魔女狩りで同胞を失った魔女の末裔シオンと、災厄をもたらすと呼ばれる王子リカルドを中心に描く、王位継承と復讐が交差するBLファンタジー。百年の眠りから目覚めたシオンの身には五人の魔女の力が封じられており、解放には人間の体液が必要になる。リカルドは王位継承のためその力を利用しようとし、シオンは復讐心を抱えたまま手を取る。魔女狩りの記憶が残る王国で、継承争い、魔女の血筋、身体を介した力の解放条件が同じ舞台で絡み合い、利害で結ばれた二人の関係が進んでいく。王位継承の道具として始まる関係が、魔女の力の扱いと妃としての取り扱いを通じて揺れていく単巻の物語。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- お伽話めいた世界観と、呪われた国をめぐる設定が読みごたえにつながっている。
- 王子、魔女、周囲の人物まで含めた関係性の作り込みが想像を広げやすい。
- 100年前から目覚めた魔女の古風な話し方や雰囲気が印象に残る。
- 魔女たちの在り方や、過去から今へつながる願いの描写に深みがある。
- 国の回復や後継争いといった要素が、物語の軸としてうまく噛み合っている。
こんな人におすすめ
- 世界観や設定の緻密さを重視して読む人。
- 王子と魔女の関係性をじっくり追いたい人。
- もだもだした感情の揺れや、じれったい展開が好きな人。
- お伽話風、ファンタジー寄りのBLを求める人。
- 作家買いで雰囲気や筆致を楽しみたい人。
人を選ぶポイント
- 地の文の相性が合わず、読みづらさを感じる人がいる。
- 中盤以降の展開でトーンダウンした。
- 後半のまとまりや粗さが気になる人がいる。
- 期待していた方向と違うと感じる場合がある。
- 物語の核心に触れる感想は避けられているが、好みが分かれやすい作品。
テンポ・読後感
- 冒頭から作品世界に引き込む立ち上がりが強い。
- 先が気になる流れで一気読みしやすい。
- 前半はワクワク感があり、途中でじれったさが増す。
- 全体としてはお伽話調で、ややしっとりした空気がある。
- 読後感は好意的だが、細部の粗さを気にする声も混じる。
キャラクターへの評価
- 第二王子は、国を救おうとする立場と感情の揺れが見どころになっている。
- 最後の魔女は、優しさが強く出ていて復讐者らしさより人柄が印象に残る。
- 100年前の人間らしい古風な口調が、魔女の存在感を際立たせている。
- 周囲の人物も含めて、関係性の想像を広げやすい配置になっている。
- 魔女たち全体の描かれ方に、一面的でない奥行きを感じる。
巻一覧
八十禍の王子と最後の魔女
この巻のあらすじ
「ともに国を奪うか、ともに国を滅ぼすか。選べ」災厄をもたらす“八十禍の王子"と呼ばれるリカルドに、百年の眠りから目覚めさせられた魔女の末裔シオン。魔女狩りで喪った同胞の無念を晴らすべく、シオンは憎むべき男の手をとった。シオンの身には五人の魔女の力が封じられており、解放するには人間の体液を得なければならない。王位継承のため魔女の力を利用したいリカルドは、シオンの身体に精を注ぐ。復讐を誓うシオンは男でありながら同性の精を受ける屈辱に耐えるが、果てはリカルドの妃として娶られることに――!?せめぎ合う野心と復讐心、愛と憎しみに翻弄される淫靡なBLファンタジー。※電子版はショートストーリー『レネのお小言』付。
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