大正時代の函館を舞台にした、旧華族の娘・伊地知清子と、商才を持つ実業家・岩倉朔弥の政略結婚から始まる物語。顔の痣で冷遇されてきた清子と、視力に不安を抱えながら人を見た目で判断しない朔弥が、互いの事情を受け止めつつ屋敷での暮らしを整えていく。家の反対、親族や付き人との関係、仕事と生活の折り合い、港町の移動や船旅、サーカス団での滞在、札幌の名医の話題などが重なり、結婚を起点にした人間関係と生活圏の広がりが描かれる。清子の痣や朔弥の視力不安は、家柄や縁談の扱いにも影響し、函館の屋敷、横浜、工場、船内の場面が物語を支える。弟の哲嗣や親友の近藤、横浜で出会うケニー山崎も関わり、二人の関係は周囲を巻き込みながら進んでいく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 青あざや不遇な生い立ちを抱えた清子が、真摯さと働きぶりで周囲を変えていく流れが読みどころ。
- 朔弥との距離が少しずつ縮まり、互いのコンプレックスを理解し合う関係が温かい。
- 会社や仕事の場面が入り、恋愛だけでなく清子の活躍も見られる。
- 秘書の近藤や部下など、脇役が物語に良い味を足している。
- コミカライズやエブリスタ版から入っても楽しめる、読みやすいシンデレラ系ロマンス。
こんな人におすすめ
- 不遇ヒロインの成長や逆境からの恋愛を楽しみたい人。
- じれじれしつつも甘さのある関係性が好きな人。
- 仕事や家のしがらみも含めて人物関係を追いたい人。
- コミカライズから原作に入る読者。
- さくさく読める恋愛小説を求める人。
人を選ぶポイント
- 王道のシンデレラ展開で、既視感のある筋立てに感じやすい。
- 朔弥の言動に強引さや子どもっぽさを感じる場面がある。
- 地の文や文章の切れ方が単調に映ることがある。
- 展開が早く、掘り下げ不足に感じる場面がある。
- 途中で離ればなれになる流れや家族側の圧が重く、もどかしさが強い。
テンポ・読後感
- 全体はテンポが速く、一気読みしやすい。
- さらっと進むぶん、甘い場面やスキンシップが印象に残りやすい。
- じれじれ感と安心感が同居する、やわらかい読後感。
- 家族や周囲の圧でしんどさもあるが、基本は前向きで温かい空気。
- 巻をまたぐ引きが強く、続きが気になる作り。
キャラクターへの評価
- 清子は健気で謙虚、働き者で、回を追うごとにたくましさが増していく。
- 朔弥は不器用で、やや子どもっぽさや強引さが目立つが、清子を気にかける面もある。
- 二人とも恋愛に不慣れで、距離の縮まり方が初々しい。
- 近藤は頼れる存在として好感度が高い。
- 母親や実家側は圧が強く、物語の障害として印象に残る。
巻一覧
この巻のあらすじ
●○●大人気コミカライズ原作、待望の書籍化●○● 大正時代の函館。旧華族の清子は顔の痣により冷遇されて育った。そんな彼女は、金のため顔も知らぬ実業家に嫁ぐように命じられる。 清子が出向いた屋敷には、商才あふれる美貌の青年・朔弥がいた。しかし彼の目は不自由になりつつあり、これまでの縁談への苛立ちから彼女を拒絶。それでも清子は真摯に接し、朔弥も、その育ちゆえに真心で人を見る彼女に心惹かれ、互いにかけがえない存在に。 だが、痣を知った岩倉本家は彼女を追い出そうとしてーー。彼と生きるため、清子はその人柄と聡明さで懸命に試練に向き合い……?
●○●登場人物●○● 伊知地清子(いちじ・きよこ) 名家の娘だが、痣のせいで蔑まれてきた。人の真心を見る聡明さがあり、時に朔弥も驚く洞察力を発揮する。
岩倉朔弥(いわくら・さくや) 長身で圧倒的な商才をもつ美貌の青年。だが目が不自由で少々ひねくれ者。清子に惹かれ……。 一 白い空気
二 彼女の理由
三 かりそめの婚約
四 岩倉上屋敷
五 梅の花が咲いている
六 函館夜会
七 こぼれそうな愛
八 割れた鏡
九 風に唄えば
十 気持ちはダイヤモンド
十一 すてきな贈り物
この巻のあらすじ
■函館の夏の風にのせて贈る、大正純愛物語第2弾■
生まれつき顔に痣を持ち、冷遇されて育った旧華族の令嬢・清子と、類まれな商才と美貌を持ちながら目が不自由で、好奇の視線に耐えられず人嫌いになってしまった朔弥。 政略結婚で出会った二人だったが、その育ちから真心で人を見る清子と、その目ゆえに人を見た目で判断しない朔弥は次第に惹かれ合い、互いにかけがえのない存在となっていた。 清子を取り戻そうとする伊知地家の魔の手をやりすごし、無事に結納を済ませた二人。しかし清子の痣を知った朔弥の母がどうしても結婚を許さないと言い出し、あの手この手で結婚式を妨害しようと企む。次から次へと言いつけられる無理難題にも真摯に立ち向かう清子。その姿を見て、朔弥も影響され……。 巻末には二人の過去と今を繋ぐ番外編「夏の思ひ出」を収録。大人気コミカライズ原作、待望の書籍化第2弾!
