後宮の奥に住む特別な妃・烏妃と、彼女を訪ねる皇帝高峻を軸に、宮中で起こる怪異や失せ物探し、幽鬼にまつわる依頼を描く中華幻想譚。烏妃・寿雪は不思議な術で招魂や呪い、祈祷を扱いながら、後宮に隠された制度や信仰、血筋に結びつく秘密へ近づいていく。物語は宮廷の依頼譚から始まり、寿雪と高峻の関係、烏漣娘娘や梟をめぐる謎、城外や海辺へ広がる事件へと進む。全7巻で、後宮内の怪異と歴史の断片をつなぎながら、舞台の範囲を宮中から外界へ少しずつ広げていく。続編・外伝・短編の別巻は確認できない。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 中華風後宮を舞台にした、幽鬼・祈祷・呪術が絡むミステリー要素が強い。
- 小さな事件の解決が大きな謎の手がかりにつながる構成で、先が気になる。
- 世界観の作り込みが厚く、歴史や血筋、信仰のつながりが物語を広げていく。
- 寿雪を中心に、孤独がほどけて人間関係が少しずつ増えていく流れが印象的。
- しっとりした空気と切なさ、優しさが同居する雰囲気が魅力。
こんな人におすすめ
- 中華風ファンタジーや後宮もの、宮廷ミステリーが好きな人。
- 謎解きよりも世界観や人間関係の積み重ねを楽しみたい人。
- 漢字や固有名詞の多さも含めて、重厚な雰囲気を味わいたい人。
- 孤独な主人公が少しずつ周囲とつながっていく物語が好きな人。
- 事件ごとの面白さと、長い伏線の回収を両方追いたい人。
人を選ぶポイント
- 固有名詞や用語が多く、読み始めは少し取っつきにくい。
- 物語が進むほど情報量が増え、人物関係の把握に手間がかかる。
- 巻によっては本筋以外の人物や一族の話が大きく入る。
- 最終巻のまとまり方には、物足りなさや構成への戸惑いが残る読者もいる。
- アニメ版から入ると、原作との差に違和感を覚える場合がある。
テンポ・読後感
- 事件が起こるたびに謎が少しずつ開いていく、じわじわ加速する展開。
- しっとり静かな空気の中に、不穏さや切なさが差し込。
- 読みやすさは巻を追うごとに増す一方、終盤は情報量が多く濃い。
- ハラハラ感と、優しさに救われる感触が交互に来る。
- 余韻が長く残るタイプで、一気読みしたくなる巻が多い。
キャラクターへの評価
- 寿雪は不器用で孤独だが、優しさと芯の強さが際立つ。
- 高峻は寿雪を支える存在として見られ、人物としての厚みも評価されている。
- 侍女や護衛、宦官など周囲の人物が増え、群像劇としての面白さがある。
- 衛青やサナメ一族など、脇役にも強い印象を残す人物が多い。
- 烏漣娘娘や梟、先代烏妃まわりは、可愛さと不穏さが同居する存在として受け止められている。
巻一覧
この巻のあらすじ
後宮の奥深く、夜伽をしない「烏妃」と呼ばれる特別な妃が住んでいる。不思議な術を使うという烏妃のもとを、皇帝・高峻が訪れる。翡翠の耳飾りに取り憑いた女の幽霊の正体を知りたいというが……。
この巻のあらすじ
圧倒的中華幻想譚、衝撃のシリーズ第2巻!
後宮の奥深く、妃でありながら夜伽をすることのない、 「烏妃」(うひ)と呼ばれる特別な妃が住んでいる。 漆黒の殿舎のなかでひっそりと暮らし、外に出てくることはめったにない。 彼女は不思議な術を使い、憎い相手の呪殺から招魂、祈祷、失せ物さがしまで、 なんでも引き受けてくれるともっぱらな噂だった。
後宮で生きながら、けして帝のお渡りのない妃。 そして、けして帝の前でひざまずくことのない妃。 ーーそれが烏妃だった。 しかし、それが意味するところを知る者は、ほとんどいない。
当代の烏妃として生きる寿雪は、先代の言いつけに背き、 侍女を傍に置いたことに深く戸惑っていた。 烏妃とは、なにも望まず、ひとを遠ざけ、ただひとりでいるものだからだ。
そんな彼女のもとに、今夜も「頼み事」のために訪ねてくる人がいる。 ある少年宦官は、自分と同じ年頃の宦官の幽鬼が現れるという。 入水して死んだ、かつて仕えていた妃の幽鬼を弔ってほしいと老宮女はいう。 古い布作面には男の幽鬼が取り憑いている、という気味の悪い話もある。
そしてある夜、後宮で起きた凄惨な事件は、 寿雪が知る由もなかった驚愕の真実をもたらすことになる、がーー。 烏妃をしばる烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)とは何か? 烏漣娘娘がおそれる「梟」(ふくろう)とは一体誰なのか?
