神聖同盟リガ・サントゥレアールを中心に、少数しかいない神巫ヴァレリアと、彼女の魔紋を刻む紋章官ディーが、各地の任務や争乱に関わっていく西洋風ファンタジー。神巫、紋章魔法、魔法工学、神話が制度や技術として組み込まれ、宗教的権威と国家間の利害が同じ舞台でぶつかる。物語は、二人の相性の悪さから始まる関係を軸に、同盟内部の内紛、周辺勢力との駆け引き、魔紋の秘密へと広がっていく。公的な視察や仲裁、潜入、護送、軍の出陣なども絡み、政治と戦闘の両面で展開する長編構成になっている。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- ディミタールとヴァレリアの関係が、衝突から距離を縮める流れで丁寧に描かれる。
- 戦闘や任務だけでなく、恋愛面の進展がシリーズの大きな見どころとして受け止められている。
- 国同士の思惑や陰謀が絡み、終盤に向けて物語が大きく動く構成が印象に残る。
- 脇役にも見せ場があり、カリン、イサーク、ルキウス、ベッチーナなどの存在感が強い。
- イラストの美しさやキャラの魅力が作品の満足度を押し上げている。
こんな人におすすめ
- じっくり育つ男女バディのラブロマンスを楽しみたい人。
- ハーレム寄りではない、一本筋の通った関係性が好みの人。
- ファンタジーの世界観と国家間の駆け引きを読みたい人。
- 強気なヒロインと辛辣めの主人公の掛け合いが好きな人。
- イラスト込みでキャラの魅力を味わいたい人。
人を選ぶポイント
- 序盤はディミタールの当たりの強さがかなりきつく感じやすい。
- ヒロインが振り回される展開が続き、好みが分かれやすい。
- 物語後半は展開が速く、駆け足に感じる巻がある。
- 一部の伏線や脇役の扱いが中途半端に映ることがある。
- 誤字や細かな文章の癖が気になる読者もいる。
テンポ・読後感
- 序盤は静かに積み上げ、後半で一気に加速する流れ。
- 恋愛の進展と政治劇が並走し、終盤ほど緊張感が増す。
- シリアスな局面の合間に、軽口や掛け合いで抜け感が入る。
- 完結に向かうほど感情の動きが大きくなり、読後感は満足寄り。
- 全体としては安定感がありつつ、要所で急転直下の展開が来る。
キャラクターへの評価
- ディミタールは不器用で辛辣だが、終盤ほど感情を表に出す変化が大きい。
- ヴァレリアは最初の頼りなさから、神巫としての成長がはっきり見える。
- カリンは安定感のある立ち回りで、場を支える存在として見られている。
- イサークやルキウスは裏のやりとりや本気の場面で印象を残す。
- ベッチーナは見た目や素顔の扱いも含めて強い記憶点になっている。
巻一覧
この巻のあらすじ
"神聖同盟(リガ・サントゥレアール)"に12人しかいない、憧れの"神巫(ドミナス)"に任命された少女ヴァレリア。しかしその美しい肌に刻まれた"魔紋(ヒエラティカ)"を委ねる紋章官(ヒエラ・グラフィコス)は、よりにもよって男、かつ超性格の悪い少年ディミタールだった。純潔の肌を男にさらす乙女心と、各々の立場から対立してしまう二人だが、そんな彼らに初仕事となる任務が与えられる。それが"贖いの主"たる神、レドゥントラを巡る壮絶な争いへ続くとも知らず……。妖艶な"紋章魔法(ヒエラ・マレフィカ)"が世界を彩るファンタジーアクション!
この巻のあらすじ
最低最悪の相性ながら、何とか初任務を成功させたヴァレリアとディー。その一件から"魔紋(ヒエラティカ)"を消す力の存在を知ったイサークは、ディーの愛剣ジャギエルカの開発者であるキケから、かつてともに"魔法工学(テクノロキア・マレフィカ)"を研究していた人物の情報を入手する。そしてその者が滞在していたというビラノバへ、ヴァレリアたちに加え、もう一人の"神巫(ドミナス)"カリンを派遣することに決めるのだが--! 正反対の二人の"神巫"が、"神聖同盟(リガ・サントゥレアール)"を取り巻く暗雲に迫る第2巻!
この巻のあらすじ
セリバ・ビラノバの件のねぎらいのため、国王ジェフレン11世より王宮に招かれたヴァレリアとカリン。その最中、同盟国ハイデロータから、新たに神巫(ドミナス)として着任した彼女たちを正式に披露するよう催促の書状が届けられる。アーマッドを目の敵に軍拡を押し進める相手の目論見を察しながらも、あえて二人を差し向けることにする国王とオルヴィエト。イサーク率いる"封印騎士団(タンブリエス・アイギエス)"も共にした、この外遊の背後に潜む陰謀とは!? 混迷へ向かうシリーズ第3巻!
この巻のあらすじ
隠されていたディーの紋章魔法(ヒエラ・マレフィカ)により辛くも危機を脱したヴァレリアたち一行は、ユールローグの手の者を追いハイデロータの都・オーリヤックへ向かう。一方、国王の命を受けたイサークも今回の内紛に乗り出していくことに。ハイデロータとの関係を優位に進めるため、イサークとともに仲裁役としてユールローグへ向かったヴァレリアたち一行だが、そこにはディーと死闘を繰り広げたあの少女の姿が……! "神巫(ドミナス)"の誇りを懸けた戦いが、いま幕を開ける! シリーズ第4巻!!
