構造レビュー
星評価
編集部判定 良作
短評・キャッチコピー
編集部
会社が倒産してしまった主人公は、偶然店を訪れ、朝ごはんを食べることに。その店で働く主人公と、店主の姿から人生を考えられる作品。
概要
編集部
出社初日に会社が倒産してしまった主人公が、偶然訪れた店で朝食を食べることになる。心が満たされ、温かくなった主人公は、この店で働くことになった。無愛想な店主は、メニューを出しておらず、その時の気分で料理を提供している、という面白い店。店を訪れるさまざまな人との関わりから、人生を考えていくことができる作品。
こんな人におすすめ
編集部
・料理が登場する作品が好きな人。 ・料理店の店主が男性である作品が好きな人。 ・主人公が料理店で働くことになる作品が好きな人。 ・レシピ記載がある作品が好きな人。
内容・特徴
編集部
出社当日に会社が倒産した主人公が、偶然入った料理店は、店主の気まぐれでしか料理が出てこないため、メニューがなかった。しかし温かくて美味しい料理は、主人公の心を癒していく。そして、職をなくした主人公はこの店で働くことに。美味しい朝食を食べながら、やってくるお客、主人公や店主の人柄など、相まって人生を考えられる作品。
著者情報
編集部
いぬじゅん 奈良県出身、静岡県浜松市在住。 2014年3月「いつか、眠りにつく日」で第8回日本ケータイ小説大賞を受賞し、書籍化する。 ≪代表作≫ ・444~呪いの数字~ ・遊園地は眠らない~死の脱出ゲーム~ ・夢の終わりで、君に会いたい。 ・三月の雪は、きみの嘘
イラストレーター情報
編集部
イシヤマアズサ イラストレーター。 料理が登場する作品での表紙、装画担当が多い。
受賞歴
編集部
2014年3月「いつか、眠りにつく日」で第8回日本ケータイ小説大賞を受賞
文体
編集部
丁寧に描写されているとともに、適度に砕けていて共感しやすい文体。
世界観の作り込み
編集部
一瞬、この料理店はなんなのだ、と感じることがあるものの、読み進めていくとその良さをしっかりと感じられる作品。料理のレシピが記載されているなど、料理に関する細かいことなどがしっかり造られており、面白味を感じる。
ジャンル・テーマ総評
編集部
メニューがない店で提供される朝食をめぐって、人の出会いや人情、人生とは何なのかを深く考えることができる作品。丁寧に描かれた料理たちの中に、店主の思いが深く詰め込まれていると感じられる。同時に、職をなくした主人公の戸惑いを、朝食が軽くしてくれるという、料理の奥深さも感じられた。
評価点
編集部
各章の終わりに、登場した料理のレシピが記載されており、面白味があった。文章だけでなく、イラストとしても料理を見ることができ、面白さと、これを作る事ができるかもしれないと感じられるところが良いと感じる。レシピも普通のものではなく、店主のアレンジが入っているので、料理が好きな人が読んでも楽しめる作品だと感じられた。
総評
編集部
人情ものとしても、グルメものとしても、しっかりと出来上がっている作品だと感じられた。店主がメニューを出していない料理店で、朝食を出すという設定も面白く、その中で美味しい朝食に支えられて人生を考えていく人たちの姿もよい。料理店で働くことになる主人公など、朝食を通じて人生が多く動いていくのも面白いと感じることができた。細かい料理の描写や、レシピの登場など、料理が好きな人が読んでも納得できる作品である。
ストーリーの説明
編集部
無愛想な店主が、メニューを出していないという変わった店を営んでいるが、それがいい感じに回っているので、面白い。また出社初日に会社が倒産してしまった主人公は、悲惨であるが、それでも店で朝食を食べ、この店で働くことを決めるところも、面白いストーリーである。
キャラクターの説明
編集部
人間味あふれつつ、どこか普通と少し違うような印象を受けるキャラクターが多い。丁寧なキャラクターが作られているが、その中に面白さと人間味が深く描かれたいた。
設定・世界観の説明
編集部
会社が倒産するという現代的な有り得そうな部分と、メニューを置かない料理店のやや反する部分が、よい対比で描かれていると感じた。また、丁寧に生きていくことや、朝食の大切さなど、人生全般に対する気持ちが感じられてくる世界観。
話題性の説明
編集部
特になし。
初心者向けの説明
編集部
文庫本としてはやや文章量が多く感じられるが、読みやすくてわかりやすいので、初心者でも読みやすいと感じられた。章の終わりには、登場した料理のレシピが記載されており、そういうものが好きな読者にとっても、楽しんで読める作品である。
読後感のよさの説明
編集部
温かい料理と、新しい一日が始まっていく、と感じられる終わり方。主人公と店主の信頼関係も見え、落ち着いた終わりと、これからに期待できるような高揚感も若干感じられた。
テンポの良さの説明
編集部
文章量はやや多めなのだが、テンポよく進んでいくので、読みやすくて面白い。また、店主と主人公のやりとりも重たく感じないので、よりテンポよく感じられる。
読みやすさの説明
編集部
文章が丁寧で、説明が細かく、頭を悩ませる表現がないので、とても読みやすいと感じる。
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