奈良のならまちを舞台に、昼でも夜でも朝ごはんを出す小さな食堂『和温食堂』を中心に描く連作シリーズ。店主の雄也は、気分で決める朝ごはんを通して、仕事や家族、進路、暮らしの行き詰まりを抱えた人たちに向き合う。物語の中心には、店で働くことになった詩織がいて、奈良の町で人と食がつながる日々が続く。各話は食堂に訪れる客の事情と、詩織自身の変化を重ねながら進み、シリーズ全体では店主・雄也の過去や周囲の人間関係も少しずつ広がっていく。最終巻では、店に集まる人々の悩みと雄也の背景が結びつく構成になっている。シリーズ全体は3巻で完結する。|short_comment:奈良の朝ごはん屋を舞台に、店主と働く女性が人の事情に向き合う連作。|appeal_point:奈良の町の食堂を軸に、客ごとの事情と店主・詩織の生活変化を重ねる連作構成。|work_features:奈良のならまちにある朝ごはん屋を中心にした連作。|content_features:無愛想な店主・雄也が気分で朝ごはんを出す小さな店を舞台に、詩織が働きながら、訪れる客の事情や家族・進路・暮らしの悩みに触れていく。食事と会話を通して人物の背景が少しずつ見えていく構成で、3巻目では雄也の
構造レビュー
編集部判定 良作
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
会社が倒産してしまった主人公は、偶然店を訪れ、朝ごはんを食べることに。その店で働く主人公と、店主の姿から人生を考えられる作品。
編集部
出社初日に会社が倒産してしまった主人公が、偶然訪れた店で朝食を食べることになる。心が満たされ、温かくなった主人公は、この店で働くことになった。無愛想な店主は、メニューを出しておらず、その時の気分で料理を提供している、という面白い店。店を訪れるさまざまな人との関わりから、人生を考えていくことができる作品。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
・料理が登場する作品が好きな人。 ・料理店の店主が男性である作品が好きな人。 ・主人公が料理店で働くことになる作品が好きな人。 ・レシピ記載がある作品が好きな人。
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AI分析(あらすじ)
- 奈良や和風の町を舞台にした現代ものが気になる人 - 食堂、朝ごはん、料理を軸にした物語を探している人 - 家族や仕事、進路の悩みを扱う連作形式が好きな人
著者情報
この項目をレビュー編集部
いぬじゅん 奈良県出身、静岡県浜松市在住。 2014年3月「いつか、眠りにつく日」で第8回日本ケータイ小説大賞を受賞し、書籍化する。 ≪代表作≫ ・444~呪いの数字~ ・遊園地は眠らない~死の脱出ゲーム~ ・夢の終わりで、君に会いたい。 ・三月の雪は、きみの嘘
イラストレーター情報
この項目をレビュー編集部
イシヤマアズサ イラストレーター。 料理が登場する作品での表紙、装画担当が多い。
受賞歴
この項目をレビュー編集部
2014年3月「いつか、眠りにつく日」で第8回日本ケータイ小説大賞を受賞
編集部
人情ものとしても、グルメものとしても、しっかりと出来上がっている作品だと感じられた。店主がメニューを出していない料理店で、朝食を出すという設定も面白く、その中で美味しい朝食に支えられて人生を考えていく人たちの姿もよい。料理店で働くことになる主人公など、朝食を通じて人生が多く動いていくのも面白いと感じることができた。細かい料理の描写や、レシピの登場など、料理が好きな人が読んでも納得できる作品である。
作品Q&A
文体はどんな感じ? ストーリー
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世界観の作り込みは? 世界観
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評価されるポイントは? ストーリー
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この作品の特徴は? ストーリー
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どんなテーマ・ジャンル? ストーリー
