平安時代の都と周辺を舞台に、呪術を扱う少女・玉穂が、宮中の呪詛、屋敷で起こる怪異、鬼や法師にまつわる事件へ関わっていく伝奇シリーズ。玉穂は父の跡を継いで聖なる井戸を守りながら依頼を受け、陰陽師や貴族、僧、鬼など多様な相手と向き合う。各巻は独立した事件を軸にしつつ、玉穂の身体や術に起きる変化、新興宗教をめぐる動きなどが重なり、平安京の政治や信仰の気配も物語に組み込まれている。短編群として事件単位で読める構成で、巻ごとに異なる怪異と人間関係が展開する。外伝・続編の明示はなく、本編内で完結する事件群としてまとまっている。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 平安時代の陰陽道・呪術・朝廷の空気感が濃く、都の闇や権力関係まで含めて楽しめる。
- 10歳の外見のまま成長が止まった主人公という設定が強く、見た目と中身のギャップが印象に残る。
- 鬼や太刀の説話モチーフ、式神や結界などの和風怪異が物語の軸になっている。
- 短編や番外編では、過去編や伝承寄りの話をまとめて読める構成が好まれている。
- 人物の感情や関係性の描写が丁寧で、周囲の人物まで生きて動いている感じがある。
こんな人におすすめ
- 平安もの、陰陽師もの、和風ファンタジーが好きな人。
- 恋愛よりも呪術、怪異、朝廷の人間関係を読みたい人。
- じわじわ進む展開や、雰囲気重視の作品を好む人。
- 主人公の成長停止設定や、見た目と年齢のズレに惹かれる人。
- 伝承や説話のアレンジを楽しみたい人。
人を選ぶポイント
- 展開は速くなく、前半は説明や状況整理が多めで盛り上がりに欠ける場面がある。
- 登場人物が多く、相関関係を把握しないと追いにくい。
- 恋愛要素はかなり薄く、期待すると物足りない。
- 物語の区切りがやや持ち越し気味で、根本解決まで進まない印象が残る。
- 主人公の外見年齢設定や一部の人物の言動に引っかかる読者もいる。
テンポ・読後感
- 平安のゆったりした流れの中に、怪異と不穏さがじわじわ積み重なる。
- 前半は静かで説明的、後半で一気に読み進めやすくなる構成が目立つ。
- 派手なアクションより、術や因縁、心理の綾で引っ張るタイプ。
- しっとりした雰囲気の中に、時々ユーモラスな受け止め方が混ざる。
- 作品全体は軽すぎず重すぎず、和風伝奇として落ち着いた手触り。
キャラクターへの評価
- 玉穂は、幼い外見に反して芯があり、状況に巻き込まれながらも物語を引っ張る。
- 綺童丸は頼もしさや絆の強さが目立ち、そばにいる存在として好感を持たれている。
- 道平は軽薄さや保身が目につく一方、読み進めると印象が変わる人物として受け止められている。
- 綱は大らかで気持ちのいい人物として印象が強く、もっと活躍を見たいとされている。
- 晴明や黒幕側の人物は、意外性や不穏さを生む存在として注目されている。
巻一覧
この巻のあらすじ
時は平安。嵯峨野の山中に住む「水守」の少女玉穂は、火事で父を亡くしたショックで、十歳のまま成長が止まってしまった。父の跡を継いで聖なる井戸を守り、呪術の依頼を受ける暮らしをしている。あるとき玉穂は、都の陰陽師、賀茂道平の訪問を受けた。懐妊中の中宮、妍子が何者かに呪詛されているのだが、実は道平は呪術が使えないのだという。玉穂はさっそく宮中に入り込むが……。
この巻のあらすじ
時は平安。ある夜、呪術を操る外法師の少女玉穂は妙な気配を感じて外に出た。すると神域である星井戸に吉祥天女が現れ、「安貞姫」「朱雀邸」と告げる。安貞姫は藤原道綱の姫君で、最近彼女の住む朱雀邸では火の玉騒動が起きているらしい。怪異の原因を探るため玉穂は屋敷に滞在するが、なぜかいつもの調子が出ない。何者かに術をかけられたと気づいたとき、玉穂の命を狙う者が現れ……!?
この巻のあらすじ
書の代筆の依頼を受け、貴族の屋敷を訪れた玉穂。主の山陰典章は、無官の自分になんとか官位を賜るよう、帝に嘆願書を送るのだという。だが、ちょうど屋敷では法会が行われており、玉穂は本来の仕事を与えられないまま無駄な時間を過ごす。そんなとき、法会を行っていた老僧、行勧が行方不明に。部屋にはおびただしい量の血があふれ、血の海のなかに、行勧の弟子、顕信が倒れていた……。
この巻のあらすじ
時は平安。外法師の玉穂のもとに、源頼光の家臣・金時が現れた。頼光の姫君・有花里が鬼にさらわれてしまったのだが、折悪しく、金時の同僚の渡辺綱が、鬼を斬る力を持つ妖刀「髭切」を持ったまま行方不明になっているのだという。玉穂は、有花里を助けるために大江山の鬼・酒呑童子のもとにむかうが、そこで鬼同士の抗争に巻き込まれることに!? 特別描きおろしまんがつき! 【目次】外法師 戻橋奇談/外法師 髭切異聞/外法師 特別描きおろしまんが 迷夢/あとがき
この巻のあらすじ
都では、血なまぐさい猟奇殺人事件が立て続けに起きていた。被害者の屋敷の庭にはなぜかいつも青い蓮の花が。外法師・玉穂は、藤原隆家の邸内で青い蓮のつぼみを目撃する。これは偶然なのか、それとも何者かによる謀略なのか? 高原広音とともに事件解明に乗り出した玉穂だが、なぜか呪術がいつものように使えない――。玉穂に最大のピンチ到来か!? 絶好調平安呪術ファンタジー。
この巻のあらすじ
新興宗教「孔雀さま」を率いる謎の法師、妙見の罠にはまって術をかけられてしまった玉穂。10歳のまま成長が止まっていた体がみるみるうちに大きくなって、二十歳前後にまでなり……。妙見の肥大した野望が、平安京の滅亡と権力の掌握にあることを知った玉穂は、綺童丸とともに、彼の秘密の鍵を握る播磨の白蓮院まで馬を飛ばすが……。外法師シリーズ、とうとう怒涛の最終章へ突入!
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