高校の演劇部を舞台に、文化祭公演の台本選びをきっかけとして、片想いを抱えた一年生五人の関係が少しずつ揺れていく学園物語。主人公は、そこにいるだけで空気が華やぐ雛田香奈実に一目惚れして入部した男子生徒で、現役部員はその二人を含む五人だけ。五人にはそれぞれ想い人がいたりいなかったりし、部室で見つけたぼろぼろの『ロミオとジュリエット』の台本を使うことを決めたあと、稽古や配役の話と並行して気持ちの向き方が変わっていく。『好き』と言えない距離感と、古い戯曲がもたらす不穏さが、文化祭前の部室に重なる。演劇の準備と恋心の行方が同じ場所で進むため、台本そのものが人間関係の起点として置かれている。
構造レビュー
編集部判定 判定なし
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
ボロボロの台本を手にした演劇部員たちを襲った災難。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
演劇部の活動に興味がある人 お芝居が好きな人 「ロミオとジュリエット」の愛読者 高校生男女の青春群像劇が好きな人 文化祭の高揚感を味わいたい人
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AI分析(あらすじ)
高校演劇部や文化祭前の少人数クラブを舞台にした物語に興味がある人。
著者情報
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来楽零は日本のラノベ作家。2005年に『哀しみキメラ』で第12回電撃小説大賞金賞を受賞しデビュー。代表作は以下。 * 哀しみキメラ (電撃文庫、2006年2月 - 2007年6月) * Xトーク (電撃文庫、2008年6月) * 6―ゼクス (電撃文庫、2012年2月) * K SIDE:RED (講談社BOX、2012年11月) * K 赤の王国 (講談社BOX、2016年8月)
イラストレーター情報
この項目をレビュー編集部
さくや朔日は日本のイラストレーター。書籍のイラストを多く手掛ける。代表作は以下。 * ブック×マーク!(著:檜山直樹、ガガガ文庫) * 学園まいむまいむ 男子生徒は僕ひとり!?(著:大熊狸喜、二次元ドリームノベルズ) * 都合のよいセックスフレンド?(著:姫ノ宮レイ、パラダイムノベルス) * 彼岸花の咲く夜に(著:竜騎士07、富士見ファンタジア文庫) * 正義の味方の味方の味方(著:哀川譲、電撃文庫) * モンストラクター(著:哀川譲、電撃文庫) * 抜け忍 捕獲、そして調教へ…(著:有栖月明里、G-typeノベルズ)
編集部
一冊の台本を巡り巻き起こる恋の鞘当てを描いた青春群像劇。等身大の高校生男女の心理が見事に描かれ、周囲の目を気にするあまり好きな人に想いを告げられぬジレンマや、ライバルと自分を比べ卑下する描写に感情移入が捗った。カラー口絵はホラーと勘違いさせる迫力。部員たちが台詞に乗せ本音をさらけだす上演シーンは最高潮の盛り上がりを見せ、読者にカタルシスをもたらした。
作品Q&A
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この作品の特徴は? ストーリー
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田中ロミオの最高傑作は? その他 会員の質問
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 演劇部で見つかった「ロミオとジュリエット」の台本を軸に、他人の恋心に振り回されながら自分の気持ちが見えてくる、という仕掛けが面白い。
- ホラー寄りの非日常設定と、青春恋愛・ギャグ・シリアスの緩急がうまく混ざって読み疲れしにくい。
- 文化祭公演に向けた展開や、舞台を絡めたドキドキ感・ハラハラ感が作品の山になっている。
- 伏線の張り方や回収、終盤のまとまり方が上手い。
- 文章が読みやすく、感情描写が丁寧で等身大の高校生らしさがある。
こんな人におすすめ
- 演劇部・文化祭・舞台公演が好きな読者。
- 「ロミオとジュリエット」を題材にした青春群像劇に興味がある人。
- 三角関係や複数キャラからの好意など、恋愛要素の強いラノベが好きな人。
- ほんのりホラーやサスペンス風味を加えた恋愛ものを探している人。
- 王道のジュブナイルで、非日常を経て日常が少し変わる物語が好きな人。
人を選ぶポイント
- 恋愛描写が中心のため、恋愛メインの話が苦手な人には合わない。
- ホラー作品として期待すると、怖さより人間関係の嫉妬や怨嗟の方が強く感じられる。
- 文化祭までの前半は盛り上がりに欠ける、ペースが物足りない。
- 過去の部員や一部サブキャラの関係性にもっとページを割いてほしかった。
- イラストや挿絵の印象、特定キャラへの共感のしやすさについては賛否が分かれることがある。
テンポ・読後感
- ジャンルはホラー・サスペンス・ラブコメの境界が曖昧で、複数要素が「うまく調理された」作品だという見方が多い。
- 全体的には派手さより読みやすさと丁寧さが前面で、ラノベらしいエンタメとして楽しめる。
- 前半は落ち着いた進行、後半や本番に向けてスピード感と畳み掛けが増す、という tempo の評価が目立つ。
- ドロドロした要素とさわざわぱさのバランスがよく、危うげな雰囲気でも最後まで読み進めやすい。
- 一昔前のラノベらしい雰囲気や時代感を感じる読者もいるが、今読んでも味わえる作品だ。
キャラクターへの評価
- 新堂は可愛らしく、気持ちの揺れが伝わる場面で好感を持たれやすいキャラだ。
- 雛田は人気や魅力の描き方について理解しにくい、共感できない。
- 村上と西園寺のキャラクター性や関係性は好評だが、もっと掘り下げてほしかった。
- 如月とのやりとりや、演劇を絡めた掛け合いが甘酸っぱくて良い。
- 過去の部員側の人物にもう少し厚みがほしい、という要望が複数見られる。
巻一覧
この巻のあらすじ
そこにいるだけで空気が華やぐような綺麗な少女、雛田香奈実。 彼女に一目惚れした僕が演劇部に入部して数ヵ月、文化祭公演の台本を選ぶ時期がやってきた。 現役の演劇部部員は僕と雛田を含め、一年生の五人きり。 僕たち五人にはそれぞれ想い人がいたりいなかったりしたのだけれど、部室で見つけた、ぼろぼろの 『ロミオとジュリエット』 の台本を使うことに決めたとき、五人の心に奇妙な変化が起こり始め……。 これは、「好き」 と言えない高校生の揺れる思いを描く、ちょっと怖い物語。
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