女性ながら最強の軍人として知られた小玉が、皇后に選ばれて後宮「紅霞宮」に入るところから始まる中華風宮廷劇。舞台は皇帝を頂点とする宮廷、後宮、軍営、戦場で、小玉は後宮の嫉妬や思惑、文林との関係、国境の戦い、書類仕事や事後処理に追われる日々を行き来する。謝充媛、司馬淑妃、雅媛、梅花など周囲の人物も動き、宮廷の力関係は絶えず揺れる。物語は宮廷内の人間関係だけでなく、隣国との戦争や政局の変化へ広がっていく。第零幕では、小玉が将軍になるまでの経緯や文林との過去が補われる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 軍人として叩き上げの主人公が、後宮と政争のど真ん中に放り込まれる設定が新鮮。
- 中華風の宮廷劇に、戦場・軍務・政治の要素が重なって骨太に読める。
- 主人公と皇帝の関係が恋愛一直線ではなく、戦友感や主従感のある距離で進。
- 脇役のキャラ立ちが強く、掛け合いや人間関係の妙を楽しみやすい。
- 重さだけで押し切らず、会話や小ネタで軽さも残している。
こんな人におすすめ
- 後宮ものでも恋愛中心より、政治や軍事の比重が高い作品を読みたい人。
- 強い女性主人公、叩き上げの成り上がり物語が好きな人。
- 中華風ファンタジーや宮廷群像劇の空気感が好みの人。
- キャラ同士の掛け合い、戦友っぽい関係性を楽しみたい人。
- シリーズを通してじっくり読める長編が苦にならない人。
人を選ぶポイント
- 恋愛の甘さやロマンス濃度は控えめで、後宮ラブを期待するとズレやすい。
- 政治・人事・戦局が絡むため、登場人物や勢力図を追うのに少し手間がかかる。
- シリアス寄りの展開や人の死、後味の重さが入る巻がある。
- 文章の粗さ、誤字脱字、読点や表現の不自然さを気にする人には引っかかりやすい。
- 巻によっては説明や伏線の回収が回りくどく感じられる。
テンポ・読後感
- 全体は軽快だが、内容は泥臭く地に足のついた進み方。
- 大きな山場で一気に押す巻と、静かに状況を積み上げる巻がある。
- 会話のテンポはよく、コミカルなやり取りが重さを中和する。
- 戦や政変が入ると空気が締まり、緊張感が強くなる。
- すっきり読める巻もあれば、もやもやや不穏さを残す巻もある。
キャラクターへの評価
- 小玉は豪快で有能、でも天然で不器用さもあり、そこが魅力として受け取られている。
- 文林は小玉との距離感や言動がややこしく、もどかしさの対象になりやすい。
- 清喜は笑いを担う存在として印象が強く、出番が少ないと寂しがられている。
- 明慧は好感度の高い人物として挙がりやすく、関係性のエピソードが強く残る。
- 脇役まで個性が立っていて、善悪よりも人間味や掛け合いで記憶に残る。
巻一覧
この巻のあらすじ
女性ながら最強の軍人として名を馳せていた小玉。だが、何の因果か、30歳を過ぎても独身だった彼女が皇后に選ばれ、女の嫉妬と欲望渦巻く後宮「紅霞宮」に入ることになりーー!? 第二回ラノベ文芸賞金賞受賞作。
この巻のあらすじ
先帝の遺児、出現ーー。突然帝国に投げ入れられた火種に、宮中は大混乱! 様々な思惑が渦巻く中、なぜか静観する皇帝・文林。そんな中、小玉は文林失脚に備え、彼と鴻を連れて後宮から逃げる準備をはじめていて!?
この巻のあらすじ
文林が謝充媛のもとに足繁く通うようになった。「文林に新たな出会いをあげよう計画」が成功したと喜ぶ小玉だったが、後宮内は微妙な空気に……。そこで小玉は二人のもとに自ら赴き、ある決意を表明するーー!?
この巻のあらすじ
明慧の葬儀も終わり、無情にも日常が戻ってきた。悲しみの冬が過ぎ、春が訪れようとする頃、文林は一冊の帳簿を小玉に示す。帳簿に不自然に出てくる「維山」という地名。それが鄒王の死、さらには明慧の死につながるものだと見た文林は、現地調査を小玉に託す。 小玉は皇后の行啓として維山に向かい、維山に入ると陳校尉として調査を開始するのだが、街の様子に違和感を感じてーー? --このままでは終わらせない。終わらせてなるものか。関小玉、伝説に残る覚悟の戦い。
この巻のあらすじ
関小玉。希代の天才と呼ばれた軍人であり、後に神格化された皇后である。しかし、後宮に入る以前の彼女の記録は少ない。どのように生きて軍人となり、皇帝と出逢ったのか。彼女の伝説のはじまりを語るとしようーー
この巻のあらすじ
湖西の騒動は収まったものの、事後処理に追われる文林。疲れを癒やしてくれるのは小玉……と思ったら、小玉に不義疑惑が浮上! 司馬淑妃の父・司馬尚書の謀略か? 文林と小玉の関係も否応なしに動き出しーー!?
