『カナリア・ファイル』は、呪禁道を使う呪禁師・有王を中心に、呪物、呪術者、古族、謎の一族「綾瀬」をめぐる事件を追う伝奇アクションシリーズ。舞台は現代日本で、神社や寺、病院、学校、各地の土地に結界や呪具が絡む。依頼人の相談や怪異調査を起点に、有王が呪いの仕組みと人間関係の裏側へ踏み込んでいく。物語は個別事件を積み重ねながら、カナリアと呼ばれる少年・耀や綾瀬一族の因縁へ広がり、後半では過去の事件や複数の呪具が結びついていく。続編・外伝の区分は明示されていないが、巻をまたいで同じ人物群と設定が連続している。新展開として「黒塚」「罔象女」も含まれる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 呪禁や蟲毒、古事記・神話めいた要素が絡む、オカルト色の強い設定が引きになる。
- 伏線や謎が次々に増え、読み進めるほど先が気になる構成になっている。
- 有王、田原坂、崇などのキャラが立っていて、掛け合いや立ち位置の違いが面白い。
- デビュー作でも読み応えがあり、シリーズとしての勢いを感じる。
- きっちり組み立てられた重めの物語の中に、茶目っ気や軽さが差し込まれている。
こんな人におすすめ
- オカルト、呪術、神話モチーフのライトノベルが好きな人。
- 謎解きや伏線回収を追いかけるのが好きな人。
- キャラクター同士の関係性や会話の空気感を楽しみたい人。
- 重めの雰囲気でも、設定の面白さで読ませる作品を求める人。
- シリーズを通して再読しながら楽しみたい人。
人を選ぶポイント
- 全体に重い空気があり、読後に気分が沈みやすい。
- 物語の謎が多く、すぐに答えが出ないまま持ち越される。
- 一部の人物の行動や報いの弱さに、もやっとする場面がある。
- 有王の本気や能力の見えにくさが、もどかしく感じられる。
- 恋愛要素はかなり薄く、期待すると肩透かしになりやすい。
テンポ・読後感
- 展開はテンポよく、新キャラや新要素が次々投入される。
- きっちりした作りで、雰囲気は締まっている。
- 重さの中に、田原坂や有王の軽妙さが入って読み味を和らげる。
- 先が気になる引きが強く、続巻へ進みたくなる流れ。
- 不穏さと面白さが同居していて、少し息が詰まるような感触もある。
キャラクターへの評価
- 有王は飄々としていて、やる気のなさやへたれっぽさが逆に好まれている。
- 田原坂は美味しい役回りで、素敵・最強・バランス役として印象が強い。
- 崇は一緒に行くとさらりと言う場面などで、丸くなった成長が見える。
- 綾瀬は謎が深く、敵味方どちら側にも読めない存在として気にされている。
- 脇役まで含めてキャラが多く、今後の重要人物になりそうな気配が強い。
巻一覧
この巻のあらすじ
最低の冗談? 否、全ては望まれた絶望…。 呪禁師・有王のもとに、失踪した恋人を探してほしいという男が。だがその女性は既に死亡、男の様子が奇妙なことを不審に思う有王。そこへ「人形」のような女が現れ…人気シリーズ新装版第2弾!
