ケモノガリ
- 著者
- 東出祐一郎
- イラスト
- 品川宏樹 (GAINAX)
- レーベル
- ガガガ文庫
- 刊行年
- 2009-2014
- 巻数
- 8巻
- アニメ化
- —
- 読み放題状況
- Kindle Unlimited: 1巻まで / BOOK☆WALKER: 8巻まで
- Audible
- 1巻
『ケモノガリ』は、東欧の修学旅行中に拉致された高校生たちをきっかけに始まる、殺人ゲームと報復の物語です。中心人物は、殺人の才能を持つ少年・赤神楼樹。彼は財閥や権力者が運営する「狩り」の参加者たちを追い、各地で起こる人間狩りやゲームに介入していきます。舞台は東欧の廃墟都市、ドイツの村、ローマ、ブラジル、武装した島へと広がり、クラブの組織構造や関係者の実態が少しずつ見えていきます。シリーズ全体では、個別のゲームを追いながら、クラブ壊滅へ向かう戦いが段階的に進みます。8巻で本編は完結し、続編や外伝の情報はありません。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 主人公の圧倒的な強さと、理屈より勢いで押し切る爽快感が核になっている。
- B級アクション映画やサバイバルゲームを思わせる、荒々しくも分かりやすい構図が読みやすい。
- 狂気寄りの敵側や娯楽提供者の造形が強く、悪趣味さ込みで印象に残る。
- 物語が進むほど謎解きや因縁、陣営同士のぶつかり合いが増えて熱量が上がる。
- ヒロインや相棒格のキャラが刺さる巻では、戦闘以外の見どころも増える。
こんな人におすすめ
- 主人公無双やダークヒーローものの痛快さを優先して読みたい人。
- 厨二感のある設定、過激なバトル、勢い重視の展開が好きな人。
- グロや残酷描写をある程度受け止められる人。
- 細かな心理劇より、テンポの速いアクションとキャラの立ち方を楽しみたい人。
- 先の展開やシリーズ全体の因縁を追いかけるタイプの読者。
人を選ぶポイント
- 主人公以外の掘り下げが薄い巻では、敵味方ともに記号的に見えやすい。
- 残酷描写や処刑・拷問めいた要素があるため、苦手だときつい。
- 巻によっては無双感が抑えめで、爽快感より謎解きや重さが前に出る。
- ヒロインの扱いにばらつきがあり、好みが分かれやすい。
- 物語のノリが合わないと、厨二っぽさや予定調和感が気になる。
テンポ・読後感
- 疾走感が強く、短い間隔で戦闘や見せ場が連続する。
- B級映画的な荒っぽさと、勢いで押す読み味が目立つ。
- 巻が進むと緊張感や因縁が増し、爽快一辺倒ではなくなる。
- 重要局面では重さや喪失感も出て、後半ほどビターな空気が濃い。
- 文章や構成は読みやすく、ページを止めにくいタイプ。
キャラクターへの評価
- 赤神楼樹は、単純な最強キャラとしての気持ちよさと、人間味の両方で語られている。
- イヌガミは相棒としての存在感が強く、かっこよさや関係性の良さが印象に残っている。
- あやなは、守られるだけでなく自分から動く芯の強さが評価されている。
- シャーリーやグレタは、立ち位置や可愛さ、物語上の役割で注目されている。
- 敵側は狂気や悪趣味さが目立つ一方、掘り下げ不足で薄く見えることもある。
巻一覧
この巻のあらすじ
東出祐一郎のオリジナル小説デビュー作!
「わずか四時間の、しかしあまりにも濃密な疾走感。一頁目からラストまで息つく間さえないほどに」
「Fate/stay night」の奈須きのこも大絶賛した痛快デスレース・アクション大傑作! 何もかもが平凡な少年。だが誰にでも一つくらいは取り得がある。彼の場合はそれが「殺人」だった――。東欧小国で修学旅行中のバスが拉致された。犯行グループは財閥の好事家たちによる「狩猟クラブ」。GPSを埋め込まれ、廃墟の街を逃げまどう生徒たち。「人間狩り」のゲームが始まる。しかしその時、誰も予期せぬトラブルが起こった。赤神楼樹の才能が、極限状況下で開花してしまったのだ。赤神の鎖が解かれる……逆転するゲーム。ゲームをさらに盛り上げるため、続々と放たれる娯楽提供者……ガスマスクを着用した毒薬使いの黒ドレスの女。ホッケーマスクのシリアルキラー。無惨に散る「ケモノ」は、果たしてどっちだ――?
