母を亡くした高校生・平浦一慶を中心に、家族と学校のあいだで揺れる現代青春小説。舞台は、ベンチャー企業の社長だった母の不在を抱えた平浦家と、高校生活の中で人間関係が交錯する日常圏。喧嘩っ早いトランスジェンダーの姉、引き籠りの妹、コミュ障の父、そしてアプリ開発に打ち込む一慶が同じ家に暮らし、担任や同級生とも関わりながらそれぞれの事情が表に出ていく。ある出来事をきっかけに学校での立場が揺れ、家庭の問題と進路の問題が重なっていく中で、一慶は自分の内面と向き合うことになる。
構造レビュー
編集部判定 判定なし
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
僕の家族は全員変人。
編集部
五年前の母の死をきっかけに学校をサボりがちになり、アプリ開発に打ち込むようになった平浦一慶。彼に残されたのは喧嘩っ早いトランスジェンダーの姉、オタクで引き籠りの妹、コミュ障でフリーターの父だった。これは変人揃いの家族が長男の危機に結束し、再出発する話。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
家族愛に弱い人 社会的マイノリティで構成された家族の日常を知りたい人 人付き合いが下手な主人公を応援したい人
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AI分析(あらすじ)
家族関係の摩擦、学校での立場、自己認識の揺れを軸にした現代青春ものを読みたい人。
著者情報
この項目をレビュー編集部
遍柳一は本作でガガガ文庫からデビューしたラノベ作家。代表作は他に『#ハル遠カラジ』。
イラストレーター情報
この項目をレビュー編集部
さかもと侑は日本のイラストレーター。水彩の淡い色を生かしたイラストが特徴的。イラストを手掛けたラノベは以下。 「クラスで浮いてる宇良々川さん」 「異世界で貸倉庫屋はじめました」 「契約結婚ってありですか 利害一致から始まる恋?」 「契約結婚ってありですか2 結婚式は誰のもの?」 「悪徳領主ルドルフの華麗なる日常」
受賞歴
この項目をレビュー編集部
第11回小学館ライトノベル大賞・ガガガ大賞受賞作品。
編集部
変人揃いの平浦家を舞台にした一風変わったホームドラマ。冤罪で退学処分を言い渡された長男の危機に家族が団結し、名誉挽回に挑む展開に胸が熱くなる。五年前に死んだ母親の言葉が、残された者たちに生きる活力を与え、再び顔を上げさせるラストは感動的。
作品Q&A
評価されるポイントは? ストーリー
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- マイノリティを抱えた家族を「問題」ではなくありのまま受け入れる幸せの描き方に、誠実さと説得力がある。
- 家族以外への無関心を貫く主人公が、不器用ながら少しずつ外の人と関わっていく成長譚として心に響いた。
- 「人は一人では生きられない」というテーマが、説教ではなく正論として突きつけられる重さと、読後の前向きさのバランスが評価されている。
- 登場人物が個性豊かで濃く描かれ、家族・同級生・大人との関係性ごとの心の揺れが引き込まれる。
- ラノベにしてはシリアスな人間ドラマとして完成度が高く、泣ける場面や背中を押してくれる読後感を挙げるレビューが目立つ。
こんな人におすすめ
- 家族愛や、かたちの異なる家族の日常に惹かれる読者。
- コミュニケーションが苦手で、他人を信じきれない感覚に共感しやすい読者。
- 社会的マイノリティや多様性を、安易な描写ではなく丁寧に描いた作品を探している人。
- 主人公の不器用さや合理性を見守りながら、ささやかな前進を味わいたい人。
- 普段ラノベを読まない層にも勧めたい。
人を選ぶポイント
- 主人公の有能さや頑なさから、最初は好感度が上がりにくい・鼻持ちならないと感じる。
- 終盤の出来事がご都合主義的・構成のための展開に感じられ、唐突さを指摘するレビューもある。
- 定番的な「人情もの」のフォーマットに収まり、家族設定だけでは新しさに欠けると感じる読者もいる。
- 家族各員の「変わり要素」を深掘りするより、少数派であること自体で起伏を作る構成なので、キャラ掘り下げ不足に感じる声もある。
- ひねくれたまま変わらない展開を期待していた読者には、エンタメ寄りの変化が物足りない可能性がある。
テンポ・読後感
- 穏やかな家庭の日常と退屈めの学校生活から入り、後半でテンポとエンタメ性が上がる二段構え。
- ラノベらしからぬシリアス調で、負の感情やトラウマを刺激する描写が心を抉ると評される一方、温かい家族映画のような余韻も残る。
- 重いテーマながら文体は中高生向けで読みやすく、爽快感と胸の温かさを両立している。
- 前半の日常パートの方が引きつけられた、という好みの差も見られる。
- サスペンス的な盛り上がりと伏線回収の完成度を高く評価する声と、日常パート重視の声が混在する。
キャラクターへの評価
- 平浦一慶:高い能力とアプリ開発への没頭、家族至上主義、他人への距離感が強いが思考には合理性があり、共感と拒否が分かれる主人公。
- 平浦家:トランスジェンダーの姉、引きこもり気味の妹、コミュ障の父など個性派揃いで、母の死を経た過去を背景に描かれる。
- 千条・一之瀬:ツンデレやボーイッシュなど、ビジュアルだけでなく中身も含めて可愛い・印象的と評される。
- 楊・牧島:登校シーンが少ないため出番不足に感じる、という惜しみの声がある。
- 周囲の大人・教師:助けてくれる良い大人が多く、どんなに有能でも守られている面があると受け止められている。
巻一覧
この巻のあらすじ
家族がいれば、それでよかった。
五年前、ベンチャー企業の社長である母を亡くした平浦一慶。残されたのは、喧嘩っ早いトランスジェンダーの姉、オタクで引き籠りの妹、コミュ障でフリーターの父だった。かく言う一慶も、高校にもろくに通わず、母から受け継いだエンジニアとしての才能を活かし、ひとりアプリ開発に精を出す日々を送っていた。 そんな一慶をなんとか更生させようと、毎日のように電話をかけてくる担任の天野小春や、優等生であるがゆえ嫌々ながら彼にからんでくるクラスメイトの千条真理香。それぞれのエゴを押し付ける周囲に辟易しつつも、親のためにも高校くらいは卒業しようと中途半端に学校に通い続ける一慶。 そんなある日のこと、一慶は、いじめられていた小学生の女の子を偶然救ってあげたことが誤解を生み、児童暴行未遂の嫌疑をかけられ、学校側から退学処分を言い渡されてしまう。家族、教師、クラスメイト、様々な想いが交錯する中、一慶はずっと胸の奥底にひた隠してきた自分自身の心に、もう一度向き合わざるを得なくなる……。 『BLACK LAGOON』の著者・広江礼威氏も絶賛した珠玉の青春小説。第11回小学館ライトノベル大賞・ガガガ大賞受賞作品。
※「ガ報」付き!
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※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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