『金星特急』は、絶世の美女「金星」の花婿候補を運ぶ特別列車をめぐる旅物語。金星に会うため高校を中退して乗り込んだ錆丸を軸に、正体不明の砂鉄、美貌の騎士ユースタス、言語学者アルベルト、傭兵集団月氏の面々が加わり、密林、草原、イスタンブール、グラナダなどを渡る。途中下車のできない列車、樹に変えられるという規則、金星の情報を狙う勢力が旅の推進力になる。錆丸の目的、仲間との距離、砂鉄とユースタスの関係、彗星や夏草、三月らの合流で視点が広がる。本編の後は『続・金星特急 竜血の娘』へつながり、外伝と番外編がその後の動きを補う。続編では桜を中心に、血筋や守護者、記憶の消失など別系統の要素が前面に出る。
構造レビュー
編集部判定 良作
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
絶世の美女・金星のハートを射止めるのは誰だ!?
編集部
絶世の美女・金星の花婿候補たちが「金星特急」と呼ばれる特別列車に乗り込んで旅に出る。少女向けレーベルから刊行されたものの、恋愛描写よりは王道少年漫画的な冒険活劇が主体となる。よりどりみどり個性的な少年たちの友情も胸熱。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
王道少年漫画的冒険活劇が見たい人 タイプ別少年トリオの友情にニヤニヤしたい人 絶世の美女を巡る陰謀に翻弄されたい人 異国情緒あふれる列車の旅を楽しみたい人
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AI分析(あらすじ)
特別な列車で各地を巡る旅物語を読みたい人、複数の人物の合流や関係変化を追いたい人、続編や外伝まで含めて読む人
著者情報
この項目をレビューイラストレーター情報
この項目をレビュー編集部
高山しのぶは日本の漫画家兼イラストレーター。アニメ化済みの漫画の他にラノベのイラストも数多く手掛ける。代表作は以下。 * 天国の扉は2つある (集英社コバルト文庫、小林フユヒ/著、全2巻) * 扇舞う (幻狼ファンタジアノベルス、駒崎優/著、全1巻) * 騎士は踊る -マグノリア・ナイツ-(一迅社文庫アイリス、水壬楓子/著、全1巻) * エージェント・コード -恋の陰謀は執筆のあとで- (一迅社文庫アイリス、瑞山いつき/著、全1巻) * 私は歌い、亡き王は踊る(C★NOVELSファンタジア、岡野めぐみ/著、全1巻) * 受難の三兄弟(C★NOVELSファンタジア、岡野めぐみ/著、全3巻) * 北条奥右衛門の秘密 虚妄事件簿(集英社コバルト文庫、野村行央/著、全1巻) * 怪奇編集部「トワイライト」(集英社オレンジ文庫、瀬川貴次/著、全3巻) * 異世界でのおれへの評価がおかしいんだが(&arche NOVELS、秋山龍央/著、全5巻) * 続・金星特急 竜血の娘 (新書館ウィングス文庫、嬉野君/著、既刊4巻) * 元婚約者から逃げるため吸血伯爵に恋人のフリをお願いしたら、なぜか溺愛モードになりました(Kラノベブックスf、当麻リコ/著、全1巻)
編集部
少女向けレーベルから出たラノベの隠れた傑作。絶世の美女・金星の花婿候補らが織り成す、笑いあり涙あり陰謀ありなドラマから目が離せない。錆丸の明るくまっすぐな性格も応援したくなった。行く先々でトラブルが相次ぐ列車の旅もスリリング。
作品Q&A
評価されるポイントは? ストーリー
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 絶世の美女・金星をめぐる花婿争いと、西へ走る列車旅の冒険活劇にワクワク感を覚える。
- 中継地ごとにミッションをこなす構成や、複数チームへの視点分割など、テンポよく展開が動く読み心地が評価されている。
- 砂鉄とユースタスのやり取り(特に食事まわり)や、錆丸を軸にした三人の距離感に、笑いと温かさを感じる。
- インドシナ、チベット、グラナダなど異国情緒あふれる舞台設定や、文学・映画へのオマージュにしびれる。
- 本編のあとを描く外伝・番外編や続編があり、長く付き合えるシリーズとして再読・積読される傾向がある。
こんな人におすすめ
- 王道少年漫画的な列車冒険や、旅先で次々と出会う活劇が好きな人。
- タイプの異なる少年トリオの友情や、甘酸っぱい距離感を楽しみたい人。
- 絶世の美女をめぐる陰謀や謎、キャラの正体・過去に翻弄されたい人。
