友達作りが苦手な高校1年生の小鳥遊こむぎが、料理部部長の菓子先輩と出会い、調理室での食事やレシピを通して人との関わりを広げていく学園物語。舞台は現代の高校で、料理部の活動と日常の会話が中心に進む。物語は、食べることと作ることをきっかけに、孤立していたこむぎの視点から周囲との距離が変わっていく流れを軸にしている。作品全体では、学園の日常、料理、先輩後輩の関係、そして菓子先輩が抱える秘密が重なり、1冊の中で人間関係と料理の意味が結びつく構成になっている。続編や外伝の情報はない。  ※本作は1巻完結として扱われる。  ※あらすじ上は単巻の学園料理ものとして整理できる。  ※秘密に関わる具体的な内容は本文情報に留める。

構造レビュー

編集部判定 良作

ストーリーの良さ S (4) レビュー

理由・補足

編集部

学園生活のあるあるの中、友達ができないと落ち込む主人公の様子から、急に先輩と出会って、世界が変わっていく様子が面白く描かれている。ちょっとしたことで心が開かれ、前向きになっていく、女子高校生の若さが感じられる物語。

キャラクター S (4) レビュー

理由・補足

編集部

友達が作れない主人公が、元気で料理上手な先輩と出会って変わっていくが、主人公の落ち込みや料理を食べた時の明るい反応など、年齢相応の良さを感じる。また、先輩の優しさや料理の上手さなどが、主人公と対比してこそいるが、反発し合うわけでもなく、人間味を感じた。

設定・世界観 S (4) レビュー

理由・補足

編集部

学園物としては、料理が中心となっていて、面白い世界観だと感じた。学生が作る料理にしては、手が込んでいるし、美味しそうな様子もよくわかる。また、それを作る料理部部長である菓子先輩の存在も、世界観の良さを引き立てていた。

話題性 A (3) レビュー

理由・補足

編集部

2018年「菓子先輩のおいしいレシピ」で小説家になろう×スターツ出版文庫大賞の特別賞を受賞。

初心者向け S (4) レビュー

理由・補足

編集部

とても読みやすい作品である。作中に登場した料理のレシピは、章が変わるごとに最終ページに記載されており、参考にできる。主人公の心境も共感しやすく、文章としても読みやすい。

読後感の良さ S (4) レビュー

理由・補足

編集部

女子生徒同士の楽しい日常、変わりつつある様子を感じさせつつも、これからもこんな日々が続けばいいと感じられる最後。読後もあたたかさが残り、最後のレシピをゆっくりと眺めたくなるような印象である。

テンポの良さ S (4) レビュー

理由・補足

編集部

テンポよく次々と料理が出てきたり、次の章へ移っていく印象がある。読みやすさも相まって、とてもテンポよく読み進めることができた。

読みやすさ S (4) レビュー

理由・補足

編集部

難しい表現がなく、むしろ女子高校生と同じ感覚で読んでいける。明るさ、楽しさ、落ち込みなど、共感しやすい。

短評・キャッチコピー

この項目をレビュー

編集部

学校生活の中で、主人公は一緒にお昼を食べてくれる人がおらず、ある日先輩に捕まる。その人は、主人公に美味しいスープを振舞ってくれて、そこからさまざまな出会いが始まる作品。

編集部

高校生になった主人公は、友達づくりが苦手なため、一緒にお昼を食べてくれる友達もいなかった。そんな中で、謎の先輩に捕まり、スープをごちそうになる主人公。さまざまな人と、レシピに出会い、前向きになっていく主人公と、先輩の秘密が明らかになっていく。

こんな人におすすめ

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編集部

・料理が好きな人。 ・いろいろなレシピが知りたい人。 ・作中のレシピが記載されている作品が好きな人。 ・料理を通して成長していく主人公が見たい人。 ・学生同士が楽しく料理を通じて生活していく姿が見たい人。

  • AI分析(あらすじ)

    ・学園を舞台にした料理ものを読みたい人 ・先輩後輩の関係が軸の物語に関心がある人 ・学校での居場所や友達作りを扱う話に関心がある人

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編集部

栗栖ひよ子(くりす・ひよこ) 茨城県出身、在住。 2018年「菓子先輩のおいしいレシピ」で小説家になろう×スターツ出版文庫大賞の特別賞を受賞。 書籍化デビューとなる。 ≪代表作≫ ・天狗町のあやかしかけこみ食堂 ・こころ食堂のおもいで御飯 ・カフェどんぐりで幸せ朝ごはん ・夕闇通り商店街 ・恋する金曜日のおつまみごはん ・仕立て屋王子の謎解きデザイン帖 ・京の鬼神と甘い契約

イラストレーター情報

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編集部

イシヤマアズサ イラストレーター。 食事に関するイラストが多い。

編集部

2018年「菓子先輩のおいしいレシピ」で小説家になろう×スターツ出版文庫大賞の特別賞を受賞。

編集部

グルメ作品として、あまり重たくなく、難しい印象もなく、面白い作品であった。主人公が友達が作れず、菓子先輩と出会うことなど、学校でこんなことがあるのか?と感じてしまうが、それがまた面白く感じる。少しずつ関係が進んでいき、少しずつ成長していく姿が、人の成長の在り方を感じさせ、これからも見守っていきたいと感じられるような作品であった。また章の終わりに登場した料理のレシピとイラストが載っており、最後まで楽しめる作品である。