この巻のあらすじ
古代、道教の知識をベースに発展した「呪禁道」。有王は、そのわざを駆使し、呪物を祓う力を持つ「呪禁師」である。あるとき、虫形の特殊な呪物「金蚕蠱」にとり憑かれた女性を救うため、有王は虫を他人に転嫁させる方法をとるが、その際に綾瀬と名のる謎の一族と関わりを持ってしまう。綾瀬の女性・真実夜に依頼され、カナリアと呼ばれる少年、耀を探す有王。が、それがはからずも、一度は切れた有王と金蚕蟲の糸をもう一度紡ぎ直してしまった。呪力対呪力の壮絶な戦いが始まる――!! ※この電子書籍は集英社スーパーファンタジー文庫版を底本としております。
この巻のあらすじ
有王のもとに、失踪した恋人を探して欲しいという依頼が舞いこんだ。旧友の魅伽の紹介だけに断りきれず、有王は男の依頼を受けた。が、件の女性がすでに死んでいること、男の様子が奇妙なことに不審を抱く。そのころ崇と田原坂は、不思議な女性を拾ってしまい途方に暮れていた。怪我をしても血の出ない人形のようなその女性は、何かにつき動かされるように飛騨へと向かった。わけもわからずついていく崇、二人を追いかける有王たち。その裏には「綾瀬」の巡らせる糸が存在していた。※この電子書籍は集英社スーパーファンタジー文庫版を底本としております。
この巻のあらすじ
呪術師や古族を従える謎の一族「綾瀬」。梓は「十種の神宝」という呪具を操る「綾瀬」の呪術師である。病弱な友人、翠の体調を心配する梓は、「翠のため」という言葉にそそのかされて菊名翁の策略にのってしまう。家宝の怪異を調べて欲しいという依頼を受けた有王は、花映を伴って島根まで出向くが、ふたりを待ち受けていたのは菊名翁の罠だった。呪術戦の隙に花映を捕らわれてしまった有王は、救出のため横浜に向かうが――!? 大人気、呪術アクション第3弾! ※この電子書籍は集英社スーパーファンタジー文庫版を底本としております。
この巻のあらすじ
「綾瀬」に対抗するために有王は、先代の呪禁師で、13年前に姿を消した従姉、あやめを探すことになった。が、田原坂たちの尽力むなしく、行方は杳として知れなかった。そんなとき、有王の前に一人の男が現れる。大財閥の子息で、自身も実業家として成功を収めた青年、橘高芳。だが、彼を前にした有王は、激しい衝撃と恐怖で身動きできなくなった。彼こそが、古族の中でもっとも人間に近く、もっとも卓越した力を持つ、「鬼」と呼ばれる存在だった……。※この電子書籍は集英社スーパーファンタジー文庫版を底本としております。
この巻のあらすじ
首尾よくあやめを説き伏せて若宮神社に戻った有王のもとを知人が訪れた。警察官である光居は、最近流行っている妙な薬物中毒事件を有王に解決して欲しいという。『夢を見る薬』と呼ばれる睡眠剤を服用し、そのまま目覚めなくなるケースが多発しているのだ。依頼に応じ、術を使って患者の少年の意識に入り込んだ有王だが、そこに「綾瀬」の呪術者が攻撃を仕掛けてきた。薬物事件の犯人と思われる術者、樹浬と対峙した有王は、彼女が「斎姫」にそっくりなのを見て動揺するが……!? ※この電子書籍は集英社スーパーファンタジー文庫版を底本としております。
この巻のあらすじ
猫と人の融合体である半妖の真和は、「綾瀬」の中で役立たずとしてさげすまれていた。それゆえ、特異な存在でありながら実力を認められている呪術師・樹浬を尊敬していた。樹浬とともに大老の元におもむいた真和は、大老の本体の異常さに恐れをなす。いっぽう、強大な呪力と奇妙な肉体を持った樹浬は、大老と会話をかわすうちに失われた記憶を徐々に取り戻していく。大老の飽くなき野望のために存在する一族、「綾瀬」。有王たちは彼らに対してどのように立ち向かってゆくのか……? ※この電子書籍は集英社スーパーファンタジー文庫版を底本としております。
この巻のあらすじ
綾瀬の鍵を握ると言う『斐雲山・鴻哭寺』について知るため、有王は友人の天童のもとを訪ねた。肝心の天童は留守だったものの、彼の妹の伝言で首尾よく場所をつきとめ、再び東京へ戻る。数々の結界を破って寺にたどり着いた有王は、寺にいた老女の口から80年前の事件の全貌を知ることになる。一方、天童の妹の桜は、有王とすれ違いで上京していた。兄の伝言を有王に伝えた桜は、そこで出あった崇を伴って、福島の十合見神社に『七星剣』を探しに行くが……。呪術アクション! ※この電子書籍は集英社スーパーファンタジー文庫版を底本としております。
