普通の社会人こかげが、異世界旅行を繰り返す妹ひなたの危機をきっかけに、国ディーカルアへ足を踏み入れる異世界ファンタジー。異世界側では、こかげは妹に向けられるものとは逆に厳しい視線を受け、王宮や国の事情に触れながら、自分がこの国に来た意味を探していく。物語は、姉妹の関係を軸に、国王ザキ、近衛隊隊長ルカナート、王弟ディレイの母ユーリアらとの関係が重なり、妹を迎えに行く計画が国全体を動かす流れへ広がる。現代の社会人と異世界の王宮をつなぐ構図の中で、個人の事情と国の事情が並行して進む。別巻の短編集では、ルカナートの初恋や複数人物の出会いなど、本編周辺の関係が描かれる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 27歳の姉が主人公という設定が新鮮で、異世界トリップものでも生活感と現実感が強い。
- こかげの感情の揺れや、周囲との距離が縮まっていく過程が丁寧で読み応えがある。
- 恋愛だけに寄らず、家族愛・信頼・成長が重なって物語の厚みが出ている。
- 本編も短編集も、登場人物それぞれの視点から関係性が立ち上がる構成が魅力。
- 隊長やシルヴィアナなど、脇役まで印象が強く、再読したくなる余韻が残る。
こんな人におすすめ
- 王道の異世界転移より、人物の心情や関係性をじっくり味わいたい人。
- 20代以降の主人公に共感しやすく、等身大の悩みや迷いを楽しめる人。
- 恋愛の甘さだけでなく、切なさや距離感も含めて読みたい人。
- 本編だけでなくスピンオフや番外編まで追いたい人。
- しっかり感動したい、読後に余韻を残したい人。
人を選ぶポイント
- バトルや派手な冒険、俺TUEEE系の展開を期待すると物足りない。
- すっきりした大団円や、恋愛の明快な進展を求めると引っかかりやすい。
- 登場人物の行動や感情の流れが、合わない人には回りくどく感じられる。
- 物語の「その後」がはっきり描かれないため、結末の余白が気になる。
- 組版や読みやすさにやや難を感じた読者もいる。
テンポ・読後感
- しっとりした感情描写が中心で、泣ける場面とときめく場面が交互に来る。
- 全体は重すぎず、やわらかい空気の中に切なさが差し込。
- 会話や視点の切り替えで、人物同士の距離感が少しずつ変わっていく。
- 短編集は一話ごとの満足感がありつつ、本編の余韻を広げる作り。
- 読後は甘さと切なさが同時に残る、静かな熱量のある読後感。
キャラクターへの評価
- こかげは等身大で、優等生すぎないところが親しみやすい。
- ひなたは若さゆえの勢いがあり、物語の推進力になっている。
- 隊長は包容力と強さが際立ち、好意を抑える姿も含めて人気が高い。
- シルヴィアナはわがままなお嬢様ではなく、芯の強さと努力が印象に残る。
- ルカナートやライオス、護衛三人組も視点が入ることで魅力が増している。
巻一覧
この巻のあらすじ
こかげはごく普通の社会人。一方、妹のひなたは異世界旅行を繰り返すおかしな性質を持っていた。異世界にはまるで縁がないと思っていたこかげだが、ある日、妹の危機に異世界の国ディーカルアへ飛び込むことになる。しかし、その先でこかげを待ち受けていたものは、妹ひなたに向けられるものとはまったく正反対のなぜか厳しい視線ばかり。こかげが邪険に扱われるのはなにか理由があるようで…。ランキングサイトで1位を独占し続けたオリジナル小説サイト「therehere」のあの大人気小説が待望の書籍化。巻末に番外編「彼女の護衛たち」を収録。
河上朔(かわかみさく) 読書歴の下地は圧倒的に童話・ファンタジー。生まれて初めて書いた物語は、7歳の頃友人と作ったサンタクロースの紙芝居。じいさん好き、子ども好きの片鱗は既にこの頃から窺える。映画と本とアイスがあれば幸せ。
この巻のあらすじ
国王ザキや近衛隊隊長ルカナートたち王宮の面々と次第に打ち解けはじめたこかげは、王弟ディレイの母、ユーリアの下に軟禁された妹ひなたを迎えに行くべく計画を立てる。やがてそれは多くの人と国を巻き込む大イベントとなり…。ユーリアの目的はなにか? 無事にひなたを取り戻せるのか? そしてこかげがディーカルアに来た意味とは。人を想う気持ちが巡る、大人の異世界ファンタジー、堂々完結。巻末に番外編「朝」を収録。
河上朔(かわかみさく) 読書歴の下地は圧倒的に童話・ファンタジー。生まれて初めて書いた物語は、7歳の頃友人と作ったサンタクロースの紙芝居。じいさん好き、子ども好きの片鱗は既にこの頃から窺える。映画と本とアイスがあれば幸せ。
この巻のあらすじ
自分を変えた出会い、覚えていますか? 大人の異世界トリップファンタジー『wonder wonderful』待望のスピンオフ。 それぞれの大切な出会いを描く短編集。 ルカナート13歳の初恋 …… 「信じるならば君の心を」 シルヴィアナとライオスの恋 ……「何度でも」 ラシュ、シーリー、ヨーサム、三人の出会い …… 「さても楽しき」 コカゲとルカナート花祭り最終日の夜 …… 「だからひそやかに祈るよ」
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