大学生の愛莉が、怪しげな「食事処」に迷い込み、社長を名乗るあやかしの男と、数年前に行方不明になった人気俳優・想真に出会う。そこは、怪異に魅入られた人を招き、悩みを食べて解決する店だった。愛莉は想真の手伝いをする中で、相談に訪れる人々の事情や、店に集まる怪異の気配に触れていく。現代の町にあやかしが入り込む舞台で、失われた記憶、想真の秘密、店の役割が少しずつつながっていく物語。食事処は日常と異界のあわいにある場として描かれ、訪れる者の悩みを食という形で受け止める。愛莉、想真、社長を名乗るあやかしの三者を軸に、依頼の一つひとつが過去の断片へ結びつく。

構造レビュー

編集部判定 良作

ストーリーの良さ A (3) レビュー

理由・補足

編集部

面白い設定ではあるが、若干わかりにくさがあった。あやかしの食事と言っても、ただ食事をする場所という感じではない話なので、じっくり読みながら少し考える必要性を感じた。

キャラクター S (4) レビュー

理由・補足

編集部

キャラクターそれぞれが魅力的であり、若干若い印象の強めなキャラクター設定だと感じた。大学生の主人公から、若手の人気俳優など、きれいどころと感じるキャラクターが多い。キャラクターの名前なども、独特で若い印象を受けた。

設定・世界観 S (4) レビュー

理由・補足

編集部

タイトルにある「あやかしの食事処」は、他のライトノベルとは違いあやかしが食事に来るところではない意味だったので、世界観として少し驚きを感じた。今までのさまざまな考えを覆す設定であると感じた。

話題性 C (1) レビュー

理由・補足

編集部

特になし。

初心者向け S (4) レビュー

理由・補足

編集部

初心者でも読みやすい印象。主人公の視点から見たあやかしのことなど、丁寧に描かれている。

読後感の良さ S (4) レビュー

理由・補足

編集部

主人公の決意、これから先もまっすぐに生きていく主人公らしい部分がしっかりと描かれており、清々しい読後感であった。

テンポの良さ S (4) レビュー

理由・補足

編集部

章立ての数は多くなく、1つ1つの章が丁寧に描かれている。キャラクターの動きや関係性が進んでいく様子に合わせて、物語も進んでいくので、テンポとしては主人公の歩みに沿っている様子だと感じた。

読みやすさ S (4) レビュー

理由・補足

編集部

読書が好きな人であれば特に問題なく読める。若干文章が多いような様子も感じられるが、読み進めていくとそのような感じが亡くなってくる。世界観に入り込めるとスラスラ読める印象であった。

短評・キャッチコピー

この項目をレビュー

編集部

怪しげな食事処に迷い込んでしまった主人公と、行方不明になっていた人気俳優が真実と向き合っていく物語。

編集部

怪しげな場所に迷い込んでしまった主人公は、そこがあやかしの食事処であることを知る。またそこで数年前に行方不明になった人気俳優とも出会い、不思議な出会いを果たす。人気俳優の秘密、自分の記憶に関する真実と向き合う主人公の成長が見られる。

こんな人におすすめ

この項目をレビュー

編集部

・あやかしが登場する作品が好きな人 ・人気俳優など格好いい男性が登場する作品が好きな人 ・主人公が女子大学生である作品が好きな人

  • AI分析(あらすじ)

    現代あやかし物、食事処を舞台にした怪異相談、記憶の欠落や秘密の筋を追う物語に関心がある読者。

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編集部

時田とおる(ときた・とおる) 第10回角川ビーンズ小説大賞奨励賞受賞。 「俺の悪魔は色々たりない!」にてデビュー。 ≪代表作≫ ・彩柏寺の神様見習いたち

イラストレーター情報

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編集部

吉田ばな(よしだ・ばな) 漫画家、イラストレーター。

編集部

第10回角川ビーンズ小説大賞奨励賞受賞

編集部

全体的にあやかしという雰囲気よりも、主人公と行方不明になっていた人気俳優の動きが強く感じられた作品である。さまざまなキャラクターとのかかわりで、主人公が成長していく姿や、主人公が前向きに動いていく姿などが、年齢相応の女性の輝く姿を感じさせる場面もある。また、オカルトやホラーの要素があまり感じられないので、恐がって読む必要もない。キャラクターの登場が多くないので、逆に分かりやすく感じられる。