「Bullet Butlers」「エヴォリミット」で知られるゲームメーカーpropellerの東出祐一郎、オリジナル小説デビュー作! イラストはGAINAXの「天元突破グレンラガン施線幻視行」を担当した品川宏樹。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
大反響を呼んだ話題作、ついに続編登場!
僕の名前は、赤神楼樹(あかがみ・ろうき)。
つい数か月前まで、紛れもなく平凡な日本の男子高校生だった僕は、馬鹿げた殺人ゲームに巻き込まれてしまった。友人は死に、先生も死に、それでも僕は生き残った。そして、僕は僕が生きた日常に別れを告げた。ゲームで殺された仲間たちの無念を晴らすため、愛した少女の日常を護るため、僕は「彼ら」に「狩り」の代償を支払わせる旅に出た。「彼ら」=世界中で、殺人ゲームを愉しむケモノたちを一匹、一匹、狩るために。
僕は、ケモノガリだ。
リストに刻まれた名前がまた一つ減る。「…………問題は、次か」僕はリストの名前を見て、思わずそう呟く。その名前は、“コリキア・リンドマン”。これまでの連中は皆、権力者で有り余るほどの金を持っていたが、中でも彼は特筆すべき存在だった。なぜなら彼は小国の終身永世大統領ーーつまり僕は今から、一国を相手に戦いを挑まねばならないのだ……。
今回も“泣ける”ストーリーテラー東出祐一郎×幻想画家・品川宏樹(GAINAX)の見事な才気が爆発! 奇想天外な“娯楽提供者”も大挙登場!
奈須きのこ氏、絶賛の話題作がついに続編登場!!
この巻のあらすじ
いま、クラブの真実が紐解かれ始める!
罪無き人を狩る「クラブ」がこの世には存在する。
罪無き人を狩る「ケモノ」がこの世に蔓延っている。獲物として選ばれる者たちに、理由らしき理由はない。ただそこにいたから、ただ笑っていたから、ただ生きていたから――たまたま、偶然にも、不幸にも、選ばれる。選んだ者たちは、選ばれた者たちのこれまでの人生や、夢や、希望を一切省みることなく踏みにじる。自分が一時、気持ちよくなるために踏みにじる。
――だが、偶然は時に恐ろしいものを運んでくる。 これはその偶然で選ばれた『僕』=赤神楼樹の物語。彼は「ケモノガリ」として「クラブ」のケモノを狩る存在。
今回赤神が訪れるのはドイツにある村。ルートヴィヒ一族に支配下におかれているその村に、ブルク=クヴァル(苦痛の城)と呼ばれる古城がある。その城のなかには、「クラブ」の隠された真実が、秘められていた―――!
ついに赤神と対峙する壮絶なる謎の敵アストライア! そして、改造アニマル大進撃! 東出祐一郎の破壊的テンションが炸裂する絶好調の第三巻!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
少年よ、ローマを目指せ。殺人のために!!
さあお立ち会い! この世のあらゆる享楽を味わい続けた皆々様よ! 人を蔑み、人を貶め、人を穢してきた皆々様よ! 貴方がたはとうとう究極の悦楽に手を出してしまったのです! 即ち、殺人! 自分と同じ種の命を弄ぶ! ですが皆々様! 一つお忘れでございませんか? 人の命を弄ぶ者は、天罰を受けるのだということを! 天からの罰など怖くない? ……なるほどごもっともです! 貴方がたには「強大な権力」がある! 指先一本で人を殺し、口を封じることができるでしょう! ならば、誰が貴方がたを罰するのか? 貴方がたの喉笛を噛み千切るのか? 答えは“ケモノガリ”。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
ローマ編最終章“十二使徒のゲーム”開始!
楼樹の前に立ちはだかる第二の“ゲーム”
さあさあお立ち会い! この世のあらゆる快楽を貪り続けた皆々様!! 第一のゲームはいかがでしたか? 続きまして、第二のゲーム。このゲームの勝利者が、かつてミスターと呼ばれた男の権利を継承できるのです! そう、即ち七人目の“聖父”となるのです! ただし今回賭けていただくのは、皆様自身の命! 勝利すれば“聖父”になれるなら安いものですよね?
