『異世怪症候群』は、女子中高生の間で広がるレトロラジカセの流行と、彼女たちだけが聴ける怪談をめぐる現代怪談シリーズ。ライターの鈴鳴鵺が都市伝説“怪人ラジオ”の正体を追い、放送のような語り口から怪異の由来へ踏み込んでいく。物語は、赤を忌避する寒村、深夜の高速道路、T字カミソリを手にする怪人、醜悪な魚を食べさせる怪神社、樹海の首吊り死体へつながる屋敷など、土地や物に結びついた怪異譚を連ねて構成される。ラジオ、噂、禁忌、呪いが往復しながら、各話の怪異が一つの枠へ収まっている。複数の題材を通して、同じ放送源から別々の場所へ怪談が届くようなまとまり方がある。

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  • AI分析(あらすじ)

    都市伝説や怪談の連なりを追う構成が好きな人。現代日本の各地を舞台にした伝奇ホラーを読みたい人。

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作品の魅力

  • 怪人ラジオという発想が強く、ラジオから怪談が流れる設定自体に引きがある。
  • 都市伝説っぽい怪異や、奇妙な固有名詞のセンスが印象に残る。
  • 1話ごとの短編として読みやすく、気軽に怖さを味わえる。
  • イラストや特殊フォントの演出が雰囲気づくりに効いている。
  • 読み返すと見え方が変わる仕掛けや、全体のつながりを追う楽しさがある。

こんな人におすすめ

  • ポップ寄りのB級ホラーや、軽めの怪談を楽しみたい人。
  • ホラー入門として、強すぎない怖さから入りたい人。
  • ラジオ、都市伝説、怪異ネタの雰囲気が好きな人。
  • 短編を少しずつ読み進めたい人。
  • イラストや文字演出も含めて作品世界を味わいたい人。

人を選ぶポイント

  • グロや強烈な残酷描写を期待すると、やや物足りなく感じやすい。
  • 各話の独立感が強く、連作のつながりを強く求めると期待とずれる。
  • 仕掛けの見せ方に後出し感を覚える人がいる。
  • じっくり怖がらせる重厚ホラーより、軽快さやアイデア重視の作風。
  • 1冊全体の構造を追う読み方をしないと、魅力が薄く見える場合がある。

テンポ・読後感

  • 1話完結の短編が中心で、テンポは軽快。
  • 文章は読みやすく、すらすら進むタイプ。
  • 怖さはじわじわよりも、奇妙さと小気味よさが前に出る。
  • 夜に少しずつ読むと雰囲気を楽しみやすい。
  • ポップさと不穏さが同居した、親しみやすいホラー感。

キャラクターへの評価

  • 怪人ラジオの謎を追うライターが軸になり、読み手の視点を担う。
  • 女子中高生やラジカセにまつわる導入が、妙に気になる入口になっている。
  • 各話に出てくる怪異の造形が強く、便器老人や首無しこけしのような異様さが記憶に残る。
  • キャラクターの心理描写より、怪異のアイデアや見た目のインパクトが印象を持っていく。
  • 物語を通して、登場人物よりも“怪談を語る場”そのものの存在感が強い。

巻一覧

異世怪症候群
2020年8月 ISBN 9784065206515
この巻のあらすじ

あなたに素敵な怪異をお届けする『XYZ in RADIO』。 今夜のお耳のお供はX.Y.Z……と書いて『XYZ(カイズ)』がお送りします。 リスナーのみんな! 最近、怪異はあったかな?

女子中高生の間で流行するレトロラジカセの購入。 その裏には、彼女たちしか聴けない怪談を物語る都市伝説“怪人ラジオ”の噂があった。 ライター・鈴鳴鵺はその正体を追いかけるが、 怪人ラジオが囁く異形の怪異譚には、聴いてはいけない戦慄の呪いが隠されていたーー!

<Contents>

“赤”を忌避する寒村で妻が監禁される!? ーーーーポストの村

深夜の高速道路で発車する死の爆走! ーーーー『ん』の車

T字カミソリを手に襲い来る怪人の正体は!? ーーーーカミソリおっさん

醜悪な魚を食した者を待ち構える怪神社! ーーーーサルソギ

樹海の首吊り死体が誘うバケモノ屋敷! ーーーー死に宿

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