すべての巻を見る(全16巻)
この巻のあらすじ
樹浬を伴って若宮神社に戻った有王は、桜と崇の足取りを追うために『蓮風会』の事務所に向かった。中はもぬけのからだったが、崇の友人の隆文から、二人が綾瀬祥娥を連れだしたことを知らされる。生身の祥娥はすでに死んでおり、現在の彼女は傀儡だったのだ。桜たちは、体が朽ちかけて一人では動けない祥娥の頼みを受け、桐沢敦美の居場所を教えることを条件に彼女を綾瀬の本拠地に連れていくことに。そこでは大老の広野と真実夜が、それぞれの思惑を秘めて待ちかまえていた……。※この電子書籍は集英社スーパーファンタジー文庫版を底本としております。
この巻のあらすじ
綾瀬大老・広野の目的は、「カナリア」耀の肉体を器にして現代に甦ることだった。自分の力への嫌悪から心を閉ざし、広野の侵入を許してしまった耀。広野を耀の肉体から追い出すために、有王は匠の助けを借りて耀の中へ入っていく。途中で行き過ぎる耀の心象風景――だがそれは、呪術に異議を見いだせない有王の迷いでもあった。「何が起こっても、おれはおまえの味方になる」そう説得する有王。果たして彼の想いは耀に届くのか!? 人気呪術アクションシリーズ、クライマックス! ※この電子書籍は集英社スーパーファンタジー文庫版を底本としております。
この巻のあらすじ
呪術に関する依頼をこなす「呪禁師」有王は、知人の和尚から「孫が盗み出した荼枳尼像を取り戻して欲しい」と頼まれる。さっそく孫の昌澄の通う大学を訪ねるが、そこで明らかに呪術の瘴気にあてられている女性、葛西百合恵を介抱するはめに。そのころ崇は偶然に、百合恵の妹、薔子から「猫を探して欲しい」と頼まれていた。事情を聞くために葛西家を訪れた崇と花映は、家に小さな生き物の死臭があることに気づくが……。表題作の他一編を収録した、人気呪術アクション初の番外編! ※この電子書籍は集英社スーパーファンタジー文庫版を底本としております。 【目次】カナリア・ファイル 呪詛/カナリア・ファイル 猫鬼/あとがき
この巻のあらすじ
謎の一族「綾瀬」との闘いを終えた「呪禁師」有王。光居から「石化した人間がいる」と聞いた彼は、浮浪者だったその男の体を若宮神社に連れ帰った。直後、神社に奇妙な男が現れ「我らに関わるな」と警告する。一方、綾瀬との戦いで意識を失ったままのあやめを介抱する橘高のもとに、弟の譲がやってきた。同行の女性・塚倉真幌は、あやめの治療をしてやると言って橘高と耀をどこかへ連れていく。有王は彼らを救うため、「鬼狩」の里へ向かった……。新展開の呪術アクションシリーズ! ※この電子書籍は集英社スーパーファンタジー文庫版を底本としております。
この巻のあらすじ
橘高と耀が捕らわれた先は「鬼狩の里」だった。鬼を調伏する一族だった彼らは、だが、いつからか鬼の血を飲まなければ生きていけない体になっていた。橘高は血の供給源として選ばれたのだった。ふたりを助けるために里に乗り込んだ有王は、一族の絶望的な状況を知り、里を救う方法がないかを模索する。そんな中、里に客分として入り込んでいた隠司という男が不審な行動をとりはじめ、一族の青年が何者かに殺された。そこで有王は意外な敵と再会することに……。絶好調呪術アクション! ※この電子書籍は集英社スーパーファンタジー文庫版を底本としております。
この巻のあらすじ
『鬼』である友人に、病院から「遺体が消えた」事件を調べて欲しいと依頼された有王。調査を進めるうちに彼は、以前菊名翁が持ち去った『髭切の太刀』を偶然発見する。いっぽう、崇と耀、小夜姫は、高校の卒業旅行で伊勢神宮に遊びに来ていた。そこで彼らは、「水の女神」と名乗る不思議な少女と出会う。不当な方法で水から呼び出されて困っていた少女は、小夜姫に「自分を殺して肉体の器から解放して欲しい」と迫るが……。ついにすべての謎が明らかに! 大人気呪術アクション! ※この電子書籍は集英社スーパーファンタジー文庫版を底本としております。
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