ジャンル
日本政府が凶悪事件対策として、近隣5世帯をひとまとまりにして罪を連帯処罰する「5人組」を導入した現代日本が舞台。5人組の班長に任命された来栖克明の隣で真鍋老人が殺され、しかも犯人は同じ5人組の正体不明の人物とされる。自分たちまで殺人罪に問われかねない状況の中、来栖は近所を徘徊する不審者や娘に迫るストーカーの影にも向き合うことになる。住宅地の中に連帯責任と疑心暗鬼が入り込み、住民同士の視線や通報の可能性が日常に重なっていく。班長としての責任、隣人の死体処理の行方、正体不明の井辻、周辺の不穏な動きが連鎖し、閉じた近隣コミュニティの境界が崩れていく単巻の猟奇ミステリー。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 江戸時代の五人組を現代に復活させた発想が強いフックになっている。
- 近隣同士の連帯責任が生む疑心暗鬼や監視の空気が、設定だけで不穏さを作っている。
- 事件が起きてからの展開は一気読みしやすく、ページを進める手が止まりにくい。
- イヤミス寄りの後味の悪さや、グロ・スプラッタ寄りの刺激を楽しむ読み方と相性がいい。
- タイトルのインパクトで手に取られやすく、話題性はかなり高い。
こんな人におすすめ
- イヤミス、猟奇ホラー、B級感のある不穏な物語が好きな人。
- 連帯責任や共同体の圧力が生む心理崩壊に興味がある人。
- 多少の粗さよりも勢いと読後の重さを優先したい人。
- ライト文芸寄りの読みやすさで、重い題材をさらっと追いたい人。
- グロ描写や胸糞展開に耐性がある人。
人を選ぶポイント
- 世界観や制度設定の説得力に引っかかりやすい。
- 連帯責任の運用や社会制度の細部が甘く、細かく考えると気になる。
- 終盤の展開や真相に唐突さ、雑さを感じやすい。
- ミステリとしての伏線回収や論理性を強く求めると物足りない。
- タイトルから連想する内容と、実際のホラー寄りの読後感に差がある。
テンポ・読後感
- 序盤は設定説明中心で、発想の面白さが先に立つ。
- 事件発生後は疑心暗鬼と狂気が加速し、読み味はかなり不穏になる。
- 中盤までは比較的読みやすいが、終盤は急展開でバタつく印象がある。
- 雰囲気は軽めの文体と重い内容が同居し、そこに違和感を覚える人もいる。
- じわじわ怖がらせるより、短距離で嫌なものを畳みかけるタイプ。
キャラクターへの評価
- 主人公は家族を守るために追い込まれていく立場として見られている。
- 隣人たちは制度の圧力で疑わしく見え、関係が壊れていく過程が印象に残っている。
- 登場人物の言動が突飛で、壊れ方の急さに驚かれている。
- 犯人像は最後まで読めない一方、動機や行動の納得感には疑問が残りやすい。
- 一部の人物には同情が集まり、被害を受ける側の理不尽さが強く印象づけられている。
巻一覧
隣人の死体は、何曜日に捨てればいいですか?
この巻のあらすじ
凶悪事件が後を絶たない状況を受け、日本政府が新たな法律を施行した。5人組――それは隣近所の5世帯が、犯した罪に連帯して処されるというもの。そんな中、5人組の班長に任命された来栖克明の隣に住む、真鍋老人が殺された。しかも、殺したのは同じ5人組の正体不明の人物。井辻という男らしく……。このままでは、ほかの5人組のメンバー全員が殺人罪に問われてしまう……。 ごく普通の平凡な生活から一変、ここから狂気の日々が始まった。近所を徘徊する不審者、来栖の娘に忍び寄るストーカーの影、謎が事件を呼ぶ、猟奇ミステリー。
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