新聞部の響子が、IT教室のパソコンに残された伝説のネットアイドル・アリスの未発表動画を手がかりに、文化祭を舞台とした取材を進める物語。舞台は現代の高校で、文化祭実行委員の歩、アリスと噂されたみのり、歩の彼女・梨緒、歩と揉めた弾など、同級生たちの関係が少しずつ見えていく。響子はアリスの正体に近づく過程で、動画の由来と周囲のつながりを追うことになる。1巻完結の構成で、学園内の人間関係とネットアイドルの謎を軸に進む。シリーズ全体としては、この1冊で物語がまとまっている。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- ネットアイドルを軸に、高校生4人の関係や役割分担が少しずつ形になっていく流れが読みどころ。
- 視点や時系列を切り替えながら、家庭事情や抱えている悩みが順に見えてくる構成が効いている。
- ミステリ寄りの謎解きより、青春群像としての感情の揺れやすれ違いを追う楽しさがある。
- 文章が読みやすく、短時間で一気に読める軽快さがある。
- ほろ苦さはあるが、全体としては前向きにまとまる読後感が残る。
こんな人におすすめ
- 青春小説や群像劇が好きで、人物同士の距離感の変化を楽しみたい人。
- ネットアイドルや配信文化を題材にした、少し今っぽい物語を読みたい人。
- 重すぎる展開より、切なさと爽やかさの両方がある話を求める人。
- すっきり読めるボリューム感の作品を探している人。
- 謎解きの意外性より、感情の積み重ねを重視する読者。
人を選ぶポイント
- ミステリとしての謎の強さは控えめで、推理要素を強く期待すると物足りない。
- 事件の真相や人物関係の核心は早めに見えてくるため、サプライズ重視だと弱い。
- 章や視点の切り替えがあるので、展開の重なりをやや冗長に感じる場合がある。
- かなり重いドロドロ展開を想像すると、実際の温度差に肩透かしを受けやすい。
- 価値観や行動に共感しにくい場面があり、若さゆえのもどかしさが気になることがある。
テンポ・読後感
- テンポは軽めで、サラッと読めるスピード感がある。
- 前半はネットアイドルの成り立ちや関係性の組み立てが面白く、後半は感情面の比重が増す。
- ひりつく場面もあるが、全体の空気はほろ苦さと爽やかさが同居している。
- 章ごとに少しずつ情報が開示され、読み進めるほど輪郭が見えてくる。
- 読後感は重苦しさよりも、区切りをつけて前へ進む静かな余韻が強い。
キャラクターへの評価
- 4人それぞれに抱える事情や思いがあり、単純な善悪では割り切れない。
- 役割分担で動く関係性が印象的で、創作の熱量と不器用さが伝わる。
- 新聞部の視点人物は、物語を追う導線として機能している。
- まっすぐで良い子、追い詰められて見える人物、距離感の近い人物など、温度差のある描かれ方が目立つ。
- 人物の魅力は強烈というより、悩みながら進む等身大さにある。
巻一覧
そして、アリスはいなくなった
この巻のあらすじ
新聞部の響子は、IT教室のパソコンに隠されていた、伝説のネットアイドル・アリスの未発表動画を見つける。ある目的のため、文化祭で彼女の正体を暴くべく取材を進める中、4人の同級生――文化祭実行委員の歩、アリスだと噂されたことのあるみのり、歩の彼女・梨緒、歩相手に暴力沙汰を起こした弾――の複雑な関係と、アリスへの関わりに気づく響子だが…?
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