- 世界同時進行の群像劇や、外伝で過去とその後を深掘りする読み方が好きな人。
- 長編シリーズを一気読み・長期追いかけ読みしたい人。
人を選ぶポイント
- 巻数が多く、本編・外伝・番外編・続編まで含めると読む分量が大きい。
- 途中下車のルールなど、金星側の厳しさや世界の荒れ方に、時折重さや切なさを感じる。
- 複数視点・複数チーム同時進行になり、後半は情報量が増えて追いにくいと感じる読者もいる。
- キャラの秘密や関係性のからくりが段階的に明かされるため、ネタバレを避けたい人はレビューに注意が必要。
- 続きが気になる cliffhanger 型の終わり方が多く、我慢できず全巻購入に踏み切る。
テンポ・読後感
- 列車の疾走感や、停車のたびに起きる事件で、999や深夜特急を思い出すほどのワクワク感がある。
- 前半は旅と花婿争い中心の冒険、後半は視点が増えて世界規模の群像劇へ広がる印象を持つ読者が多い。
- 笑い(食べっぷり、天然さ、掛け合い)と涙(再会、別れ、想いの深さ)が交互に来る、笑いあり涙ありの温度感。
- パラレル近代・無国籍的な世界観で、史実や伝説、文学作品が織り込まれた異国情緒あふれる雰囲気が好評。
- 外伝では過去やその後を丁寧に描き、本編を知っている読者ほど懐かしさと余韻を味わえる。
キャラクターへの評価
- 錆丸:素直で明るい主人公として、砂鉄・ユースタスの間をつなぐ存在。無邪気さと成長、謎めいた側面への関心が高い。
- 砂鉄:冷たそうで優しい、カッコよさと仲間を見捨てない芯の強さが評価される。過去や想いの深さについて語る声が多い。
- ユースタス:騎士然とした紳士ぶりと、食事の場面でのギャップが「カワイイ」と好かれる。正体や性別への疑問を持つ読者も多い。
- 三人の距離感:母子的でも兄弟的でもない温かさ、甘い掛け合い、守り合う関係性が作品の核だ。
- 桜・三月・夏草ほか:外伝・続編で再登場する顔ぶれや、桜の不思議な力への期待、再会シーンの嬉しさを語る声がある。
巻一覧
この巻のあらすじ
絶世の美女『金星』の花婿に選ばれれば、この世の栄華は思いのまま。だが花婿候補を運ぶ特別列車『金星特急』に乗って、帰ってきた者は一人もいない――。一目惚れした『金星』に会うため、入ったばかりの高校を中退して『金星特急』に乗り込んだ錆丸(さびまる)。やたらと腕の立つ正体不明の無愛想男・砂鉄(さてつ)と、天然大喰らいの美貌の騎士・ユースタスを仲間に、錆丸の途方もない旅が幕を開ける。胸躍る本格冒険活劇スタート!!
この巻のあらすじ
金星特急には途中乗車も下車もできない。強行すれば樹に姿を変えられる。次々と困難に襲われる中、錆丸は砂鉄とユースタスに助けられてばかりの己を腑甲斐なく思い始める。強くなりたい、せめて自分を守れるくらいに――。金星特急の次の停車地は密林のど真ん中。金星の所望する《王の火》なるものを手に入れるため、密林の奥深くに分け入った錆丸達だが……!?三人の関係も次第に動き出す、人気シリーズ第二弾!!
この巻のあらすじ
錆丸(さびまる)たちの車両に新たに言語学者のアルベルトが加わった。頭の回転が早く口が達者な彼は、早速砂鉄(さてつ)と犬猿の仲になる。そんな中、金星特急が停車したのは草原のど真ん中、砂鉄の属する傭兵集団・月氏(げっし)の幕営地。傭兵の入れ替わりの祭《羊追い祭》の開催期に居合わせた花婿候補たちは、強制的に祭に参加させられることになる。傭兵の一人に挑戦しこれを倒せなければ、草原の彼方に追放され列車の出発に間に合わない。腕に覚えのない錆丸は、この危機をどう乗り越える……? 砂鉄の属する最強傭兵集団・月氏の面々はじめ、アルベルト、彗星等、主要キャラ続々登場!! 砂鉄の過去、ユースタスの正体、さらに錆丸の謎にも迫る人気シリーズ第三弾!!
この巻のあらすじ
心臓を貫かれながらも一命を取り留めた錆丸(さびまる)だが、目覚めると月氏(げっし)の幕営地からも遠く離れた草原の彼方にいた。スクープ目当てのマスコミに攫われたのだ。捜索にやって来た黒曜(こくよう)によって自由は取り戻すものの、期限内に金星特急に戻ることは適わない。自身が樹に変わる瞬間を静かに待つ錆丸の運命は……!? 一方、特急は定刻通り発車する。不本意ながらもアルベルトの護衛に雇われた砂鉄(さてつ)は、錆丸のいない車内でユースタスと殿下を守りつつ旅を続けることになるが……? 加速する面白さに、乗り遅れるなかれ!! 錆丸の成長、砂鉄とユースタスの急接近、そして物語の根幹をなす謎にも迫る人気シリーズ第四弾!!
