それとも逆賊なのか。残り数日で迎える凱旋式を境に暗雲漂う皇都の闇に蠢く無数の影が皇国の歴史を変えていく。
この巻のあらすじ
凍てつく冬の朝、駒城下屋敷に銃声が轟き、未だ凱旋式典の残滓を纏う皇都に軍靴の響きが。遂に守原が起ったのだ。玉体を手中にした蹶起軍は市街をも制圧。この“義挙”に近衛中佐新城直衛の決断は!?
この巻のあらすじ
近衛中佐・新城直衛は、捕縛に現れた騎兵中隊を瞬時に無力化し聯隊に復帰。皇宮突入を下命した。市街全域を叛乱軍が制圧する中、逆賊殲滅に向かう新城の秘策とは!? 皇都動乱、遂に決着!!
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