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 奈良・ならまちを舞台にした作品は珍しく、町並みや地理描写がリアルで、現地を訪れたくなる。
- 朝ごはん・郷土料理の描写が食欲をそそり、章末のレシピや大和野菜を使ったメニューに「作ってみたい」と感じる。
- 小さな朝ごはん屋を拠点に、人情や家族のつながり、誰かを思う気持ちが温かく描かれている。
- 無口で頑固な店主と、店員の主人公の掛け合いや、和豆・園子などの個性的な常連・脇役が居心地よい。
- 巻を重ねるごとに店の雰囲気や人物関係が深まり、ほっこりと読めるシリーズとして楽しめる。
こんな人におすすめ
- 料理や朝ごはんが登場する作品、食堂・飲食店を舞台にした物語が好きな人。
- 奈良の郷土料理や観光・町並みに興味があり、食と地域文化を一緒に味わいたい人。
- 重くなりすぎず、肩の力を抜いて読める人情もの・癒し系を求める人。
- 店主と店員のコンビや、個性派の常連が彩る日常ドラマが好きな人。
- レシピ付きで、読みながら料理のイメージを楽しみたい人。
人を選ぶポイント
- 主人公の猪突猛進・お節介さが強く、共感できずイライラする。
- 初対面からの呼び方など、店主の無愛想さが失礼に感じられる場面がある。
- 会社倒産から奈良の店で働く設定や、土地勘のなさなど、設定の無理さを感じる。
- 初巻は文章や人物造形がやや拙く、違和感を覚える読者もいる(後続巻で読みやすくなった。
- LGBTQ要素の描き方や、恋愛より店の続きを見たいといった期待とのズレを感じる。
テンポ・読後感
- 全体的にあたたかくほっこりした読後感で、一日のはじまりを大切にする店の空気感が心地よい。
- 各話は比較的軽やかに進み、切ないエピソードも前向きに受け止めるトーンで描かれる。
- シリーズ後半は叙述が読みやすくなり、安心して読める定番のストーリー感が増す。
- 人情ドラマや家族の事情が交わる場面では、少し切なくも心が晴れるような余韻を残す。
- 完結作としてまとまりよく温かく終わる一方、一部の人間関係は余韻を残す印象だ。
キャラクターへの評価
- 無口で武骨な店主・雄也は、不器用ながら頼れる存在で、主人公を見守る一面がある。
- 主人公・詩織は巻を追うごとに落ち着きや成長が見え、周囲を巻き込みながらも誰かを救う場面がある。
- 和豆や園子など、賑やかで味のある脇役が好評で、店のにぎやかさを支えている。
- 雄也と詩織のコンビは自然な掛け合いになり、店の居心地の良さにつながっている。
- 家族や常連それぞれに強い個性があり、人間関係の機微や距離感が物語の核になっている。
巻一覧
この巻のあらすじ
奈良の『ならまち』のはずれにある、昼でも夜でも朝ごはんを出す小さな店。無愛想な店主・雄也の気分で提供するため、メニューは存在しない。朝ごはんを『新しい一日のはじまり』と位置づける雄也が、それぞれの人生の岐路に立つ人々を応援する“はじまりの朝ごはん”を作る。-出社初日に会社が倒産し無職になった詩織は、ふらっと雄也の店を訪れる。雄也の朝ごはんを食べると、なぜか心が温かく満たされ涙が溢れた。その店で働くことになった詩織のならまちでの新しい一日が始まる。
この巻のあらすじ
奈良のならまちにある『和温食堂』(わおん)で働く詩織。紅葉深まる秋の寒いある日、店主・雄也の高校の同級生が店を訪ねてくる。久しぶりに 帰省した旧友のために、奈良名物『柿の葉寿司』をふるまうが、なぜか彼は食が進まず様子もどこか変。そんな彼が店を訪ねてきた、人には言えない理由とは――。人生の岐路に立つ人を応援する “はじまりの朝ごはん”を出す店の、人気作品第2弾!読めば心が元気になる、全4話を収録。
この巻のあらすじ
詩織が、奈良のならまちにある朝ごはん屋『和温食堂』で働き始めて1年が経とうとしていた。ある日、アパートの隣に若い夫婦が引っ越してくる。双子の夜泣きに悩まされつつも、かわいさに癒され仕事に励んでいたのだが……。家を守りたい父と一緒に暮らしたい息子、忘れられない恋に苦しむ友達の和豆、将来に希望を持てない詩織の弟・俊哉が悩みを抱えてお店にやってくる。そして、そんな彼らの新しい1日を支える店主・雄也の過去がついに明らかに! 大人気シリーズ、感動の最終巻!!
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