表向きは和風コンビニ、裏では妖怪向けの商品販売と人間・妖怪のトラブル監視を担う橘屋を舞台にしたあやかしシリーズ。人間の母と妖狐の父を持つ跡取り娘・美咲は、酉ノ分店の家業を継ぐ立場にあり、本店の次男坊で鵺の弘人から花婿候補として扱われる。婚約や同居を重ねながら、記憶だけを奪われる出来事、海賊への売却、天狗の求婚、嫉妬を糧にする妖怪の介入、弘人の側女・綺蓉をめぐる騒ぎなどに向き合う。物語は裏町、遠野、海、〈十六夜の里〉へ広がり、月に一度しか行き来できない里の事情や茨木童子の同行も描かれる。分店と本店、商売と婚姻、妖怪社会の掟が連続して重なる構成。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 和風コンビニ×妖怪退治という舞台設定が目を引く。
- 妖狐ハーフの主人公や、鵺の婿候補などキャラの組み合わせに惹かれる。
- ふだんはツン気味でも、相手に甘い側面のある関係性が楽しい。
- 脇役や女官、天狗などの周辺キャラに印象が残る。
- シリーズを通して主人公の成長や立ち位置の変化を追える。
こんな人におすすめ
- 妖怪もの、和風ファンタジー、コバルト系の恋愛要素が好きな人。
- ツンデレ気味の相手役や、じれったい恋模様を楽しみたい人。
- 主人公の成長を長めのシリーズで見守りたい人。
- 設定重視で、コンビニや裏世界の仕組みに惹かれる人。
- 事件解決よりもキャラ同士のやり取りを重視する人。
人を選ぶポイント
- 物語の展開が王道寄りで、ひねり不足に感じやすい。
- 主人公が受け身で、活躍や見せ場が少ない巻がある。
- 恋愛の進み方が小理屈っぽく、胸キュンが弱いと感じやすい。
- 妖怪や事件の描写が重めで、雰囲気がおどろおどろしく寄る場面がある。
- 露骨な色気描写や説明の細かさが気になる人には合わない。
テンポ・読後感
- 進行は安定していて、安心して読める作り。
- 事件は毎巻きちんとまとまるが、驚きは控えめ。
- 恋愛はじれじれしつつ、少しずつ関係が進。
- 中盤以降は成長や着地の手応えが増していく。
- 全体に和風伝奇らしい落ち着きと、軽いコメディ感が混ざる。
キャラクターへの評価
- 美咲は可愛いが、悩みが多く受け身に見えやすい。
- 弘人はツンデレ気味で、甘さやデレが出ると強い印象になる。
- もっと攻めてほしい、嫉妬してほしいという見方が目立つ。
- 脇役の静花、劫、綺蓉、天狗などが主役以上に魅力的に映ることがある。
- シリーズ後半ほど、美咲の成長や自立が評価されやすい。
巻一覧
この巻のあらすじ
妖怪向けの商品も取り揃え、また、人と妖怪のトラブルを監視するという裏の顔を持つ不思議な和風コンビニチェーン・橘屋。その分店の娘で妖孤の父を持つ美咲の前に、ムコ候補だという本店のお坊ちゃま・弘人が現れる。店を取り潰すと弘人に脅され、勢いで分店の跡を継ぐと答えてしまった美咲は、彼と一緒に妖怪がらみの事件を追うことになるが…!? 2009年度コバルトノベル大賞読者大賞受賞、あやかしファンタジー。
この巻のあらすじ
妖怪相手にも商売をしている、和風コンビニチェーン橘屋。人間と妖怪のトラブルを解決することも仕事のうち。母は人間だが、妖狐の父を持つ美咲は、酉ノ分店の跡取り娘だ。美咲の花婿候補である本店の次男坊・弘人の正体は鵺(ぬえ)。普段からつかみどころのない性格だが、魂魄を醸した霊酒を飲むと、妙に危険な雰囲気で美咲を戸惑わせる。そんな彼が、ほかの店に婿入りすると聞いた美咲は……。
この巻のあらすじ
和風コンビニ橘屋の跡取り娘・美咲の家に、本店のお坊ちゃまである弘人が同居することになった。彼への恋心を自覚しはじめ、気もそぞろな美咲に、申ノ分店の静花がライバル宣言! 弘人は過去に叶わぬ恋をしていたという衝撃の事実を静花から聞かされた美咲は、裏町へでかけてある人物と面会する。一方、裏町で謎の女性と密会を重ねていた弘人は、ついに美咲への想いを告げるのだが――?
この巻のあらすじ
母は人間だが父は妖狐である美咲。相思相愛の関係になった弘人が婿入りしてくれるというので喜んだのも束の間、天狗が美咲を嫁によこせと言ってきた。天狗の求婚を断ると末代まで祟られるという。こうなったらすぐにでも結婚しろと祖母から言われて困惑していた美咲は、ささいなことから弘人と言い争い、婿入りを取り消されてしまう。気まずい状態のまま、美咲は天狗にさらわれてしまい――。
この巻のあらすじ
母は人間だが、亡き父は妖狐。妖怪相手の裏稼業もこなす和風コンビニ橘屋の跡取り娘、美咲に異変が起こった。ある朝、目が覚めると家の中に見知らぬ男がいて、美咲の婿だというのだ。いったいどういうこと!? ――どうも美咲の、彼に関する記憶だけが何者かによって奪われたらしい。初めて会ったとしか思えない婿の弘人とふたり、記憶を取り戻すために遠野へ向かった美咲だったが……?
この巻のあらすじ
表向きは和風コンビニ、襖を隔てた向こうの世界――裏町では、悪事を働く妖怪を取り締まる橘屋。酉ノ分店の跡取り娘である美咲は、海で保護された子供を父親のもとに返すため裏町の海へ向かう。だが申ノ分店の静花と一緒に、海賊に売り渡されてしまい……!? 美咲の婿、弘人の力を利用しようと企む如月水軍の狙いとは? そして不安を抱いていた弘人との恋に、美咲が見出した答えとは――!?
この巻のあらすじ
橘屋を恨む妖怪たちから狙われる立場になってしまった美咲。一方で美咲の婿である弘人の側女・綺蓉に異変が起こっていた。これまでは美咲に対しても好意的だったのに、突然弘人を誘惑しはじめたのだ。背後には嫉妬を糧とする妖怪の存在が? 綺蓉を救うために新婚初夜を“おとり”にして、妖怪をおびき寄せることに成功した美咲と弘人。ところが本当の敵は思ってもみなかった人物で――!?
この巻のあらすじ
瀕死の美咲が流れ着いたのは、ひとつきに一度しか行き来ができない〈十六夜の里〉。時の流れも違う、この不思議な里で美咲を助けてくれた人物とは…? 一方、弘人は美咲が生きていると信じて〈十六夜の里〉へ向かう。同行する茨木童子が美咲の命を狙っているとも知らずに――。明かされる〈十六夜の里〉の秘密。ようやく弘人と結ばれた美咲は、もとの世界に戻れるのか…!? 怒濤の完結編。
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