京都市役所の陰陽課を舞台にした現代和風ファンタジー。念願の公務員になった火乃宮祈理は、京都の町で人間に紛れて暮らす妖怪「異人さん」の生活を守る部署へ配属される。教育係は、白銀の髪に赤いシャツの公認陰陽師・五行主任。祈理は役所の実務と現場対応を通じて、鬼や狐、天狗の勢力とも関わりながら、町の秩序を支える仕事に向き合う。全4巻で、祈理の公務員一年目を軸に、配属直後の戸惑いから京都各地の案件、異人さんが関わる病院や行事、春明の過去に触れる場面までが広がり、行政と人外社会の接点が少しずつ見えていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 京都を舞台に、役所の陰陽課が異人や妖怪まわりの案件を処理する設定が新鮮。
- 短編ごとの事件が積み重なって、最後に一本の流れへまとまる構成が読みやすい。
- 公務員仕事ものの堅さと、怪異・伝承・古都の空気感がうまく噛み合っている。
- 祈理と春明の凸凹コンビの掛け合いが軽快で、ぶつかりながら関係が変わっていく過程が面白い。
- 異人たちの生活感や京都の土地ネタが、舞台の説得力を強めている。
こんな人におすすめ
- 京都や和風怪異、妖怪ものが好きな人。
- 仕事ものや役所ものの設定を楽しみたい人。
- 理屈っぽい新人と不愛想な先輩の掛け合いが好みの人。
- 事件解決だけでなく、キャラ同士の関係変化も追いたい人。
- 伝承や神話モチーフを軽く織り込んだライトノベルを読みたい人。
人を選ぶポイント
- 主人公の祈理は融通が利かない面が強く、序盤は苛立ちを覚えやすい。
- 正論を押し通す言動が目立ち、好みが分かれやすい。
- 事件の解き方は会話と理詰めが中心で、派手なアクション重視ではない。
- 人間側の登場人物は少なめで、異人とのやり取りが中心。
- 恋愛色の強まりを気にする読者は、関係性の進み方を見ながら読む必要がある。
テンポ・読後感
- 1話ごとの事件はテンポよく進み、短編連作として読みやすい。
- 軽妙な掛け合いと、京都の怪異を扱う落ち着いた空気が同居している。
- 事件の裏にある事情が少しずつ見えてきて、巻を追うほど安定感が増す。
- シリアス一辺倒ではなく、会話の面白さやユーモアが入りやすい。
- 終盤に向けて話がつながるため、読み終わりのまとまりが気持ちいい。
キャラクターへの評価
- 祈理はメモ魔で理屈先行、成長は見えるが序盤は頭でっかちさが強い。
- 春明はぶっきらぼうで面倒くさがりだが、面倒見のよさや守る姿勢が印象に残る。
- 二人は水と油のようで、補い合う関係として見どころがある。
- 脇役や異人たちも個性が立っていて、物語の広がりを感じさせる。
- 春明の過去や周辺人物が見えてくるほど、関係性への興味が増していく。
巻一覧
この巻のあらすじ
念願の公務員に採用され、京都市役所で働くことになった火乃宮祈理(ひのみやいのり)。入庁式を終えて彼女が配属されたのは、通称・陰陽課。京都の町には人間に紛れて暮らす妖怪がたくさんいて、そこは市民である彼らの生活を守る部署だというのだ。 混乱する祈理の教育係についたのは、白銀の髪に赤いシャツでガラの悪い、公認陰陽師の五行(ごぎょう)主任。妖怪の次は陰陽師……?と、訝しむ祈理は、陰陽師らしからぬ風貌の五行と、町を治める鬼や狐の親分との顔合わせに向かうことになるのだが……。 チンピラ陰陽師×マジメ女子の凸凹コンビによる、不思議な公務員生活が始まります。
この巻のあらすじ
念願の公務員に採用され、京都市役所で働き始めた新米公務員の火乃宮祈理。彼女の務める『陰陽課』は、京都の町で人間に紛れて暮らす妖怪たち『異人さん』の生活を守る部署だった。そんな祈理の上司は、銀髪、赤シャツ、白ネクタイの、どう見てもチンピラな公認陰陽師の五行主任。凸凹コンビは今日も京都の町を駆け巡る。御苑の森に異人さんが現れたかと思えば、祈理に勝負を挑む陰陽師がやって来て、五山の送り火の夜には怪鳥が京都の空を飛び回る! しかも更なる問題が勃発し、町を治める鬼と狐と天狗の惣領たちまで集まってきて……!?
この巻のあらすじ
秋の足音が聞こえる京都。市民に紛れて暮らす妖怪「異人さん」の働く病院を訪れた、京都市役所『陰陽課』に勤める祈理と春明。異人さんへの事務手続きを終えた二人は、帰りがけに車椅子の老女、高邑八重とすれ違う。どうやら春明は若いころに八重と知り合いだったようで、過去のことは詮索されたくない様子。しかし、八重と出会った後、春明の態度に変化が現れる。平安時代から千年の時を生きてきた式神の春明。これまでにあったであろう、多くの出会いと別れに想いを寄せ、祈理は主として、そして陰陽課の同僚として何か力になりたいと思うのだが……。
この巻のあらすじ
雪化粧に覆われた冬の京都。忙しい春明に代わり、祈理は陰陽課の公務を初めて一人で行うことになる。春明に一人前と認められたようでうれしい祈理は、張り切って現場に向かう。しかし現場で呪詛の封印が解け、絶体絶命のピンチに陥ることに。そんな祈理を救ったのは、春明の元主である大陰陽師・安倍晴明で――!? 新米公務員×不良陰陽師の妖怪お助け物語、第4巻は京都の平和を揺るがす大事件が発生!? 祈理の公務員生活一年目、クライマックスです!
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