作品Q&A

文体はどんな感じ? ストーリー
ベストアンサー
主人公が大学生女子なので、それに見合った対話が多い印象。わかりにくい表現はないので、読みやすい。

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世界観の作り込みは? 世界観
ベストアンサー
タイトルである「あやかしの食事処」と聞くと、あやかしがやってきて食事をする場所なのか、と考えやすい。しかし実際にはあやかしに魅入られて悩みがある人の悩みを食べて解決する、という世界観であった。独特の世界観を感じ、面白く感じた。

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評価されるポイントは? ストーリー
ベストアンサー
タイトルからは想像していなかった設定だったので、驚きを感じた。主人公の前向きさなど、若い女性の良さがしっかりと描かれている作品であると思う。登場するキャラクターは多くはないものの、それぞれがしっかりと描かれているので、分かりやすいと感じられた。 【おすすめキャラクター】 愛莉 怪しげな場所に迷い込んでしまった主人公。この場から逃げ出すため、あやかしの男や行方不明になっていた人気俳優と時間を過ごしていく。周囲を心配したりなどする人間性のよい部分があるが、日常に何か足りないと感じていた。

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この作品の特徴は? ストーリー
ベストアンサー
怪しげな食事処に迷い込んだ主人公。主人公はそこであやかしに魅入られた人の悩みを食べて解決する「あやかしの食事処」だと知る。そこでは行方不明になっていた俳優や、あやかしたちと出会うことになる。その中で、主人公は少しずつ自分の記憶の欠落に気づくことになる。

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どんなテーマ・ジャンル? ストーリー
ベストアンサー
あやかしとしてはそこまで恐ろしい印象はない。主人公の明るさや前向きさの中、あやかしから受ける悩みを食べて解決するという、独特の方法が際立っているように感じた。また行方不明になっていた人気俳優の登場など、女性としてはとても気になるような設定があった。この食事処に主人公が通うことで、主人公の成長だけでなく、そこに集まる人たちとの関係が進んでいくのは、成長物語としても面白いものだと感じられる。

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読者の声

読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • タイトルや表向きの「食事処」設定からは想像しにくい、あやかしが人の悩み・怪異を「食べる」という切り口に驚きや面白さを感じる。
  • 来店者の悩みを解きほぐしながら、主人公たち自身の問題にも向き合っていく構成が読みやすいと評される。
  • あやかし側の理不尽さや「自分さえよければよい」といった感覚が、作品の味わいとして好意的に受け止められている。
  • スマホの活用など、現代的な要素がうまく織り込まれている。

こんな人におすすめ

  • あやかしや怪異が絡む物語が好きな読者。
  • 「ごはんもの」に見えて実は別ジャンル、というギャップを楽しみたい人。
  • 来店エピソード型で、さまざまな悩みと向き合う読み心地を好む人。
  • 女子大学生の主人公と、俳優など個性的な登場人物の関係性に興味がある人。

人を選ぶポイント

  • 「ほっこりごはん系」「日常グルメ」として読むと、内容とのズレを感じやすい。
  • ホラー・あやかしの濃さについて、作品によって受け取り方が分かれる(「軽い」「ホラー感ゼロ」と感じる意見もある)。
  • 判明していく事実がシビアな面もあり、完全に明るい癒し系だけではない。

テンポ・読後感

  • 全体的に軽めのライトノベルとして読みやすい。
  • ちょっぴりホラーテイストはあるものの、暗く重くなりすぎず明るさも残る。
  • エピソードを重ねながら進む読み心地で、テンポは比較的軽快に感じられる。

キャラクターへの評価

  • 迷い込んだ主人公・愛莉は、俳優の想真を知らない設定など、意外性を感じさせる場面がある。
  • 想真は契約など作品の鍵になりそうな人物として印象づけられ、二人のその後が気になる。
  • 人の悩みを食べる社長は、あやかしらしい理不尽さや存在感が強いキャラクターとして記憶に残る。

巻一覧

あやかしの食事処 怪し怖しは蜜の味
2023年2月 ISBN 9784040748498
この巻のあらすじ

充実しているはずが何か足りない日々を送る大学生の愛莉はある日、怪しげな「食事処」に迷い込んでしまう。 出会ったのは、社長を名乗るあやかしの男と、数年前に行方不明になった人気俳優の想真。 ここは怪異に魅入られた人を招き、その悩みを食べて解決する「あやかしの食事処」らしい。 社長にそそのかされて想真を手伝うことになった愛莉はやがて、想真の秘密と、自分の記憶の欠落にまつわる真実と向き合うことに。 ほんのり怖くてじんわり心にしみる、現代あやかしファンタジー。

【目次】 プロローグ 無名の駅にて 第一章 食事処《何でもお悩み相談所》 第二章 悪意の投稿 第三章 想真への依頼 第四章 思い出 第五章 待ち人来たる

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