ジャンル
現代を舞台に、他人の顔に現れるモヤの色から感情を読み取る「心視症」を持つ春野律と、顔にモヤがかからない後輩・市川麻友を中心に進む物語。最愛の彼女を失って立ち止まっていた律が、麻友の「知らない人に追いかけられている」という相談をきっかけに、感情の見え方と人間関係の歪み、追跡の不安へ向き合っていく。心視症は他人の内面を知る手がかりである一方、距離の取り方を難しくする要素として働く。喪失の余波と異能の視界が、日常の中の事件と関係性を同時に動かす。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 前半はサスペンス寄り、後半は青春恋愛寄りで、雰囲気の切り替わりがはっきりしている。
- 色が見える彼と色が見えない彼女の対比が印象に残る。
- 登場人物の感情の動きや心の機微が丁寧に追われている。
- 相手を思いやる行動や「ありがとう」が行き交う、やさしい空気がある。
- 前向きさや瑞々しさが読後感につながっている。
こんな人におすすめ
- サスペンスと恋愛の両方を一冊で味わいたい人。
- 思春期の揺れや不器用なまっすぐさに惹かれる人。
- 読後にやさしい気持ちや前向きさを求める人。
- キャラクター同士の関係性や感情のやり取りを重視する人。
人を選ぶポイント
- 前半の事件まわりはドライで、掘り下げが浅いと感じる場合がある。
- 展開の切り替わりが急で、構成に微妙さを覚えることがある。
- 登場人物の印象が薄く感じられる場面がある。
- 重いテーマの扱いに対して、物足りなさを感じる可能性がある。
テンポ・読後感
- 前半はテンポよく進み、真相や事情が次々に明かされる。
- 後半は落ち着いた空気で、問題と向き合う穏やかな流れになる。
- 緊張感のある導入から、やわらかい青春恋愛へ移る構成。
- 全体としては瑞々しく、読後に前を向ける手触りが強い。
キャラクターへの評価
- 相手の気持ちを想像して動く、思いやりのある人物像が目立つ。
- 不器用でも自分の感情に正直な姿が好意的に受け取られている。
- 互いに支え合い、感謝を言葉にする関係性が印象的。
- 一部の人物は掘り下げ不足で、薄く感じられることがある。
- 過去に寄り添われた経験が、今の強さにつながっていると読まれている。
巻一覧
瞬間、青く燃ゆ
この巻のあらすじ
最愛の彼女を喪い、無意味な人生を送っている春野律。彼女の死から、他人の顔にモヤがかかり、その色で感情がわかってしまう「心視症」に苦しんでいた。そんな律の前に後輩の市川麻友が現れた。なぜか、彼女の顔にはモヤがかかっていない。麻友は律を更に驚かせることを言った。「知らない人に追いかけられているんです」ストーカーに殺された彼女の面影を重ねた律は、麻友を助けようとし……。この出会いで、あの時から止まっていた時間が再び動きはじめるーー!
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