作品Q&A

文体はどんな感じ? ストーリー
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丁寧に描かれていること、登場するキャラクターの年代に共感しやすく描かれていると感じられた。

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世界観の作り込みは? 世界観
ベストアンサー
学園ものではあるが、その中で生活している女子たちの悩みがしっかりと描かれている。美味しい料理とともに、少しずつ成長していく様子が面白い世界観。料理の表現、レシピの記載など、とても細かい造り。

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評価されるポイントは? ストーリー
ベストアンサー
料理を作る菓子先輩との出会いが面白く、彼女のキャラクターを際立てている。主人公が悩むことと、菓子先輩の秘密もあって、すべてが完璧なことはないと感じることができた。学生時代、こういうことで悩んだな、と共感が持てる内容と文章がとても良いと感じる。 【おすすめキャラクター】 菓子先輩(かのこせんぱい) 料理部部長。料理を作る時は割烹着を着ており、料理上手な印象を受ける。明るく、主人公に優しく接してくれる部分と、料理の感想を早く聞きたい、という面白い部分も持ち合わせている。

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この作品の特徴は? ストーリー
ベストアンサー
友達づくりが苦手な主人公が、料理部部長の先輩と出会い、料理を通じて新しい出会いや、人間関係のことを感じていく作品。少しずつ成長していく女子たちを見ることができる。

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どんなテーマ・ジャンル? ストーリー
ベストアンサー
グルメ作品として、日常生活に近いレシピではあるものの、それを食べる仲間、友達などが集まっている様子が浮かぶような料理ばかりであった。ただ美味しいものを作って食べるのではなく、そこに集まるさまざまな人が少しずつ成長していく様子も見ることができる。難しい料理ばかりではないので、誰もが作ってみたい、食べてみたい、と前向きになる雰囲気の作品。

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読者の声

読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • 人見知りで昼食も一人の主人公が、菓子先輩との出会いをきっかけに少しずつ前向きになっていく成長物語だ。
  • おいしい料理が人と人をつないでいく描写が温かく、読後にほっこりできる作品だ。
  • 各話の末尾にレシピが載っており、読みながら作ってみたくなる実用性も魅力だ。
  • 菓子先輩にまつわる「秘密」があり、甘さだけでなくほんの少しの切なさも感じられるバランスが良い。

こんな人におすすめ

  • 料理やレシピに興味があり、作中の献立を知りたい人。
  • 学校生活の悩みや友達づき合いの苦手さに共感したい人。
  • 優しい登場人物ばかりで、安心して読める青春物語を求める人。
  • 思春期の女子高生向けの、応援したくなる日常系が好きな人。
  • 疲れた時にさらっと読める癒し系作品を探している人。

人を選ぶポイント

  • 多少強引な展開や、ご都合主義に感じる部分がある。
  • 登場人物の距離感や、主人公のネガティブさが合わない。
  • 女子高生同士の人間関係の世界観に、馴染みにくいと感じる読者もいる。
  • 先輩の「秘密」に触れる展開があり、内容によっては驚きを伴うため、詳細なネタバレなしで読み始めるのが無難。

テンポ・読後感

  • 全体的にさらっと読め、優しく平和な空気感が続く作品だ。
  • 癒しと甘さを基調に、底に少し重い要素があるがバランスが取れている。
  • 序盤はやや甘め・少女漫画的なトーンに感じるが、中盤以降落ち着いて読めるようになる。
  • 美味しそうな料理描写が多く、読みながら食欲や作りたい気持ちが湧いてくる。

キャラクターへの評価

  • 小鳥遊こむぎは、素直になれず友達が作れないが一所懸命に頑張る姿が可愛らしく、成長に応援したくなる。
  • 菓子先輩は料理上手で明るく優しく、最初は頼れる存在として描かれ、後半はこむぎに支えられる関係へ変化していく。
  • 柚木さんや御厨さんなど周囲のキャラも含め、嫌な人が出てこない優しい空気感が微笑ましい。
  • 先輩にも人には言えない事情があり、完璧ではない等身大の高校生像が描かれている。

巻一覧

菓子先輩のおいしいレシピ
2018年11月 ISBN 9784813705765
この巻のあらすじ

友達作りが苦手な高1の小鳥遊こむぎは、今日もひとりぼっち。落ち込んで食欲もなかった。すると謎の先輩が現れ「あったかいスープをごちそうしてあげる」と強引に調理室へと誘い出す。彼女は料理部部長の菓子先輩。割烹着が似合うお母さんみたいにあったかい人だった。先輩の作る料理に勇気づけられ、徐々に友達が増えていくこむぎ。しかしある時、想像もしなかった先輩の“秘密”を知ってしまい――。みんなを元気にするレシピの裏に潜む、切ない真実を知った時、優しい涙が溢れ出す。

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