霊力を持たず妖怪も見えない少女・鹿の子が、名のある陰陽師家に嫁ぎ、御寝所を離れてかまどへ回されるところから始まる和風伝奇シリーズ。陰陽師の家、神様への御饌、妖怪、疫病神が同じ生活圏にある世界で、鹿の子は毎日かまどに立ち、神への食事や菓子づくりを任される。人の目には側室として扱われながらも、台所では食を通じて相手の事情や感情に向き合い、家の中の役割を少しずつ形にしていく。物語は、日々の食事づくりとやり取りを起点に、病の広がりや宮廷の緊張、戦の準備へと舞台を広げ、暮らしと儀礼、家中の秩序が重なる流れで進む。全3巻で、霊力の有無よりも、何を作り誰に差し出すかが重要になる構成が見える。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 和菓子の描写が細かく、作る工程から食べる瞬間までおいしさが伝わる。
- 落雁やかすてら、栗かのこなど、作中のお菓子を実際に食べたくなる。
- 陰陽師、妖怪、式神、お稲荷さまが混ざる和風ファンタジーの世界観が楽しい。
- 可愛い装丁や挿絵が作品の雰囲気に合っていて、手に取りたくなる。
- すれ違い多めの恋愛模様や、健気に働く主人公の姿が印象に残る。
こんな人におすすめ
- 和菓子や食べ物描写が濃い作品を読みたい人。
- 和風ファンタジーや妖怪ものが好きな人。
- かわいい表紙や挿絵に惹かれて本を選ぶ人。
- じれじれした恋愛や不憫系ヒロインに惹かれる人。
- 物語の空気感や世界設定をじっくり味わいたい人。
人を選ぶポイント
- 文体に癖があり、地の文や会話の判別がしづらい。
- 登場人物が多く、途中まで関係性を把握しにくい。
- 恋愛の行き先が分かりづらく、もやもやしやすい。
- すれ違いやいびり描写が強く、主人公の境遇がかなりしんどい。
- 作品によってはweb版と書籍版で展開差があり、読み比べ前提で気になる人もいる。
テンポ・読後感
- かわいらしい見た目に反して、切なさや息苦しさが混ざる。
- 菓子作りの場面は濃密で、食欲を刺激する描写が続く。
- 物語はゆっくり進みつつ、恋愛と陰謀が少しずつ絡。
- 後半や最終巻で一気に動き、感情の振れ幅が大きい。
- ほのぼのと不憫さが同居し、読後は甘さと余韻が残る。
キャラクターへの評価
- 鹿の子は健気で働き者だが、周囲に振り回されやすく不憫さが目立つ。
- 月明は不器用で伝え下手だが、要所での気持ちの見せ方が強く印象に残る。
- 久助はまっすぐで、恋愛面では存在感が大きい。
- ラクや蔵馬は魅力がある一方、出番や扱いに物足りなさを感じる声がある。
- 妖怪や脇役たちが可愛く、女性同士の関係や周辺キャラのやり取りも楽しい。
巻一覧
この巻のあらすじ
妖怪の類がまったく見えない霊力ゼロの少女・鹿の子。そんな彼女が嫁ぐことになったのは名のある陰陽師家だった――! 側室に不相応と御寝所から追い出されていきついた先は「かまど」。毎日ススだらけになりながら、神様の御饌づくり。つまみ食いに来た人の心も神様の心も、あまいあまい砂糖でほだされてゆく……。
この巻のあらすじ
陰陽師に縁づいたのは霊力なしの嫁・鹿の子。妖ひとつ見えなくて、行きついたのは台所。じっとかまどを見張っては、今日も今日とて菓子づくり。意地悪な目に遭ったって、まったくもってめげません。目の前の大切なひとが笑って食べてくれるから――あらたな笑顔をつくるため、鹿の子が挑むひとつの課題。「うまいだけではならぬ菓子」。鹿の子の小さな掌に、その答え知る覚書。しかし、それを開くには、つらい選択が必要で……。 元パティシエの著者によるレシピつき。「小説家になろう」で人気の、和菓子×陰陽師×妖怪ファンタジー!!
この巻のあらすじ
希望、葛藤、想い――祖父が命を失くしたのは、自身に宿る疫病神のせいだった。三年に一度、子どもと老人のすべてを殺める病を撒き散らす疫病神。次の発症まであと数日。鹿の子は宮廷を離れ、皆を病から譲ろうとするが、その中で戦争の準備が始まっており・・・鹿の子がつむぐ物語、ついに完結。
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