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登場人物
伊知地清子(いちじ・きよこ)……名家の娘だが、痣のせいで蔑まれてきた。人の真心を見る聡明さがあり、時に朔弥も驚かせる。
岩倉朔弥(いわくら・さくや)……長身で圧倒的な商才をもつ美貌の青年。だが目が不自由で少々ひねくれ者。清子に惹かれ……。 一 港の風
二 緑の香り
三 薫る園
四 優しい味
五 心の修理
六 橋を架けて
七 浜の女たち
八 不機嫌なパンケーキ
九 湯の川温泉
十 二人でお茶を
番外編 夏の思ひ出
結ばれる星
大雨の君
蟹工場
花火の夜
この巻のあらすじ
生まれつき顔に痣を持ち、冷遇されて育った旧華族の清子と、 類まれな商才を持ちながら目が不自由で、好奇の目に耐えられず人嫌いになってしまった朔弥。 政略結婚で出会った二人は様々な苦難を乗り越え、互いにかけがえのない存在となっていた。
穏やかな函館の秋。岩倉家下屋敷で幸せに暮らす二人の元に、「朔弥の目が治せるかもしれない名医が札幌に来日する」という一報が入る。 朔弥の目が見えるようになれば、今度こそ痣の広がる顔を見られてしまうことを承知しつつ、清子はただ朔弥のためだけを思って躊躇う彼の背中を押す。
手術のために朔弥が留守にしている間も、婚約者としてしっかり家を守る清子だったが、無事に手術が終わったという報告の後も、朔弥は帰ってこない。 不思議に思いつつ彼を信じて待つ清子の元に入った連絡は、思いがけないもので……?
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登場人物
伊地知清子(いちじ・きよこ)……名家の娘だが、痣のせいで蔑まれてきた。人の真心を見る聡明さがあり、時に朔弥も驚かせる。
岩倉朔弥(いわくら・さくや)……長身で圧倒的な商才をもつ美貌の青年。だが目が不自由で少々ひねくれ者。清子に惹かれ……。 一 秋の足音
二 悲しい悪魔
三 基坂
四 北海道製罐工場
閑話 焼きイモつくろう
五 暗闇の光
六 忍び寄る影
七 咲かない春
八 天使が去った街
この巻のあらすじ
朔弥が他の女性を愛したと勘違いした清子は、彼の幸せを願って身を引くことを決め、函館を発つ。新たな職を求めて領事の紹介で横浜へ向かうが、船の中で出会った少女に紹介状を奪われてしまう! 途方に暮れる清子に手を差し伸べたのは、同船していたサーカス団の青年。清子は仕事を見つけるまで、彼の所属するサーカス団の世話になることに。 一方朔弥は、誤解を解くために必死で清子を探していた。手がかりも尽き絶望する中、横浜から一通の手紙が届き……。 二人の愛が試される、大人気シリーズ第4弾!
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登場人物
伊地知清子(いちじ・きよこ)……名家の娘だが、痣のせいで蔑まれてきた。人の真心を見る聡明さがあり、時に朔弥も驚かせる。
岩倉朔弥(いわくら・さくや)……長身で圧倒的な商才をもつ美貌の青年。だが目が不自由で少々ひねくれ者。清子に惹かれ……。
岩倉哲嗣(いわくら・てつし)……朔弥の弟。兄を慕っており、最初は清子を疎んじるが、窮地を救われたことで徐々に心を許していき……。
近藤正孝(こんどう・まさたか)……朔弥の付き人であり親友。優秀な秘書だが、朔弥をはじめ岩倉家には振り回されがち。
ケニー山崎(けにー・やまざき)……清子が横浜行きの船で出会った青年。イギリス人の父と日本人の母の間に生まれる。見た目で判断されてきた清子の境遇を自らに重ね、手を差し伸べる。 一 船出
二 函館から愛
三 夜風に想いを流して
四 彼女の足跡
五 横浜の夜
六 熱風
七 心の糸
八 地上の星
九 荒波を越える
十 仮面舞踏会
十一 君は僕の宝物
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