この巻のあらすじ
寛への使者に選ばれたのは、小玉ではなく班将軍だった。小玉に名誉を与えたいと思う反面、戦場という死地へ送ることに躊躇いを覚えはじめた文林。一方の小玉も、自分らしくないと感じつつも心を持て余していてーー。
この巻のあらすじ
軍人として覚悟を決めた小玉は、異例の速度で昇進し、二十歳にして校尉となっていた。そんな小玉のもとに、眉目秀麗にして武科挙に合格した英才が配属される。三歳年下のその男・文林は、何かと小玉と衝突してーー?
この巻のあらすじ
寛と康、二国との戦いを強いられることになった小玉は、元寛の武官であった樹華と共に戦場で開戦を待っていた。一方宸では小玉の無事を祈る真桂らとは別に、雅媛、梅花、そして司馬淑妃が動き出そうとしていてーー。
この巻のあらすじ
怪我に倒れた小玉に代わり、戦場では賢恭が軍を率いていた。宸にも小玉の負傷、樹華の訃報が届き、後宮は揺れる。文林の命により自身の失態の原因を突き止めようとした梅花は、さらなる闇に真実を見つけてしまいーー
すべての巻を見る(全20巻)
この巻のあらすじ
異動、昇進、出征と、小玉の環境は目まぐるしく変化していく。さらに兄の死、初恋の人との再会……。そんな中、指揮官と副官として小玉と文林の関係は良好になっていた。しかし、予想外の事故が起こってしまいーー?
この巻のあらすじ
敵対する司馬氏は消えたが、梅花がいなくなったことで後宮の規律は乱れ、小玉の負担は増大していた。真桂と紅燕が小玉を支えるが、反小玉の動きを見せる妃嬪も出てきている。そんな中、鳳に関するある噂が届きーー?
この巻のあらすじ
後宮に新たな妃嬪を迎えることになった。しかし後宮入り直前に亡くなってしまった本人に代わり、入ってきたのは腹違いの妹・仙娥。小玉に対し率直に文林の渡りを希望する仙娥の出現で、後宮の思惑は入り乱れーー。
この巻のあらすじ
幼き日、老婆から告げられた小玉の未来。それは着実に現実のものになっていると兄嫁は感じていた。しかし、予言には出てこなかった男・周文林の存在が気にかかる。この男が、小玉を不幸にするのではないかーー?
この巻のあらすじ
仙娥の懐妊が分かり、後宮は慌ただしい雰囲気に包まれる。そんな中、紅霞宮は小玉はじめ女官たちも謎の体調不良で療養地に赴くことに。しかし距離が離れている間、確実に小玉と文林の間の溝は深まっていきーー。
この巻のあらすじ
仙娥によって後宮の最下層・冷宮に落とされた小玉。粗末な衣で下働きする辛い環境に落ち込んで……はおらず、かなり生き生きと生活していた。さらにそこで不正が行われているかもしれないという話を聞いてーー?
この巻のあらすじ
腹心の部下を亡くした小玉は都に戻り、つかの間の平和なときを過ごしていた。丙との時間を大切にし、明慧と麺屋へ行き、書類仕事に明け暮れる。しかしそれは、嵐の前の静けさに過ぎなかったーー。
この巻のあらすじ
仙娥の娘を託された小玉は人手の少ない後宮で育児に奮闘していた。それと同時に、はじめての「家族」の穏やかな時間を手に入れる。さらに清喜や綵も戻ってきて、後宮に新しい風が吹きはじめーー。
この巻のあらすじ
あれから七年。小玉が養育する令月は七歳になった。 紆余曲折はあったものの小玉は皇后となり、文林と穏やかに年を重ね、円熟した夫婦関係を築いていた。 その反面、激務の重なる文林には確実に老いの陰が迫っていた。
そして迎える文林の死ーー
世代はめぐり、すべては然るべき姿へと変わっていく。
「母后陛下。あなたはもとより、自分勝手な方ではありませんか」
女たちが選ぶ道はどこに続いていたのか。 後宮大河物語、堂々完結! 紅霞後宮物語 あとがき
この巻のあらすじ
将軍となった小玉は、初日から書類仕事に忙殺されていた。信頼できる部下に恵まれ、女性初の将軍となり、しみじみ思うのは「嫁き遅れた」ということ。 そんな折、小玉と文林、ふたりとも結婚適齢期を過ぎて相手がいなかったら結婚しようか、という話になる。「きっと楽しいわよ」と笑い合ったその時は、文林が皇帝になるなどと、誰も思っていなかった。 世継ぎとして発表された文林の名前を見て、小玉は驚くが…… 「紅霞後宮物語」秘められた前日譚のすべてが、ついに明かされる!
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