日本酒を共通軸に、複数作家が現代日本の酒席と人間関係を切り取る短編アンソロジー。山梨出身ワイン好き女子と新潟出身日本酒好き男子のやり取り、スマホにいる桜の神様に振り回される女子、父の無茶振りに応じる娘、居酒屋で酔いつぶれた謎の女を拾う男、高校時代の女友達との飲み会、大学事務室勤務の女性と国文科教授の出会いなど、各編で主人公も場面も変わる。日本酒の好み、酒席での会話、飲む相手との距離感を通して、家庭・友人・職場の関係がそれぞれ描かれる。全6編は独立した短編としてまとまり、居酒屋、家庭、大学、学生時代の再会などへ場面が広がる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 日本酒を軸にしつつ、恋愛だけに寄らない人情・家族・因縁・ちょい怖めまで振れ幅がある。
- 短編ごとに読み味が変わり、ほっこり、しみじみ、ゾッとする、切ないを一冊で行き来できる。
- 実在の銘柄や料理がさらっと出てきて、飲み物と食べ物の組み合わせを想像しやすい。
- 普段あまり読まない作家に触れる入口として楽しめる。
- 作品ごとの当たり外れはあっても、全体としては読みやすく手に取りやすい。
こんな人におすすめ
- 日本酒やお酒を題材にした物語が好き。
- 短編を少しずつ味わいたい。
- ほっこり系だけでなく、苦さや怖さも含む話が読める。
- いろいろな作家の作風を試したい。
- 料理や銘柄名を見て飲み物のイメージを膨らませたい。
人を選ぶポイント
- 日本酒の蘊蓄が濃い本を期待すると、物足りなく感じやすい。
- 作品によっては日本酒が小道具寄りで、テーマ感が薄く見える。
- イヤミス寄り、悪意の強い話、後味の重い話が混ざる。
- 結末が見えやすい、展開が王道すぎると感じる人もいる。
- 作風の差が大きく、好みで評価が分かれやすい。
テンポ・読後感
- 1編ごとにすぐ読める軽快さがある。
- 全体はゆるやかで、ほろっとくる話とひんやりする話が交互に来る。
- 料理や酒の描写で、読後に飲みたくなるような余韻が残る。
- 途中で強めの一編が入ると、空気が一気に引き締まる。
- しみじみ、ほわほわ、じんわり、ガツンといった温度差がはっきりしている。
キャラクターへの評価
- しっかり者、堅物、男前、頑固親父など、芯の強い人物像が印象に残りやすい。
- 不器用でも相手を思う親子や男女の距離感が好まれている。
- 桜の精や人外、准教授、料理を作る男性など、脇役も含めてキャラの立ち方が強い。
- かわいらしい、素敵、包容力があるといった受け止め方が目立つ。
- 一方で、俗っぽい、怖い、苦手と割れる人物造形もある。
巻一覧
美酒処 ほろよい亭 日本酒小説アンソロジー
この巻のあらすじ
人生の「酔」を凝縮した日本酒短編小説集。
山梨出身ワイン好き女子VS新潟出身日本酒好き男子の川中島合戦開幕!?(桑原水菜) 日本酒好きな「桜の神様」(スマホ在住)の我が儘に振り回される女子の大奮闘?(前田珠子) 「俺が好みそうな酒を持ってこい!」という日本酒好きな父の無茶振りに娘は…(響野夏菜) 近所の居酒屋で酔いつぶれた謎の女を拾う羽目になった男は…(山本瑤) 高校時代の女友達と飲んでいたらあれよあれよといううちに良からぬ扉が開いて?(丸木文華) あだ名は『鋼鉄女子』。大学の事務室で働くカタブツ女子が出逢った国文科教授は無類の酒好きで!?(相川真)
この世の酸いも甘い辛いも、すべて醸せばこんなに美味しい。飲める人も飲まない人もあったまる、日本酒短編小説全6編。
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