ケイロニア、パロ、ヤガ、クリスタル、キタイなど複数の国や都市が連なる世界を舞台に、グインを中心とした人物たちが王位継承、婚姻工作、遠征、潜入、宗教対立、魔道の衝突に巻き込まれていく長編シリーズ。アキレウス帝、リンダ、イシュトヴァーン、ヴァレリウスらが、それぞれの立場から中原の均衡に関わり、物語は宮廷、河川の移動、要塞、魔道師の対立へと広がる。舟でアルゴ河を北上する移動や、パロのクリスタルへの侵入、ヤガ周辺の異変のように、地理の移動と制度の衝突が物語を押し進める。複数の勢力が同時に動く群像構成で、政治劇と超常要素が並行して進む。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 群像劇として各地の動きが同時進行し、巻ごとに大きな事件や会談、再会が重なる。
- 戦闘や対決の場面が熱く、強者同士のぶつかり合いに手応えがある。
- 長期シリーズならではの懐かしい人物の再登場や、積み重ねた因縁の回収が楽しい。
- マリウスの歌や会話のように、重い展開の中で救いになる要素もある。
- 主要人物の立場や関係が揺れ動き、政治劇としても読みどころが多い。
こんな人におすすめ
- 長編シリーズを追い続けるのが苦にならず、人物関係の変化を楽しめる人。
- 戦記・宮廷劇・魔道要素が混ざった群像劇が好きな人。
- 強いキャラ同士の対決や再会シーンに高揚したい人。
- 途中からでも、過去の因縁や再登場キャラに反応できる読者。
- 重めの展開でも、勢いとドラマ性で読み進めたい人。
人を選ぶポイント
- 登場人物が非常に多く、巻をまたぐと状況整理が追いつきにくい。
- 物語が複数地点で同時進行するため、前巻の記憶が薄いと把握しづらい。
- 主要人物が操られたり迷走したりして、読後感が重くなる巻がある。
- 暴力的な戦闘や不穏な空気、毒気の強い展開が続く。
- シリーズが長大で、途中から読むと関係性の把握に負荷がかかる。
テンポ・読後感
- 事件が立て続けに起こり、巻ごとの密度が高い。
- 会談、襲撃、再会、対決が短い間隔で切り替わる。
- 緊張感と興奮が強く、読者のテンションを上げる場面が多い。
- 重苦しさの中に、ユーモアや軽口が差し込まれる。
- 先の展開を強く気にさせる引きが多く、次巻への期待が残る。
キャラクターへの評価
- イシュトヴァーンは強さと危うさが同居し、気分の振れ幅の大きさが印象に残る。
- グインは圧倒的な存在感がありつつ、記憶や不安を抱えた姿が切実に映る。
- リンダは揺れながらも、巻を追うごとに自分で立とうとする変化が目立つ。
- マリウスは役立たず扱いされつつも、歌や場の空気で意外な働きを見せる。
- スカールやグラチウスは、因縁や観戦役として場面を引き締める存在になっている。
巻一覧
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この巻のあらすじ
古代機械によって記憶を「修正」されたグインは、自分がケイロニアの豹頭王であることを思い出したが、逆に、パロの内乱前後からの最近の記憶がなくなってしまった。あれほど可愛がっていたスーティのことまで忘れてしまっていた。それはフロリーに、ミロク教の聖地ヤガへの旅立ちを促すようでもあった。そしてグインは忠実な臣下の迎えを得て帰国する。しかし彼を待ち受けていたのは、必ずしも歓喜の声だけではなかった。
この巻のあらすじ
忠実な臣下たちとの再会を喜びつつケイロニアに帰国したグインは、国民から盛大な歓呼の声をもって迎えられた。そしてなによりも、グインの長の不在に心ふさいでいたアキレウス帝の喜びようはひとしおであった。しかしそのような光り輝く歓喜とは裏腹に、サイロンの王妃宮の奥深くで、シルヴィアは要人にあるまじき乱行に耽溺した結果、誰とも知れぬ男の子供を宿し、事態の急を知ったハゾスによる追及のさなか、出産する。
この巻のあらすじ
ハゾスは、シルヴィアが生んだ赤子を殺すことができずロベルトに託し、公けには、王女は想像妊娠であったとして、赤子の存在を隠蔽した。そして、彼女の不祥事に関与した者たちを訊問し、事実関係を詳らかにしてゆく。苦悩するグインは、シルヴィアと話し合おうとするのだが、彼女からは憎しみに満ちた罵声を聞くばかりで、ついにグインは訣別の言葉を告げる。そして皇帝アキレウスも大きな決断を迫られようとしていた。
この巻のあらすじ
アキレウス帝は、グインから、シルヴィアの行状とそれに伴う苦悩を告げられ、ケイロニア皇帝として、そしてグインの父として、ある決断をする。それは新年の儀典における、自らの引退宣言と、ケイロニアの最高統治者としてグインを任命することだった。一方、傷の癒えたイシュトヴァーンは、またもや中原支配の野望に燃え、カメロンの諌言をよそに、まずはパロを傘下に置くべく、リンダとの結婚を画策していたのだった。
この巻のあらすじ
ミロク教の内情が変化していることを感じ取ったカメロンは、ブランに、フロリー親子の捜索とヤガの探索を命じた。同様にミロク教の動静に関心を寄せるヴァレリウスの意を受けてヨナは、巡礼団に同行してヤガを目指していた。ダネイン大湿原を舟でわたり、草原地方を通過している途中、突如、巡礼団を騎馬の民が襲った!死を覚悟したヨナだったが、駆けつけたスカールに救われる。しかし生き残ったのはヨナだけだった。