貴方がたは究極の快楽に溺れるため自身の命を賭けるのです! しかし、ご安心ください! 赤神楼樹でも今回のゲームで生き残る確率はほぼ皆無です! なんせ、彼は悪鬼羅刹たる十二人の娯楽提供者を相手にしなくてはいけません! そう第二のゲーム“十二使徒のゲーム”! 最凶にして最悪なる大戦争になることは必然です!! さあ皆々様! 自身の命を懸ける娯楽提供者をお選びください! そして、『ケモノガリ』赤神楼樹を殺すのです!!
前巻から続いたシリーズ最大のスペクタクル『ローマ編』完結巻!!
この巻のあらすじ
クラブ壊滅へ。新たな戦いが始まる――。
――予感があった。 ――決戦は近い。限りある命をガソリンのように消費している気分。 ――予感があった。 ――宿敵はすぐ手の届くところにいる。怨敵の影が見える場所まで近付いている。 ――予感があった。 ――終焉は近い。何もかもの決着がつき、僕は消えて四散する。 ――予感があった。 ――別離は近い。それが一体誰との別れなのかは分からないけれど。 ――これだけは、未知だった。 ――全てが終わったとき、果たして僕は僕なのだろうか。それとも、僕以外の何かなのだろうか?
楼樹たちはブラジルでクラブの会員に監禁されていた一人の少女を救う。だがそれは偶然ではなく必然。 そう、彼女の持つ才能がクラブ壊滅への新たな足掛かりとなるのだ――。 一方その頃、クラブでは7人の“聖父”が一堂に会する“聖霊会議”が開かれ、不穏な動きを見せていた。 楼樹たちにふりかかる新たなゲームとは!? 終わりに向かう始まりの戦いがここに!!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
――旅は終わり、終わりが始まる。
――終わりにしよう、と誰かが言った。 ――まだまだ終わらぬ、と誰かが言った。 ――終わらせる、と誰かが言った。 ――続けさせる、と誰かが言った。 ――殺してやる、と誰かが言った。 ――殺されない、と誰かが応じた。 ――戦おう、と誰かが言った。 ――戦う訳がない、と誰かが言った。 ――何故戦わぬ、と誰かが問うた。 ――僕は答えた。 ――お前などと戦うものか。お前は殺される側なのだ。
かくして、終わりが始まった。
天才ハッカー・シャテアの解析によりクラブの本拠地である島を発見する。その島は対空ミサイルを備えるなど厳重な武装警備状態で準備を要した。 上陸の前夜、楼樹たちは思い思いに過ごす。 一匹は姉との因縁を、一人は計画を円滑にするための作戦を、一人は思い出を忘れ人間らしさを消していく――そうしなくては勝つことはできないから。それぞれが決意を固め、潜水艦に乗り込み決戦の地へと向かう……。
残る“聖父”はあと四人! 楼樹の果てなき戦いはついに最終局面へ!!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
それでは、旅の終焉を始めよう。
才能は必ずしも発揮しなければいけないわけではない。
爆弾を作る天賦の才があったとしても、爆弾を作れば誰かが傷つくだろう。 人を殺す才能があったとしても、人を殺していいわけでもないはずだ。 なのに、僕は人殺しを選んだ。その時点で、誰が何と言おうと許されない。 罪は背負うと決めていた。その先に何が待っているかも理解していた。 それでも、ケモノを狩るためにケモノガリと成り果てた。 悪を狩るために、悪を許容することを選んだのだ。 正義ではない。正義を掲げるほどに、己の手が綺麗なはずはない。 だが全くもって躊躇いはない。あるのは幾許かの恐怖と高揚感。 様々な苦難を乗り越え、結末が、やっと見えてきた。 決着をつけよう、同じ才を持ちながら異なる道を選んだ者よ。 赤神楼樹は、最後の戦いに挑む。
アスライアとの最終決戦を控えた楼樹は家族の記憶を、友人の記憶を忘れ、人間らしさを捨てていく。そうやって殺すことだけに特化した存在になりながら、楼樹は決死の戦いへと歩を進める――。
殺人の才能をもつ少年の物語、ここに終幕! 興奮必死の終焉を見よ!!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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