日本国中に埋まる精霊の力を守るため、光流脈矯正術者として働く双子の高校生・一条京介と豊花を中心に、学園や街で起こる異変を扱う現代ファンタジーシリーズ。京介は古代術、豊花は研修生としての術を使い、口喧嘩を交えながら事件や依頼に向き合う。物語は学園内の騒動、術者の研修、家族や本家の事情、礼子をめぐる関係などへ広がり、魔法の仕事と日常の境目を行き来する。短編や書き下ろしを含む巻もあり、双子と周囲の人物関係を軸に、術者社会の仕組みと個々の事件が積み重なる構成になっている。続編・外伝・短編を含む巻があり、本編の事件に加えて補足的なエピソードも収録される。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- ハイテンションなギャグや風刺、漫才のような応酬が続く一方で、組織の理不尽や人間関係の重さがじわじわ効いてくる二層構造が評価される。
- 無気力で割を食い続ける兄・京介と、傍若無人ながら兄を心配する妹・豊花の双子コンビの対比や絆が際立つ。
- 虹原高校の騒乱パートや風紀委員たちのコミカルな暴走が、「動物農場」的な毒と風刺として楽しめる。
- 巻を重ねるごとに人物の過去や事情が掘り下げられ、シリアスな展開や心情描写が深まっていく。
- 一巻では見切れないが、読み進めると面白さが増していく作品だ。
こんな人におすすめ
- 明るいノリのラノベを期待しつつ、じっくり重いテーマにも耐えられる読者向き。
- 兄妹・双子のやり取りや、一方が守り一方が暴走する構図が好きな人に合う。
- 学校内の支配と革命、組織内部の権力争いといった社会風刺やダークな空気を楽しめる人向き。
- 個性的なギャグキャラが多い作品で、ダウナー系主人公の視点から物語を追うのが好きな人に向く。
人を選ぶポイント
- コメディ寄りに見えても設定や展開がかなり重く、死や組織の消耗、鬱めた空気が強い。
- 妹・豊花の猪突猛進や傍若無人さが負担に感じられ、途中で読むのをやめた。
- 京介がダメージを受け続け出口が見えにくく、テンポが平坦に感じる巻もある。
- 短編・番外編は本編とのギャップが大きく、ボリューム不足や物語の切り方に物足りなさを感じる。
- 味方・仲間が薄く、無茶振りする上司や組織側が強いため、救いが少ない読み心地だと感じる。
テンポ・読後感
- 表紙やタイトルとは異なり、扉絵から不穏な空気が漂い、ノスタルジックさの中にシリアスさが強い作品だ。
- 騒がしい学校パートと、末端の命が軽く扱われる組織側の冷たい世界が対比され、ギャップが大きい。
- 前半はハイテンションで進みやすい一方、後半ほど殺伐とした空気や「負」の感覚が増していく。
- ギャグで笑いを挟みつつも、最終的には感情の揺り戻しを狙った構成だ。
- クライマックス前後は情報量が増え、駆け足で次巻への期待が高まる展開がある。
キャラクターへの評価
- 京介は淡々と無気力で割を食いやすい主人公だが、苦しみの中でも前向きさやかっこよさが見えてくる。
- 豊花は傲岸不遜で腹立たしい場面もあるが、兄を心配して奔走する場面や心情吐露が好印象だ。
- 風紀委員たちは個性が強く、コミカルかつ狂気めいた存在感として評価される。
- 遠峰は胡散臭く不気味な面がある一方、組織を乱さない範囲で最善を尽くす複雑なトップ像だ。
- 周囲の人物は自分勝手で突き放しがちな一方、家族や過去に縛られた人々の描写が印象に残る。
巻一覧
この巻のあらすじ
「可愛くてか弱い妹のために貢献しないと、ひどい目に遭わすわよ!」「か弱いやつはそんなこと言わない……」寄ると触ると口喧嘩。しかし日本国中に埋まっている精霊の力を守るため、日夜“魔法”業務に勤しむ京介&豊花の双子高校生。次々と起こる問題を腕にモノを言わせて解決する兄妹に、思わぬ人物から陰謀がしかけられようとしていた! 第6回角川学園小説大賞を受賞した学生魔法使いバトルノベル、登場!
