大陸戦争で用いられた自律型魔導兵器アマルガムが戦後に残された世界を舞台に、捜査局刑事部の特別捜査班が逃亡した個体や関係者を追うシリーズ。青年捜査官テオは、人の姿をしたアマルガムの少女イレブンと組み、事件現場へ出ることになる。イレブンは人間の感情や社会的な振る舞いを理解しきれず、捜査の中で「兵器」と「個人」の差がたびたび表面化する。二人は任務を通じて行動を共にし、戦後の治安維持を担う特捜班の一員として、残存兵器の追跡、人体復元をうたう医療法人の調査、豪華客船への潜入など、形の異なる事件に向き合っていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 人間と人外のバディ関係が軸で、ぎこちなさから相棒らしさへ変わる流れが読みどころ。
- 捜査劇としての組み立てが堅く、潜入・追跡・ブリーフィングの流れが追いやすい。
- 豪華客船や式典会場など、舞台の見せ方に華やかさと閉塞感の両方がある。
- チーム戦としての見せ場があり、テオとイレブンだけでなく周囲の仲間も動く。
- 世界設定や裏設定の厚みがあり、SF寄りのクライムサスペンスとして楽しめる。
こんな人におすすめ
- バディもの、特に人間と人外の組み合わせが好きな人。
- 事件解決の手順や推理の流れを重視して読む人。
- クールな捜査劇に、少しのロマンスや距離感の変化を求める人。
- 世界観の作り込みや設定資料的な厚みを味わいたい人。
- チームで事件に当たる群像寄りのラノベを読みたい人。
人を選ぶポイント
- 設定や専門用語が多く、序盤は情報量の多さで入りづらい。
- 事件解決のロジック比重が高く、感情面の盛り上がりは控えめに感じやすい。
- 視点切り替えが多く、読みやすい一方で煩わしく感じる場合がある。
- イレブンの有能さが強く、主人公側の見せ場がやや薄く映ることがある。
- 魔術や異形要素の混ざり方に、クライムサスペンスらしさを求めると好みが分かれる。
テンポ・読後感
- 事件の筋は比較的まっすぐで、読み進めやすいテンポ。
- 中盤まで理性的で落ち着いた空気が強く、終盤で一気に緊張感が上がる。
- 舞台が閉じた空間に移る巻では、潜入のワクワク感と圧迫感が出る。
- アクションは派手すぎず、捜査と会話でじわじわ進む手触り。
- シリアス寄りだが、イレブンの振る舞いやテオの反応に軽い照れや可愛さが差し込まれる。
キャラクターへの評価
- テオは傷を抱えた捜査官として描かれ、当初の警戒心や不器用さが印象に残る。
- イレブンは可憐さと兵器らしさが同居し、頼もしさと不思議さが強い。
- 二人の距離が縮むほど、相棒感や恋人役の緊張感が見えやすくなる。
- エマとトビアスは脇を固める存在として好評で、活躍や掘り下げを求める声が多い。
- イレブンの完成度の高さを魅力と見る一方、もう少し悩みや揺れが欲しいと感じる読者もいる。
巻一覧
この巻のあらすじ
★第28回電撃小説大賞《選考委員奨励賞》受賞作★
自律型魔導兵器アマルガム。大陸戦争を支えた、純然たる兵器。捜査官の青年テオが出会った少女イレブンは、完璧に人の姿を模したアマルガムだった。 戦争終結後に逃亡したアマルガムを見つけるため、イレブンはテオのパートナーとして捜査局刑事部の特別捜査チームに所属することに。 しかしイレブンは人の姿こそしているが人の心を理解できずテオを戸惑わせる。 彼女は猟犬として稚い少女の顔でテオに尋ねる。 「--私、あなたの役に立ちましたか」 主人と猟犬になった二人は行動を共にし、やがて国を揺るがすテロリストとの戦いに身を投じていく……。 一章 檻より見上げた星 二章 少女は猟犬につき 三章 ヒトならざるものの流儀 四章 愛知らぬケモノ 五章 忠実な兵器たる猟犬
この巻のあらすじ
平和祈念式典で起きた事件を解決し、無事正式なパートナーとなった捜査官のテオと兵器の少女・イレブン。 事後処理に追われる日々のなか、特別捜査班の下に「人体復元」を謳う怪しげな医療法人の存在が報告される。 アマルガムの関与を疑ったテオたちは捜査の末、ターゲットが潜伏すると思われる豪華客船に潜入するが、事態は水面下で大きく動き出して── 「あなたの役に立てるのであれば、それ以上のことはないわ」 捜査官と兵器の少女が凶悪犯罪に挑むクライム・サスペンス、第2弾!! 一章 白砂に埋もれた遺骸 二章 白々しい偽装 三章 白波を立て、陰謀は往く 四章 白皙の猟犬は戦略兵器ゆえ
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