『Vivy prototype』は、テレビアニメ『Vivy:Fluorite Eye's Song』の原案として刊行された連作小説。少女型AIヴィヴィと相棒マツモトが、100年後に人類とAIが衝突する未来を避けるため、シンギュラリティ計画に沿って歴史の分岐へ介入していく。舞台はAI技術が社会へ浸透した近未来から百年先まで広がり、AI研究者、歌の祭典に集う新旧の歌姫型AI、AIと人間の結婚をめぐる人物などが登場する。各巻では、AIの自己認識、人間との接し方、計画の前提が時代ごとに組み替えられていく。

読者の声

読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • 100年単位で進むシンギュラリティ計画のスケール感が大きく、SFとしての読み応えがある。
  • AIの使命、感情、倫理の揺れを軸にした展開が重く、考えさせられる。
  • ヴィヴィとマツモトの掛け合いが軽妙で、シリアスな中でも読みやすい。
  • アニメ版と比べて設定や結末の組み立てが異なり、別ルートの物語として楽しめる。
  • 脇役や各事件の背景が丁寧に掘り下げられ、人物関係に厚みがある。

こんな人におすすめ

  • アニメ版『Vivy』が好きで、原案小説の違いも楽しみたい人。
  • AIやロボットSF、過去改変ものが好きな人。
  • 事件の背景や人物の心情を細かく追いたい人。
  • ただの勧善懲悪ではない、判断の難しさがある物語を読みたい人。
  • 歌やステージ演出を含む作品世界に惹かれる人。

人を選ぶポイント

  • アニメと展開がかなり違う巻があり、同じ物語を期待すると戸惑う。
  • アクション場面は文字だけだと追いにくい箇所がある。
  • 明るい雰囲気より、切なさや重さが前に出る。
  • 結末や因縁の整理が早い巻もあり、余韻の好みが分かれる。
  • 先の展開を知っていると、比較しながら読む前提になりやすい。

テンポ・読後感

  • 100年の時間を飛びながら進むため、全体はテンポが速い。
  • 事件ごとの区切りが明確で、読み始めると止まりにくい。
  • シリアス寄りだが、マツモトの存在で硬さが和らぐ。
  • 切なさ、喪失感、希望が交互に来る感触が強い。
  • 巻が進むほどアニメ版との差分が大きくなり、別世界線感が増す。

キャラクターへの評価

  • ヴィヴィは使命に真っ直ぐで、歌う場面の印象が強い。
  • ディーヴァはヴィヴィとは別の軸を持つ存在として見られている。
  • マツモトは有能で口が達者、作品の空気を動かす存在として人気が高い。
  • オフィーリア、アントニオ、グレイス、冴木博士まわりは切なさが強く残る。
  • エステラやタオなど、脇役側の心情や関係性にも好感が集まっている。

巻一覧

Vivy prototype 1
2021年4月 ISBN 9784800010643
この巻のあらすじ

テレビアニメ「Vivy:Fluorite Eye's Song」の原案小説が刊行開始! 長月達平と梅原英司のふたりが、少女A.Iが巡る100年の物語を描く。

Vivy prototype 2
2021年5月 ISBN 9784800010834
この巻のあらすじ

<私(AI)>が人を愛するなら、<私(ヴィヴィ)>は何を愛するのーー。

100年後に勃発する人類とAIの最終戦争を阻止するべく、『シンギュラリティ計画』を開始したヴィヴィとマツモト。しかし、次なる歴史の修正点でヴィヴィが目の当たりにしたのは、本来の歴史ーー正史よりはるかに発達したAI技術と、それにより発展した世界だった。 AIが過剰に発展している謎を探るため、ヴィヴィはこの時代のAI研究者、冴木タツヤの元へ向かう。 マツモト曰く、彼は人類で初めてAIと結婚した人物であるとされていてーー。 AIに心がないのなら、AIを愛する心は虚構なのか。--これは、人とAIと、愛の物語。

Vivy prototype 3
2021年6月 ISBN 9784800011077
この巻のあらすじ

ヴィヴィとマツモト、100年の旅路の新たな舞台。新旧の歌姫型AIが一堂に会する歌の祭典『ゾディアック・サインズ・フェス』。その次なるシンギュラリティポイントでもあるイベントに参加するヴィヴィは、正史で“自殺”したとされるAI、オフィーリアと出会う。『オフィーリアの自殺』を呼び水に引き起こされる“魂の有無”を問う論争を防ぐため、ヴィヴィとマツモトはオフィーリアの自殺を阻止すべく、彼女を取り巻く舞台へ介入する。しかし、真実を探るうち、ヴィヴィにあってはならない“人間”との再会が訪れー。-自ら命を投げ出す所業、それはAIの“魂”の存在を証明するのか、それとも否か?

Vivy prototype 4
2021年7月 ISBN 9784800011084
この巻のあらすじ

『シンギュラリティ計画』を完了し、人類とAIとの戦争を阻止したはずだったヴィヴィ。しかし、目覚めた彼女の前に広がっていたのは、避けなくてはならなかった最終戦争の絶望的な光景だった。シンギュラリティ計画の失敗と人類滅亡の危機を知ったヴィヴィは、事態を打開する手段を求め、全ての始まりを知る『シンギュラリティ計画』の発案者、松本博士のもとへと向かうー。AIを愛する人々が、AIを憎む人々が、人間に寄り添うAIが、AIを支えたAIが、そして百年の時を共にした『歌姫』とそのパートナーが、今、旅のフィナーレを迎える。その旅路の祝福に、どうぞ“心”のこもった拍手を。

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