記憶を失った「あなた」と、館で待ち続ける女の対話から始まる、ゴシック浪漫サスペンスのノベライズシリーズです。舞台は、住む者に不幸が訪れると語られる館と、その周辺で積み重なった薔薇園や屋敷の歴史。中心人物は、記憶をたどる「あなた」と、過去を語り記憶を呼び起こす女、そして館に関わる人々です。物語は、複数の時代にまたがる悲劇と因縁を、扉ごとに異なる記憶としてつなぎ直していきます。全5巻で館の真相へ近づく構成です。続編・外伝・短編の追加情報はありません。|シリーズ概要は、記憶喪失の人物が館の過去をたどる構造と、複数時代にまたがる因縁の整理に重点があります。|全5巻で館の歴史と関係者の記憶を順に扱う構成です。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 悲劇寄りの物語でも、長い時間を経た再会や関係の積み重ねに感情を動かされる。
- 人間不信やすれ違いの背景に、境遇や周囲の冷たさがしっかり乗っている。
- 既存エピソードの補完や、別視点で見え方が変わる構成が楽しめる。
- 地名や時代感が入ることで、物語の現実味が増す。
- 重い展開の中に、思わず笑ってしまう小ネタもある。
こんな人におすすめ
- 悲劇や救いのない空気感も含めて物語を味わいたい人。
- 人間関係のこじれや、信頼の行き違いに惹かれる人。
- 本編の補完や追加エピソードを細かく追いたい人。
- 史実風の地名や舞台設定で没入したい人。
- 重さだけでなく、少しのユーモアも欲しい人。
人を選ぶポイント
- 既読前提で語られる部分があり、単独だと関係性の把握に戸惑いやすい。
- 物語の核がすれ違いと悲劇に寄るため、明るい展開を期待すると重く感じやすい。
- 既存巻との細かな差分や補完が多く、流れを把握していないと追いにくい。
- 登場人物の判断や行動に強いもどかしさを覚えやすい。
- 一部の場面は不謹慎な笑いを誘うが、全体の空気はかなりシリアス。
テンポ・読後感
- じわじわと過去の事情が積み上がる、重めで陰影のある進み方。
- 感情の爆発よりも、関係のずれや後悔が残る静かな苦さが強い。
- 補完エピソードの発見で、読み味が少しずつ更新される。
- シリアス一辺倒ではなく、細部に軽いユーモアが差し込まれる。
- 舞台の具体性が増すことで、物語の手触りが濃くなる。
キャラクターへの評価
- ヤコポは人間不信に傾くのも納得できる境遇で、同情を集めやすい。
- マリーアは強気に見えても不器用さが目立ち、理想通りには動けない印象。
- ジゼルは外から来た存在として見られ、周囲の態度の変化が厳しく映る。
- ミシェルやその家族は、身勝手さや冷たさが強く印象に残る。
- 登場人物同士の好意があっても、環境や判断のまずさで噛み合わない。
巻一覧
この巻のあらすじ
「旦那さま?」 長い黒髪に翡翠の瞳を持つ女は「あなた」にそう問いかけた。しかし「あなた」は何も思い出せない、何もわからない――自分のことでさえ何も。「まあ……、何も覚えていらっしゃらないと? それは大変。困りましたわ」 自分の帰りをずっと待ちわびていたという彼女は思案の後、「あなた」の記憶を呼び覚ますよう語り始めた。かつてここにあった美しい薔薇園のことや暮らしていた人々の話、そして――この館で起こった数々の悲劇を! 人気同人ゲームを完全ノベライズ! 「その館に住む者は必ず不幸になる――」 悲劇と絶望のゴシック浪漫サスペンスノベルをご堪能ください! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
この巻のあらすじ
「それで……旦那さま? 何をご覧になられたのです? わたくし、興味がありますわ。あなた様をそんなに切なくさせる記憶は、一体どんなものなのかと……」 死者は少しずつ思い出していた。ただ見届けることしか出来なかった悲劇の数々――ローズ家の兄妹や、獣の心を持つ男の末路――を。そして新たに導かれた扉の先に、一人の美しい花嫁と、それを迎え入れた男が居た。彼らもまた一つの時代、この館に住みそして……。悲劇を生むこの館とは何なのか? 貴方は真実へとまた一歩近づく。謎の館で巻き起こる時代を超えたゴシック浪漫サスペンス第2巻! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
この巻のあらすじ
「ジゼル、どうか、この手を取って欲しい」 その青年は、わたくしをそう呼びました。しかし…… 「わたくしは魔女なのです。悪しき魔女と神秘の白い髪の少女を同列に語るなど!」「違う。君は、魔女などではない」「ああ、まったく、なんと頑固で分からない人なのでしょう」「それは……」 青年の瞳が、悲哀に染まる。「……君の方じゃないか」 呪われた館で起こった数々の悲劇。しかし、その真相は――!? 彼女の語った物語と、青年が思い出した記憶の数々。そのすべてを知る者は館の魔女だけなのか? ゴシック浪漫サスペンス第3巻! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
この巻のあらすじ
――ねえ、ミシェル。起きて……。 「起きてくださいってばああああっ!」 ジゼルがシーツを引っぺがした姿勢で悪い笑みを浮かべていた。 「やっと起きましたね? もう、ミシェルってば子供みたいに寝続けるんだから」「こ、子供って……。ここは、一体……?」「もうー、寝ぼけすぎですよ? 自分のお部屋じゃないですか……」 そんな他愛ないジゼルとの日常……いや――! 夢に浸っている場合ではない。この瞬間、こうして甘い過去を引き摺っている間にも、彼女は魔女モルガーナの手によって破壊され続けているのだろう。 「……ジゼル。もう少しだけ、待っていてほしい。今度こそ私は、自分自身を見失わずに……君の下まで辿りつく!」 怒濤のゴシック浪漫・第4巻! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
この巻のあらすじ
館の扉を巡ったミッシェルは、全ての出来事が「モルガーナの呪い」だった事を知る。そして、過去に起こった事件を正して呪いを阻止しようと奮起するのだが――!? 衝撃のゴシック浪漫いよいよ最終章へ!
『……ミシェル?』 ジゼルが不安そうに顔を覗き込む仕草が、脳裏に浮かんだ。 「君にも――いや、君にこそ、この光や風を感じて欲しかった」 『大丈夫ですよ、ミシェル! だって――あなたがきっと、この闇を取り払ってくれるわ!』 悩むことはもう、終わらせなければ。今は何かを変えられるのだと信じ突き進むしかない。振り返ったり、足踏みをしている時期はとうに過ぎ去ったのだ! 君をそこから助け出してみせる。 そして、モルガーナの呪いを断ち切ってみせる!! ――館にかかわる真実が明かされる、衝撃と驚愕の最終巻!
※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
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