警視庁に新設された美術犯罪課を舞台に、美術品に関わる事件を追う美術ミステリです。課長代理の森越歩未と部下の馬原茜が、名家の名画コレクションにかけられた脱税疑惑をきっかけに、鑑定結果と現場の事情が食い違う事件へ向き合います。捜査には芸術探偵の神泉寺瞬一郎も関わり、絵画の真贋、鑑定、由来、記録の差異が手がかりになります。作品全体では、美術犯罪を扱う捜査と、作品や人物にまつわる謎解きが中心です。単巻構成で、事件と美術史的な謎を一つの物語としてまとめています。なお、続編・外伝・短編の展開は確認できません。

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  • AI分析(あらすじ)

    - 美術品の鑑定や真贋を扱う話が好きな人 - 警察の専門部署を舞台にした事件ものを読みたい人 - 現代日本のミステリーを探している人

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読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • 美術犯罪課と芸術探偵の組み合わせが新鮮で、警察捜査と美術鑑定が並走する構図が楽しい。
  • 贋作、真贋判定、保管や修復、X線鑑定まで含めた美術まわりの蘊蓄が濃く、知らない世界を覗く面白さがある。
  • 洋画と日本画の違いを使ったトリックや、絵画にまつわる複数の謎の組み立てが工夫されている。
  • 事件の背景に相続や税、芸術をめぐる制度への目線も入り、ミステリ以外の読みどころもある。

こんな人におすすめ

  • 美術ミステリや贋作ものが好きで、知識量の多い作品を楽しめる人。
  • 絵画、芸術史、鑑定の話を読みながら学ぶ感覚が好きな人。
  • 警察バディものや、女性刑事と博識なアドバイザーの掛け合いを楽しみたい人。
  • 謎解きの派手さより、題材の珍しさや専門性を重視する人。

人を選ぶポイント

  • 美術知識の説明がかなり多く、蘊蓄の密度が高い。
  • 謎解きは専門的で、すっきり腑に落ちるより「へえ」で受け止める読後感になりやすい。
  • ミステリとしてはシンプル、あるいは大きな驚きは控えめと感じる人もいる。
  • 事件の規模は大きすぎず、重厚なサスペンスや強い起伏を期待すると物足りない。

テンポ・読後感

  • 語り口は比較的ライトで読みやすく、専門用語が多くても入りやすい。
  • 事件そのものはコンパクトだが、知識や背景説明が厚くて長編らしい手応えが出ている。
  • 途中でトリックの見当がつく人もいる一方、真相の組み立てや背景の深さで引っ張る。
  • 後味は重すぎず、さらっと読めるが印象は人によって薄めにも濃めにも分かれる。

キャラクターへの評価

  • 美術に強い女性刑事の歩未は、現場での視点と知識の両方を持つ存在として好意的に受け止められている。
  • 相棒の茜との女性バディは、堅すぎない空気を作って読みやすさにつながっている。
  • 神泉寺瞬一郎は久々の登場を喜ぶ声が目立ち、博識ぶりと存在感が作品の柱になっている。
  • 警察組織内の人物や周辺キャラも、コミカルさや掛け合いで印象を残している。

巻一覧

真贋
2024年5月 ISBN 406535739X
この巻のあらすじ

美術にまつわる犯罪を解決するために警視庁に新設された「美術犯罪課」。

その課長代理を命じられた森越歩未(もりこし・あゆみ)と唯一の部下・馬原茜(まはら・あかね)に初めて課された任務は、日本きっての名家・鷲ノ宮家による名画コレクションの巨額脱税疑惑。時価数百億円とも謳われるそのコレクションに出された鑑定結果は、なんと“すべてが贋作”だったーー!? 捜査を進める中、新たに浮かび上がった「絵の中で歳を重ねる美女」の謎に、美術犯罪課は芸術探偵こと神泉寺瞬一郎(しんせんじ・しゅんいちろう)の力を借りて立ち向かうがーー?

今と昔、真と贋とが絡み合う傑作美術ミステリ!

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