秦國の都を舞台に、文化財を扱う博宝局が秘かに回収する“鳳心具”をめぐる宮廷伝奇ファンタジー。文官の水瀬鷲は、異端の民・鳳晶の血を引く局長の万千田苑閂と組み、持ち主の心の闇が怪異として現れる事件を調べる。二つの民族が混在する国で、宮廷の事情と民間の因縁が事件の背景として重なり、調査はやがて国全体に関わる秘密へ近づいていく。本編では博宝局の事件調査を軸に、宮廷内外の対立や民族間の歴史が物語の広がりを作る。続編では同じ人物たちが別の事件と対立に向き合う。受賞作として刊行された東洋宮廷ファンタジー。第2巻は本編の続きとして、鳳心具の秘密と宮廷の危機が並行して描かれる。続編は本編の事件調査を引き継ぎつつ、対立する人物と民族間の怨嗟へ焦点を広げる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 和風と中華風が混ざった架空世界の空気感が新鮮で、舞台の広がりに引き込まれる。
- 心の闇が怪異や道具に結びつく設定が印象的で、感情の描写まで丁寧に読ませる。
- 立場も性格も対照的な男性バディの関係性が強い魅力になっている。
- 宮廷や博宝局まわりの仕事、陰謀、民族間の背景が重なって物語に厚みがある。
- 文章の完成度や演出の巧さを評価する声が目立つ。
こんな人におすすめ
- バディものやブロマンス寄りの関係性を楽しみたい人。
- 東洋風ファンタジー、宮廷もの、怪異ものが好きな人。
- 人の感情や過去を掘り下げる物語を読みたい人。
- 先の展開を追うシリーズ作品を待てる人。
- 山月記系の余韻や、しっとりした切なさが好みの人。
人を選ぶポイント
- 序盤は漢字の多さや舞台設定の独特さで入りにくい。
- 2巻以降は陰謀や血なまぐさい描写が増えて重め。
- 事件の解決よりも人物関係や背景説明に比重がある。
- 主要人物の出番配分に偏りを感じる場面がある。
- 1冊で大きく区切らず、続巻前提の終わり方に物足りなさが残る。
テンポ・読後感
- 冒頭から文章力を評価される一方、最初は少し様子見になる。
- 中盤以降に一気に面白くなる。
- 事件や謎が積み重なり、じわじわ不穏さが増していく。
- アクションよりも心理と関係性の変化が印象に残る。
- しんどさのある展開の中に、相棒同士の温度感が支えとして効いている。
キャラクターへの評価
- 苑は強さと孤独を抱えた人物として見られ、甘味好きなどの細かな設定も印象に残る。
- 鷲はやさしさや誠実さが軸で、苑との距離の縮まり方が好まれている。
- 暁と玖矛は主従だけでなく悪友めいた空気もあり、組み合わせの妙が楽しまれている。
- 対照的な立場の二人が互いを思いやる関係に惹かれる声が多い。
- 一部では鷲の弱々しさや出番の少なさが気になる。
巻一覧
この巻のあらすじ
第30回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》受賞の東洋宮廷ファンタジー!
二つの民族が混在する秦國の都で、後頭部を切り取られた女の骸が発見された。文官の水瀬鷲は、事件現場で人ならざる美貌と力を持つ異端の民・鳳晶の万千田苑閂と出会う。 宮廷一の閑職と噂の、文化財の管理を行う博宝局。局長の苑閂は、持ち主の心の闇を具現化し怪異を起こす “鳳心具”の調査・回収を極秘で担っていた。皇子の命で博宝局員となった鷲も調査に臨むが、怪異も苑閂も曲者で!? 優秀だが無愛想な苑閂と、優しさだけが取柄の鷲。二人はやがて国を脅かすある真相に辿り着く。
◆◆◆登場人物◆◆◆
【万千田 苑閂 (まちだ えんさん)】 無愛想だが非常に端正な顔立ちで、若くして博宝局の局長を務める。愛称は苑。 先住の民・鳳晶の血を引き、優れた身体能力と五感を持つ。
【水瀬 鷲 (みなせ しゅう)】 博宝局に配属された文官の青年。 心優しいがそれ以外に取柄が無く、自分に自信を持てずにいる。 序章 混沌の指輪 第一章 鎌鼬の手鏡 第二章 金霊の小槌 第三章 共潜の帯留め 最終章 奴延鳥の根付、鳳凰の指輪
この巻のあらすじ
第30回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》受賞の東洋宮廷ファンタジー、待望の第2巻!
鳳晶と勾蓮、二つの民族が混在する秦國。 博宝局の新人局員・水瀬鷲は、美貌の天才局長・万千田苑閂と、持ち主の心の闇を具現化し怪異を起こす“鳳心具”による事件を日々調査していた。 そんな二人は、ある事件をきっかけに天笠摩伽羅と対峙することに。鳳心具を使って国の混乱を狙う芙蓉座の座長である摩伽羅は、鳳心具の重大な秘密を手に入れようとある里を狙っていてーー。 一方、宮廷では第一皇子・玖矛に命の危機が。民族間の悲しき歴史が生んだ怨嗟を、二人は祓うことができるのか!?
◆◆◆登場人物◆◆◆
【万千田 苑閂 (まちだ えんさん)】 無愛想だが非常に端正な顔立ちで、若くして博宝局の局長を務める。愛称は苑。 先住の民・鳳晶の血を引き、優れた身体能力と五感を持つ。
【水瀬 鷲 (みなせ しゅう)】 博宝局に配属された文官の青年。 心優しいがそれ以外に取柄が無く、自分に自信を持てずにいる。 序章 惨禍の嚆矢 第一章 絡新婦の簪 第二章 滑瓢の吊り灯籠 第三章 火車の耳飾り 最終章 蛇蝎の首輪、惨禍の濫觴
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