この巻のあらすじ
巡礼団全滅という惨事は、ヨナにとって信仰を揺るがすほどの大きな出来事だった。しかしヨナは、任務を続行することにし、スカールら騎馬の民に守られながらヤガを目指す。実はスカールも、戦うミロク教徒の出現に危機感を抱いてヤガ潜入を画策しており、それに際してヨナの力を借りる代わりに彼の護衛を申し出たのだった。一方、イシュトヴァーンは、カメロンの苦悩などおかまいなしに、勝手にパロへと出立してしまった。
この巻のあらすじ
ゴーラ王イシュトヴァーンは、わずかな兵を率いてクリスタルを訪れ、リンダに結婚を迫った。リンダは、すでにアル・ディーンとの婚約が成立しているとしてイシュトヴァーンの要求を退けるが、彼はしばらくクリスタルに滞在することになる。さらにイシュトヴァーンは、フロリーとその息子の居場所をヴァレリウスから聞き出そうとする。ヴァレリウスは密かに対応策を講じるのだが、そこへケイロニアから火急の知らせが入る。
この巻のあらすじ
世界最強の国家として知られるケイロニアの首都サイロンが、黒死病の脅威にさらされ、壊滅の危機にあり、グインの安否も不明だという驚くべき知らせに、ヴァレリウスは苦悩を深める。一方、聖地ヤガに潜入したヨナとスカールは『ミロクの兄弟の家』の虜囚とされてしまう。さらに、フロリーたちの行方を捜しながらヤガの様子を探る彼らは、ミロク教がなにやら不可解な変貌を遂げつつあることに疑念と不安を抱くのだった。
この巻のあらすじ
ミロク教の聖地ヤガは、“新しきミロクの教え”によって、大きく変貌を遂げていた。ヨナが捜し当てたフロリーもミロク教への不安を漏らす。さらに居場所のわかったラブ・サンとマリエに会うために出かけたヨナは、“新しき教え”に染まった二人を見て愕然とする。ヤガを出ることにしたヨナは、スカールの助けを得て、ミロク教徒たちの執拗な妨害をくぐり抜けるのだが、その先に見たのは“ミロクの聖姫”の信じがたい姿。
この巻のあらすじ
ヤガ脱出をはかったヨナは、“ミロクの聖姫”に捕らえられ、スカールの助けを得たフロリーも、化け物にさらわれてしまう。一方、“アルド・ナリス聖廟”への参詣をすませたイシュトヴァーンは、ようやくパロを出立しようとしていたー1979年に誕生、空前の規模で展開し、多くの読者を魅了してきた世界最大最高のファンタジイ・ロマンは、数多くの人物を宿命の螺旋に巻き込んだまま、ここに最終巻を迎える。
この巻のあらすじ
聖女王リンダをめぐって暗躍する、殺戮王イシュトヴァーンが、パロに恐るべき喧騒を巻き起こす。イシュトヴァーンは、女王リンダへの求婚をいったんあきらめ、フロリーを追ってヤガへと軍を進める。しかしそれは見せかけで、魔道師による追跡の目をあざむいてパロへ戻り、身分を隠してクリスタルへ侵入するのだった。しかしヴァレリウスは対抗手段を講じていた。世界最大最高のファンタジイ・ロマン、満を持してここに再開幕!
この巻のあらすじ
【グイン・サーガ138巻】黒死の病に襲われ、魔道師たちの争いの場となり、売国妃の噂に憤り、皇帝陛下の崩御に悲嘆する。未曾有の災難の連続に、国民は疲弊していた。さらに難事に際してこそ指導的役割を果たすべき選帝侯たちの中にはおのれの行く末に不安を抱いて国の方針に背く動きさえ窺えたのだ。そんな中、グインを始め、数々の人の助けを得てオクタヴィアはついに皇帝に即位する。ケイロンの絆によって、ケイロニアを一つにまとめるために。
この巻のあらすじ
〈新しきミロク〉が密かに勢力拡大をたくらむヤガで、拉致されたフロリーとヨナを救うべくブランの想像を絶する戦いが始まった!
この巻のあらすじ
〈新しきミロク〉が実行したミロクの降臨は、ヤガとその周辺を震撼させる。そのときブランは、イェライシャは、そしてスカールは?
この巻のあらすじ
犯罪の現場を目撃したスーティは、大きな衝撃を抑えることができず、スカールの言いつけにそむいて危険な一歩を踏み出すことに?
この巻のあらすじ
ワルスタット城に囚われたリギアは? ヤガを支配する《新しきミロク》の動きは? そして、シルヴィアが行きつく先に待つ者は?
この巻のあらすじ
さらわれたドリアンを救い出すべく、スーティはグラチウスの力を借りて、南へ逃げるアストリアスらの一団にせまろうとしていた。
この巻のあらすじ
クリスタル・パレスに出現した者の名は? かつて激動の中で命を落とした伝説の麗人、神聖パロ王国初代聖王──アルド・ナリス!
この巻のあらすじ
アルド・ナリスの妖しい力を前に、グイン一行はいったんクリスタルを離れることにする。しかしそこに新たな闇の脅威が襲いかかる!
この巻のあらすじ
ドリアン王子を正統なゴーラ王として擁立した反乱軍を討伐するため、イシュトヴァーンは自ら軍を率いてトーラスへ向かうのだった。
この巻のあらすじ
ドライドン騎士団はイシュトヴァーンを討つべく、ヴァレリウスはリンダを案じ、ともに船でアルゴ河を北上する。パロを目指して。
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