歌舞伎の創始者と伝わる出雲阿国が、出雲大社での願掛けと落雷を契機に猫の姿でよみがえり、フィギュアスケート・アイスダンスを学ぶ名越朋時の前に現れる。朋時はパートナーの愛花と組み、全日本ジュニア選手権を目標に練習を重ねる。阿国は踊りの記憶を手がかりに、表現や所作の組み立てを助言し、神話的な来歴と氷上競技の技術が同じ場で交差する。物語は、神社、伝承、競技スポーツを結びながら、若い選手たちの課題と舞台づくりを並行して追う。現代の大会へ向かう訓練の流れに、阿国の過去の身体表現が重なり、古い芸能の感覚が新しい競技へ移されていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- フィギュアスケート、とくにアイスダンスを題材にした設定が新鮮。
- 修学旅行中に起こる、スポーツと怪異が混ざる展開が目を引く。
- 出雲の阿国が乗り移ったデブ猫という発想が強い印象を残す。
- 王道寄りの流れの中に、変化球の要素が入っている。
- 軽めに読めるエンタメ感がある。
こんな人におすすめ
- フィギュアスケートものやスポーツ小説の変化球を読みたい人。
- 怪異や猫など、少し不思議な要素を楽しみたい人。
- まっすぐな成長物語より、設定の面白さを重視する人。
- 学園ものとエンタメ要素の組み合わせが好きな人。
人を選ぶポイント
- ストーリーの骨格はかなり定番で、意外性は強くない。
- 主人公が終盤近くまで頼りなく見える部分がある。
- 展開の満足度は好みが分かれやすい。
- 設定の面白さに対して、物語の起伏は控えめに感じられる。
テンポ・読後感
- 作品全体は軽快で読みやすい雰囲気。
- スポーツ描写よりも、設定の珍しさが先に立つ。
- 物語の進み方は比較的まっすぐで、派手なひねりは少なめ。
- ほどよくゆるい空気の中に、エンタメ性がある。
キャラクターへの評価
- 朋時はあがり症で、終盤まで不器用さが目立つ。
- パートナーの愛花は、物語の軸として存在感がある。
- デブ猫のキャラクター性が強く、印象に残りやすい。
- 人物の魅力は、成長ドラマよりも関係性や設定面で感じやすい。
巻一覧
この巻のあらすじ
出雲の阿国、スケートリンクに推参!? いざ傾(かぶ)けよ、若人たち! 歌舞伎の創始者と言われる出雲の阿国。 戦乱の時代に生まれ、その踊りで人々を魅了した彼女は、一つの無念を抱えてこの世を去った。 そして時は流れ、現代。出雲大社の拝殿の前に、一人の少年の姿があった。 彼の名は名越朋時。「氷上の舞踏会」とも呼ばれる、フィギュアスケート・アイスダンスの選手である。 朋時が弱点克服の願をかけた、その瞬間——突然の落雷が近くの野良猫に直撃! 動揺する朋時に、猫はあくび混じりで言った——『ああ、驚いた』。 こうして伝説の踊り子・出雲の阿国は現代に蘇った——ただし、猫の姿で。 朋時は阿国の風変わりな指導を受けながら、パートナーの愛花とともに全日本ジュニア選手権の頂点を目指す。
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