大学生の春人は、祖父に謝れないまま別れた後悔から、古い品物や人との深い関わりを避けて暮らしていた。ところが事故で古伊万里の壺を割ったことをきっかけに、動物の姿をした付喪神が見えるようになる。春人は壺の付喪神イマリに導かれ、古道具店「みやび堂」を舞台に、品物に宿る願いや持ち主との縁をたどっていく。物語は、失われた思いを拾い直す過程で、春人自身が人や過去と向き合う流れを中心に進む。和風伝奇と日常の接点を軸に、付喪神たちの願いを通じて、古道具と人の関係が少しずつ広がっていく。| 古道具店を拠点にした付喪神譚で、春人とイマリの関係を軸に人と品物の縁を描く。| 付喪神の願いを叶えるたびに、持ち主や周囲の人間関係が少しずつつながっていく構成。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- スマホの付喪神という設定が目を引く。
- イマリの気位の高さと愛嬌のある振る舞いが印象に残る。
- 付喪神たちの願いを叶える連作中編として、気軽に読み進めやすい。
- 下町を舞台にした、やわらかく可愛い雰囲気がある。
- 人助けならぬ神助けの展開が楽しい。
こんな人におすすめ
- 付喪神や和風ファンタジーが好きな人。
- かわいい相棒キャラとの掛け合いを楽しみたい人。
- さらっと読める連作短編・中編を探している人。
- ほのぼのした人情ものや下町ものが好きな人。
- 続きが気になるシリーズを追いたい人。
人を選ぶポイント
- 序盤は説明がやや足りないと感じやすい。
- 展開に少し引っかかる部分がある。
- 人間関係のわだかまりの解け方はあっさりめに映る。
- キャラクターに既視感を覚える人もいる。
- 物語の核心は続巻待ちの印象がある。
テンポ・読後感
- さらりと読める軽快な読み心地。
- かわいさとユーモアが前に出る。
- 付喪神たちのにぎやかさでテンポが保たれる。
- 序盤は少し様子見だが、中盤以降は読みやすい。
- ほのぼの寄りで、重すぎない。
キャラクターへの評価
- イマリは傲慢さと可愛げが同居していて強く印象に残る。
- 勝手にスマホを使うなど、やりたい放題な振る舞いが楽しい。
- 春人は引っ込み思案でお人好し、ややもどかしい。
- 相棒同士の性格差がちょうどよい。
- 付喪神たちの個性がにぎやかさを作っている。
巻一覧
この巻のあらすじ
大学生の春人には後悔していることがある。それは謝れないまま祖父が亡くなったこと。以来祖父が愛したような古い品物も、人と深く関わることも、苦手になった。 しかし事故で古伊万里の壺を割った直後から、動物の姿をした付喪神が見えるようになる。割れた壺の付喪神・イマリに迫られ、彼の力を取り戻すため、春人は付喪神たちの願いを叶えて「神心」を集めることに。元の持ち主に会いたい、一度だけでも人の役に立ちたい、亡き持ち主の娘から本当の思いを聞きたい。奮闘するうちに、願いが春人の周りに縁を紡ぎ――。
==登場人物==
春人 人と関わるのが苦手な大学生。 イマリには下僕と見なされている。
イマリ 元・古伊万里の壺の付喪神、現・春人のスマホの付喪神。 甘いものに目がない。
桜 春人が働くこととなった「古道具みやび堂」の孫娘。 しっかり者の高校1年生。
洋蔵 「古道具みやび堂」の店主で、桜の祖父。 初対面のはずの春人について、何かを知っているようで……。
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