この巻のあらすじ
幾たびかの生活指導にもかかわらず京介と豊花に無視されっ放しの風紀委員長・長谷常彦。その彼がひょんなことから妖術を操る黒獅子を味方につけた。その使い魔を利用して学園を蹂躙し始めた長谷に、京介の矯正術が炸裂する! 一方、その京介の知らないところで、彼の術者としての運命を左右する陰謀がうごき始めた。その陰謀と黒獅子の関係とは? そして京介に隠された秘密とは!? 大人気学生魔法使いバトルノベル第2弾、登場!
この巻のあらすじ
虹原市で最近、噂になっている「荊の死神」。その妖怪から身を守って欲しいという依頼が上級生から京介に舞いこんできた。京介に妖怪退治をさせ、報酬をせしめようとする豊花。しかし京介は返り討ちにあい、豊花は重傷を負ってしまう。それと時を同じくして矯正術を統べる組織のなかで血で血を洗う内紛が勃発。その争いの火の粉が京介・豊花にも降り注いできた。死神と内紛の関係とは!? 最大の危難が二人を襲う運命急転の第3弾、登場。
この巻のあらすじ
「このままだと私の野望が達成できないわ!」世の中にはびこる「澱み」を消し人々を幸せにする仕事、光流脈矯正術者。一条京介と豊花はそんな術者をめざす双子の研修生だ。正式な術者となるべく奮闘中だが、テストの結果はいつも、「不可」「不可」「不可」の嵐。このままでは術者になって高給とって贅沢三昧という野望が…。夢実現のため、兄・京介を利用した豊花の作戦とは!? 京介、豊花の魔法使い見習い時代を描いた、研修生編登場。
この巻のあらすじ
豊花の中学時代の同級生・榎本沙織が家出したとの報せをうけ、行方を捜す豊花たち。手がかりを掴むため沙織の寮を訪れたがそこに一人の男が侵入、豊花を連れ去ろうとする。新たな敵が兄妹に迫る!
この巻のあらすじ
文化祭準備でにぎわう虹原高校の校舎で、生徒が襲われる事件が発生。警備係となって校内パトロールをしていた豊花と京介にも、鋭利な草刈り鎌が振り上げられる! 血しぶきのなか、京介が見た犯人の正体とは!?
この巻のあらすじ
暴走する通園バス、悪性精霊となって大暴れする園長、園児を待ちかまえるのは人の言葉をしゃべるうさぎ。幼稚園に発生した澱みを園児時代の京介たちが解決する表題作ほか4編+書き下ろし短編を加えた研修生編第2弾!!
この巻のあらすじ
虹原高校の学生を狙った暴行魔が市内に出現。襲われそうになった生徒から犯人捜索の依頼をうけた京介たち。しかし犯人の本当の狙いは古代術を操る京介であり、さらに豊花がその凶器の犠牲に! 長編版、緊迫の第6弾!!
この巻のあらすじ
正体不明の組織からつけ狙われる京介。理由もわからぬまま戦い続ける京介だが、ついに最強の殺し屋が彼の前に立ちはだかる。彼女の名は砂島礼子。かつての恋人が京介の命を狙う! シリーズ急展開の長編版7巻、登場!!
この巻のあらすじ
年に一度の研修課の運動会。そこに乱入してきた黒ずくめの謎の少年五人組。彼らの手で次々と血の海に沈められる研修生と教官を、豊花と京介が救出に乗り出した! 表題作に書き下ろし短編などを加えた、計5編収録。
すべての巻を見る(全14巻)
この巻のあらすじ
いよいよ対決の気運が高まってきた本家と、術者殲滅を狙う団体。このままでは家長の命令により、自分たちが礼子の命を奪わねばならない。礼子のことを守るため豊花と京介は、二人きりで団体の本部へと乗りこんだ!
この巻のあらすじ
ついに京介の元に帰ってきた礼子。しかし彼女のいた久画均晴の秘密に迫るため、術者本家上層部は、礼子を徹底的に利用しようとする。安息の地を得ることのできない彼女を、傷だらけの京介は守ることができるのか!?
この巻のあらすじ
礼子には手を出さない、それを条件に「本家」の言うがまま自分の記憶を消した京介。安心したのも束の間、かつての上司が礼子の命を奪いにきたのだ。礼子の叫びが、京介に届くのか!? 礼子の運命がいよいよ決するーー長編版、感動の最終巻!!
この巻のあらすじ
パチンコに夢中になっている間に、幼い京介と豊花が誘拐された!? 一条家の父・尚の双子救出劇を描いた表題作のほか書き下ろし2編。さらに京介・礼子の出会いをつづったスペシャル短編を加え、研修生編第4弾登場!
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