生きづらさを抱え、退屈な高校生活を送る「僕」を中心に、半年前に死んだ唯一の女友達で天才小説家の吉野紫苑から届くはずのないメールが物語を動かす現代青春小説。現実への違和感を抱えたまま二人のやり取りは続き、失われた時間と、吉野が遺した最後の言葉へ近づいていく。舞台は現代の高校と日常の通信環境で、死者との接触という非日常がそのまま起点になる。創作する者と受け取る者の関係、喪失後の会話、恋愛感情の行き先が重なる単巻構成の一冊。

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  • AI分析(あらすじ)

    死別後の対話や、現代の高校生活を土台にした恋愛寄りの物語を読みたい人。

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作品の魅力

  • 小説を書くことそのものへの葛藤や執着が、青春の痛みと重ねて描かれている。
  • 現実と虚構、言葉と感情のズレをめぐるテーマが印象に残る。
  • 生きづらさや虚無感を抱える若者の心情が、繊細で青い空気感とともに伝わる。
  • 物語や読書が人を支える力を持つ、という感覚に強く引き寄せられる。
  • 終盤にかけての展開や読後感の余韻が、虚無と救いの両方を残す。

こんな人におすすめ

  • 小説家や創作を題材にした物語が好きな人。
  • 思春期のもがきや自己否定に共感しやすい人。
  • 現実よりも雰囲気やテーマ性を味わいたい人。
  • 青春小説に、少し不思議さや観念的な要素を求める人。
  • 読後に考え込むタイプの作品を読みたい人。

人を選ぶポイント

  • 仕掛けや展開は早い段階で見当がつくと感じる人がいる。
  • 登場人物の言動や心情が理解しにくいと受け取られやすい。
  • 説明より感覚や比喩が前に出るため、読みづらさを覚える場合がある。
  • 恋愛小説やSFとして読むと、想像していた方向と違うと感じやすい。
  • すっきりしたカタルシスより、虚無感や曖昧さが残る読後感になりやすい。

テンポ・読後感

  • 序盤は静かで、青春小説らしい空気から入っていく。
  • 中盤以降は現実と虚構を行き来する感覚が強まり、思考寄りの読書になる。
  • 全体に透明感や青さ、グレーがかった雰囲気がある。
  • 軽快に読める一方で、読後は重さや余韻が残る。
  • 物語の勢いより、感情の揺れやテーマの響き方が印象を左右する。

キャラクターへの評価

  • 主人公はひねくれた印象や不器用さが強く、共感と苦手意識が分かれる。
  • 主要人物たちは、愛し方や言葉の扱いに不器用で、繊細さが際立つ。
  • 天才作家として描かれる人物は、才能への憧れと喪失感を強く引き出す。
  • 転校生やファンの存在が、閉じた空気に少しずつ変化を与える。
  • 若さゆえの暴走や未熟さが、人物関係の切なさと勢いにつながっている。

巻一覧

この世界に i をこめて
2017年10月 ISBN 9784048934145
この巻のあらすじ

君のいないこの世界で生きる、僕らの愛の物語ーー。 鳴りやまない感動で続々大重版。読む人すべての心をしめつけた『君は月夜に光り輝く』に続く、感動が再び。 佐野徹夜、待望の感動第2作!

生きづらさを抱え、退屈な高校生活を送る僕に、ある日届いた1通のメール。 【現実に期待なんかしてるから駄目なんだよ】 でも、それは届くはずのないメール。送り主は吉野紫苑。彼女は、屈折した僕の唯一の女友達で、半年前に死んでしまった天才小説家だった。 あり得ないはずのメールのやりとりから、僕は失った時間を取り戻していく。やがて、遺された吉野の最後の言葉に辿りついた時、そこには衝撃の結末が待っていたーー。

「僕たちの人生を大きく変えうる力をこの小説は持っている」本作のイラストを担当したloundrawも感動の大激賞した、愛と再生の感動ラブストーリー。

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