この巻のあらすじ
アーマッドが誇る"筆頭神巫"シャキーラの里帰りのため、護衛に就く封印騎士団。その中には、紋章官になる前のディーの姿が--【永世神巫と落第騎士】。国王より、静養先から帰還する王妃アルムデーナの護衛を命じられたディーとヴァレリア。一方その裏では、ルキウス率いる"青の右手"にも密命が下され--【蜜月の終わり、雨の日に】。甲冑娘ベッチーナが抱える切ない事情--【花々の宴、夏の日に】。本編を結ぶ、重要な三編のエピソードで贈るシリーズ第5巻!
この巻のあらすじ
アーマッド南部の大都市、ロマリックを訪問することになったヴァレリア。"神巫【ドミナス】"の行幸という形式ゆえに、同行するのはごく少数の護衛と侍女に限られることを懸念したディーは、ルキウスに頼みティアルを一行に加える。アーマッドに併合されたという歴史のため、独立の気運が強いロマリック住民の視察、慰撫を目的として現地を訪れた一行だが、ロマリックと裏で通じるビゲロウの者たちの罠が、彼らを陥れようと待ち構えていた……! 緊迫の第6巻登場!
この巻のあらすじ
昏睡状態のヴァレリアを逃がすことには成功したものの、敵の手に落ちてしまったディー。彼を連れ出したギャラリナは、それぞれの魔紋【ヒエラティカ】、そして神話について、不可思議な議論を求めてくる。一方、街道が封鎖されたことにより混乱に気づいたアーマッド首脳陣は、ガリード卿率いる軍の出陣に加え、ロマリックの魔法士【マレフィコス】に対抗するためカリンの同道を決定する。“辺境伯”の野心が暴かれた敵地で、ヴァレリアとディーを待つ命運とは――!? 絶体絶命の第7巻!
この巻のあらすじ
圧倒的な力を見せたギャラリナを逃がしたとはいえ、アーマッド一行は見事ロマリックの叛乱を鎮圧した。しかし妙に冷たいディーの態度の変化に、ヴァレリアはもやもやした思いを募らせる。そんな折、ビトーの神巫ソルグンナが亡命を望みアーマッドに逃げ込んでくる。国家間の信頼維持のためソルグンナを返還したい首脳陣の意向に反し、臆病な彼女を助けたいと考えるヴァレリアだが、その気持ちがディーと決定的な溝を生んでしまい……! 謀略疾る第8巻!
この巻のあらすじ
折り合いの悪い父とともに来客を待っていたヴァレリア。一方その頃、馴染みのパン屋で生意気な荷物を拾ったディーは――【お嬢さま、それはご勘弁!】。極秘任務のため、極寒の山中を進む疾風騎士団。彼らを狙う不穏な影とは――【おお、シジュベール!】。夢破れて故郷に戻ったリタ。しかし助けを求める人々の声に再び彼女は立ち上がる。美しい髪を切り捨てて――【夢の続き、もしくは少女変転】。ついに語られる彼女のエピソード! 待望のシリーズ第9巻!
この巻のあらすじ
ダンテ逃亡の件でディルマに向かったカリンたち。一方シャキーラの元を訪れたディーは、ヴァレリアではなく自分の紋章官にならないかと誘われる。自身に下される危険な任務、そして、いまだ御しきれない左腕の暴走がヴァレリアを巻き込むことを懸念し思い悩むディーだが、そんな折、ルオーマの中枢である魔法院から火の手が上がる。その紅蓮の炎は、アーマッドに突如の訣別と大いなる混迷をもたらす戦いの合図だった――。※作品の表現や演出を考慮して、電子版は本文縦組で制作しております。また一部のページを改変しております。※
すべての巻を見る(全13巻)
この巻のあらすじ
カリン、シャキーラを一蹴しアーマッドを去ったオルヴィエトとルキウス。重鎮であったリヒテルナッハ家の罪を問う声は大きく、連座としてディーも獄中の身となってしまう。誰よりも信頼していたふたりを失い捨て鉢になるディーだが、彼の下を訪れたカリンから、同盟各国で起こる破壊活動にルキウスが加担していること、さらに自分への恩赦のため、ヴァレリアがイサークと婚約するという噂を知らされる。気持ちの揺らぐディーは決死の行動に出るが……!
この巻のあらすじ
オルヴィエトの命により、各国の拠点破壊と神巫襲撃を続けるユールローグ一派。それに合わせるかのように、ディーはかねてより自分を苦しめる悪夢の真実に気づき始める。予断を許さない状況の中、ディー、ヴァレリアを含めたアーマッド首脳陣を招集した国王とシャキーラは、ついに神聖同盟とレドゥントラの、本当の歴史について語り出す。一方、虚無に囚われ圧倒的な力で殺戮を続けるルキウスにも変化が訪れ――。真実、歴史、そして宿命が翻弄する第12巻!
この巻のあらすじ
ディヤウスとしての己の出自を知った上で、その手でメルディエトを葬ったディー。彼の苦悩を包み込むかのように、ヴァレリアはディーと結ばれる。一方その頃、カリンと決着をつけようと願うダンテと、ついにルオーマに直接攻撃をかける用意を整えたルキウスとオルヴィエトはユールローグを出立する。それぞれの相手を迎え撃つべく、カリンが、シャキーラが、そしてディーとヴァレリアが最後の戦いに臨む! 大人気ファンタジーアクション、堂々最終巻!!
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