物語世界を現実で体験できるエンターテインメント「メタブック」を扱うディリュージョン社を舞台に、新人エディターの森永美月と天才作家の手塚和志が、案件ごとに台本や舞台を整えながら仕事を進めるシリーズ。そこへ「不可能犯罪小説を体験したい」という依頼や、怪しい手紙、殺意ある事件、呪われたメタブックの調査が重なり、作品内の設定を現実に再現する仕組みそのものが事件と接続していく。自殺した作者が残したとされる本や、読んだ者に不幸をもたらすという噂も扱われ、創作と現実が交差する案件を追う構成になっている。各巻で別のメタブック案件を扱い、編集・制作の仕事と事件調査が並走する。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- メタブックという発想が新鮮で、物語を現実で体験する設定そのものに惹かれる。
- 本格ミステリの型を踏まえつつ、現実と虚構がずれる感覚を楽しめる。
- 美月と手塚の軽妙な掛け合いが読みやすく、笑いどころになっている。
- 児童書寄りの親しみやすさと、ミステリの仕掛けが同居している。
- 山荘ものやクローズドサークル的な舞台づくりが好きな読者に刺さりやすい。
こんな人におすすめ
- はやみねかおる作品を昔から読んでいて、今の作風も追いたい人。
- ミステリの定番展開を知っていて、そこへのツッコミ込みで楽しめる人。
- 軽快な会話劇や元気な女性主人公が好きな人。
- 本の世界に入る、物語を演じるといった設定にわくわくする人。
- 児童書の読みやすさを残した大人向け作品を探している人。
人を選ぶポイント
- 主人公の本を読まない姿勢や強めの言動が合わないと、引っかかりやすい。
- 展開が早く、事件や仕掛けの説明がやや駆け足に感じられる。
- 仕掛けや真相が早めに読めてしまい、驚きが薄いと感じる人もいる。
- 設定の面白さに比べて、細部の詰めが甘いと受け取られやすい。
- シリーズ前作の記憶があるとより楽しめるが、忘れていると把握しづらい部分がある。
テンポ・読後感
- 文章は軽快で、テンポよく一気読みしやすい。
- 前半は設定説明、後半で話が大きく動く構成が目立つ。
- ふざけた掛け合いと不穏さが同時に進み、空気の振れ幅が大きい。
- 児童書の読みやすさが残り、重すぎないミステリとして読める。
- 仕掛けが動き出すと勢いはあるが、細部はやや粗く感じられる。
キャラクターへの評価
- 森永美月は無鉄砲でポジティブ、身体能力も高く、規格外の新人として印象に残る。
- 本を読まないのにミステリへ突っ込む視点が新鮮で、好みが分かれやすい。
- 手塚はツッコミ役として機能し、やりとりの面白さを支えている。
- Qちゃんや石上さんなど周辺人物も個性が立っていて、会話の勢いを作っている。
- 美月の正体や背景に興味を持って読み進める声が多い。
巻一覧
この巻のあらすじ
物語を現実世界で体験できる新しいエンターテインメント「メタブック」を提供する会社――ディリュージョン社で働く新人エディターの森永美月(もりながみつき)と、天才作家と名高い手塚和志(てづかかずし)。突如舞い込んだ「不可能犯罪小説を体験したい」という厄介な依頼に、完璧な台本と舞台を用意する二人。しかし怪しい手紙や殺意ある事件、と不測の事態が続き……。リアル殺人鬼が登場人物の中にいる!?
この巻のあらすじ
自分が小説の主人公になれる!? 物語世界をリアルに体験できるエンターテインメント「メタブック」を提供するディリュージョン社。新入社員の森永美月はある日、自殺した作者が最後にのこしたと噂される『呪われたメタブック』の存在を知る。その物語は読んだ者に不幸な出来事をもたらすという。誰もが関わりたがらない中、怖い物知らずの美月は呪いの正体を暴こうと奔走する!
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