明治三十九年、結界都市として区切られた帝都近郊で起きる怪事件を、陰陽師の犬上朔也と、識神を降ろして鑑識を行う巫女・詠美が追うシリーズ。河童の遺体や狐火、天狗の立てこもり、悪魔憑き殺人といった案件を、現場に残る痕跡と証言から整理していく。妖怪や怪異がいる前提の社会に、陰陽寮や巫女証言の仕組みが結びつき、捜査の方法そのものが物語の核になっている。事件ごとの真相解明を通して、帝都の制度と怪異の関係が少しずつ見えていく構成。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 帝都を舞台にした和風ファンタジーとミステリの組み合わせが新鮮。
- 妖怪や陰陽師の世界観に、鑑識や科学的な視点が入る発想が目を引く。
- 事件の手がかりを拾いながら真相に近づく展開に読みごたえがある。
- 仕掛けやどんでん返しが多く、終盤の驚きが強い。
- 設定の細部や小さな疑問を回収していく構成を評価する声がある。
こんな人におすすめ
- 和風怪異ものと本格寄りの謎解きを両方楽しみたい人。
- 鑑識、解剖、科学知識を使うミステリに惹かれる人。
- 帝都や近代日本の空気感、オカルト設定が好きな人。
- ひねりのある構成や意外性の強い展開を求める人。
- 物語の要素が多くても、勢いで読める作品が合う人。
人を選ぶポイント
- 妖怪、陰陽師、転生、鑑識など要素が多く、焦点が散って見えることがある。
- 視点の揺れや描写のわかりにくさが気になる人がいる。
- キャラクターの掘り下げや人間関係の厚みは物足りなく感じやすい。
- 和風ファンタジーより科学寄りの解決が前に出るため、期待とずれる場合がある。
- 仕掛け重視のため、読み味がごちゃ混ぜに感じられることがある。
テンポ・読後感
- 序盤から違和感や伏線が散りばめられ、先が気になる流れ。
- 中盤以降は情報開示と回収が進み、勢いが増していく。
- 怪異の不穏さと鑑識の理屈が同居していて独特の読後感がある。
- 仕掛けが多く、驚きと納得が交互に来るタイプ。
- 読後は満足感が強い一方で、少し疲れるほど情報量が多い。
キャラクターへの評価
- 兄妹やバディ関係の距離感に引っかかりがあり、関係性の謎が印象に残る。
- 識神まわりの存在感が強く、正体や役割の見え方が物語の軸になっている。
- 主要人物の魅力はあるが、個々の掘り下げはもっと欲しいと受け取られている。
- もふもふ感や見た目の印象など、キャラの愛嬌を楽しむ読み方もある。
- 人物そのものより、人物を通して見える真相や設定に注目が集まりやすい。
巻一覧
この巻のあらすじ
怪異か、人間の仕業か? 怪事件の真相を「視る」 明治三十九年。結界都市・帝都近郊の川から風変りな死体が上がった。 泳ぎが得意なはずの河童の死因は、溺死?自殺?他殺? 捜査を任された陰陽師の犬上朔也は、事件の核心に近づくことができず途方に暮れる。 そんな時、召喚された識神をその身に降ろした巫女が、見たことも聞いたこともない鑑識技術を披露して……。 頻発する狐火、天狗の立てこもり、酒呑童子の暗殺。現場に残された手掛かりが導く、驚愕の真実。元警察官が描く妖怪×鑑識×怪異ミステリー! プロローグ 第一話 水底からの喚び声 第二話 陰陽寮の這いずり女 第三話 ただ、夜明けを待っていた エピローグ
この巻のあらすじ
鑑識技術が、異世界の怪異の謎を解き明かす。
史上初の女性陰陽師として、鑑識技術を活かし、兄の朔也とともに怪異が絡んだ不可思議な事件を解決に導いた詠美。 彼女たちはある夜、公爵の娘が実父を獣のように襲い、変死事件にまで発展する「悪魔憑き殺人」に遭遇する。 折しも陰陽寮廃止論が叫ばれる時代。二人は陰陽寮の存続のために捜査に奔走する。だがそんなとき、死者の魂を巫女の身に宿して犯人の正体を告発させる「巫女証言」が行われることになりーー。 元警察官が描く妖怪×鑑識×怪異ミステリー、第2巻! プロローグ 第一話 悪魔が来りて口笛を 第二話 嘆きの巫女は夜歩く 第三章 その、瞳の中の真実を エピローグ
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