この巻のあらすじ
夏草(なつくさ)と三月(さんがつ)を雇い金星特急を追う錆丸(さびまる)。だがイスタンブールで戦闘集団イェニツェリに捕まり、純国語普及委員会に監禁されてしまう。狙いは錆丸の持つ金星の情報。正しい世界語(シージエユー)の普及を推進する団体である純国普が、なぜ金星について知りたがるのか? 疑問を覚えつつも錆丸は独力での脱出を試みる。一方、特急内の砂鉄は無事一命を取り留める。ところがその直後、突然列車が乗客たちを降ろして走り去ってしまい!? 物語はいよいよ核心へ――。人気シリーズ第五弾!!
この巻のあらすじ
グラナダに辿り着いた錆丸一行は、無事砂鉄たちと合流を果たす。あとは金星特急の到着を待つばかり。根城にしたアルハンブラ宮殿で、錆丸たちはイェニツェリの追撃を避けつつ列車に乗り込む作戦を練る。一方その頃、兄の砂鉄に恋する彗星含む“許されない恋をしている少女たち”が、金星の庭に集められていた。時空を超えたその場所で、錆丸の蜥蜴ウェルの目を通して旅の一部始終を見せられていたのだー。いよいよクライマックスへカウントダウン、人気シリーズ第6弾。
この巻のあらすじ
『金星、君に会いたい』生放送で全世界に呼びかけ、金星特急をグラナダへ呼び寄せた錆丸。スペイン内戦は止まるものの、一行はイェニツェリの追跡を躱しながら列車の到着を待たなくてはならなくなる。グラナダを出れば、次はおそらく終着駅、この世に戻ることはない。覚悟を決め残された時間を精一杯生きぬこうとする花婿候補達と、それを助けたい錆丸。彼らの旅の終わりに待つものとは?そして錆丸と金星の世紀の大恋愛の行方は?大人気シリーズ、堂々の完結。
この巻のあらすじ
フランス外人部隊の砦に調査潜入した白鎖五十二位の夏草(なつくさ)は、瞳の中に虚無を抱えるルイという中隊長に出逢い……? 金星の残した不思議な力を回収すべく世界を旅する砂鉄(さてつ)とユースタス。 純国普と戦いながら言語の研究を続ける王女達と、それを護衛する月氏達。 そして金星との娘を育てる錆丸(さびまる)。 錆丸と金星の世紀の恋の一方で語られなかったいくつかの物語と、彼らの旅の後日談を描いた、大人気シリーズ珠玉の番外篇集。
この巻のあらすじ
金星特急の旅から八年。お世話になった人を訪ねる旅に出た錆丸は、月氏の幕営地、北極圏の村、そしてグラナダへ辿り着く。大人気作番外篇!!
この巻のあらすじ
桜の暮らす絶海の孤島にいわくありげな二人の男が上陸した。彼らは、桜の伯父と父親の友人だと言うが……? 大人気作、待望の続篇スタート!!
すべての巻を見る(全15巻)
この巻のあらすじ
七百年ぶりに目覚めたユースタスは、恋人の砂鉄のことだけ忘れていた。不安を抱えたまま、一行は次に夏草の眠る東北東を目指すが、その途上で『血の伯爵夫人』の城に誘い込まれ……!?
この巻のあらすじ
夏草と合流した一行は、鎖様の論文と三月の集めた蔵書のあるサンクトペテルブルクに向かうことに。一方、実は蒼眼の一族である蜜蜂は、「桜を籠絡しろ」という密命を受けていて……?
この巻のあらすじ
蒼眼の葬送隊の襲撃のさなか桜が攫われた。必死で行方を追う三月たちだが、実は桜はロンドンに運ばれていた。頼りになる仲間たちと引き離され、桜の一人きりの戦いが始まる。緊迫の第4弾!!
この巻のあらすじ
蒼眼に買われ貞操の危機を迎えた桜は、間一髪、カナートとユナートと名乗る幼い兄弟に助けられる。小さいながらめっぽう腕の立つ彼らは自らを桜の「守護者」だと言うが……? 一方桜を追う一行は二手に分かれ、蒼眼に顔を知られていない蜜蜂ひとりが先行、ヴァイキング相手に大博打を打ち、彼らの船でロンドン上陸を果たす。残る大人組は北回りでロンドンを目指していたが、ユースタスが再び砂鉄の記憶をなくしてしまう。恋心が芽生えるたびにリセットされるという事実に絶望した砂鉄は……? 急展開の第5弾!!
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