烏妃の孤独と運命を知ることとなった皇帝・高峻はーー。
この巻のあらすじ
「梟」が残した羽根に、自らの行く末を重ねる寿雪。 先代の戒めに反し夜明宮は孤独から遠ざかるも、寿雪自身は真に虚しさから逃れることが出来ずにいた。 烏妃の元には、今宵も訪問者が絶えない。泊鶴宮での怪異は、やがて烏漣娘娘への信仰を脅かす『八真教』へと通じて……? 他方、高峻は烏妃を「烏」から解放する一筋の光明を見出し、半信半疑ながらも寿雪と共にあることを決めた。 それぞれの過去が少しずつ明らかになり、真実はなおも遠いーー。それでも確かに進んでいく、たとえ禁忌に触れることになろうとも……。
真の‟救い"は光であり、葛藤……。 数多の謎が繋がり、導く……歴史が再び動き出すーー シリーズ累計30万部突破!! 圧倒的中華幻想譚、第三弾。
この巻のあらすじ
今宵も、夜明宮には訪いが絶えない。
泊鶴宮の蚕室で、大切な繭がなくなったという宮女・・・・・・。 一方、花娘を通じ城内での謎多き失せ物探しも舞いこむ。 烏妃を頼る者は日に日に増え、守るもののできた寿雪の変化に、言いようのない感情を抱く高峻。 ・・・・・・やがて寿雪と高峻は、真実眠る歴史の深部へ。 鍵を握るのは名もなき幽鬼か、あるいはーー。
蚕神 金の杯 墨は告げる 禁色
の、四編を収録。
烏妃を頼る者、不安視する者、守る者・・・・・・宮中の思惑が交錯する、待望の第四巻ーー!
シリーズ続々大重版、圧倒的中華幻想譚!!
この巻のあらすじ
高峻は寿雪を救い出すため、もっとも険しい道を選び、進んでいく。 初代烏妃、香薔(こうしょう)の過ちをただすこと。 すなわち、香薔が烏妃のなかに閉じ込めた烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)を解放すること。
この秋、宮中は慶事に沸いた。 同じ頃、先の騒動の影響で夜明宮は、ひっそりと静まり返っていた……。 烏妃はひとりで在るもの。先代、烏妃の戒めが、寿雪の胸を刺す。 それでも周囲には九九や温螢、淡海たちがいる。 寿雪は、抱えたものを守り通すため、烏妃として突きつけられた切ない運命(さだめ)に対峙することを決意してーー。
笑う女 黒い塩 烏妃の首飾り 破界
互いの思いが重なる時、歴史が動く……。シリーズ続々大重版、圧倒的中華幻想譚。激動の第五弾!
この巻のあらすじ
寿雪の銀髪が、衆目にさらされた。その銀髪こそが、前王朝の血を引く証だった。高峻が策をもって隠してきた寿雪の秘密がしられてしまったのだ。 同時に、柳寿雪は化け物を退治した美しき巫婆だという評判も城下に広がり始めていた。だが寿雪本人の魂は何処かへとってしまい、その肉体に宿り動かしているのは“烏"だった。 そして騒動のさなか、衣斯哈の行方も不明となり、白雷と隠娘もともに姿を消していた。寿雪の命を守れるかどうかの瀬戸際に立っているーーそう考え冷たい汗をにじませる高峻。 状況は緊迫の度合いを高めていく中、寿雪の魂を呼び戻すためには血縁者の存在が不可欠だという情報がもたらされるが……? 物語は新たな局面へ。圧倒的中華幻想譚、緊迫の第6巻!
この巻のあらすじ
寿雪は千里と之季の安否を知るため、そして烏の半身をさがすため、界島へと向かっていた。 しかし寿雪一行が界島の対岸の港まで到着すると、海底火山の噴火が続いていて島へは渡れなくなっていた。 噴火している海域は楽宮の海神の縄張りが複雑に入り組んでおり、海が荒れていたのも噴火も、烏の半身や鼇の神が海神を刺激したせいだった。 そこで寿雪たちが出会ったのは、花娘の父である海商・知徳だった。花娘からの文で寿雪について知っていた知徳は、噴火さえ収まれば舟と水手を貸すと約束してくれた。 一方、界島では白雷や海燕子に助けられた千里と之季、楪が海商・序家の屋敷で介抱されていた。 千里はまだ意識を取り戻さないものの、昭氏の薬草で快方に向かっている。 白雷は烏の半身である黒刀を前に考え込んでいて……?
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