婚約破棄された事務官の子爵令嬢アレリラが、上司である宰相イースティリアから求婚され、契約結婚のはずの関係から夫婦として歩み出す西洋風宮廷ファンタジー。二人はどちらも職務を優先する堅物で、婚姻後も新婚旅行を兼ねた視察や領地間の移動を続ける。行き先では元婚約者の騒動、祖父タイア子爵の思惑、暗殺の噂が重なり、物語は領地ごとの事情から【災厄】の調査へと広がっていく。アレリラは事務官として現場を見て、イースティリアは宰相として判断を下し、婚姻関係と公務、貴族社会の利害が同じ旅路の中で並行する。視察先ごとに表情の違う領地や、仕事の延長で進む夫婦の会話が、シリーズ全体の軸になっている。全3巻。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 仕事に強い主人公夫婦が、恋愛では不器用で事務的なやり取りを重ねる落差が楽しい。
- 新婚旅行という名の視察を軸に、領地や王家の事情が少しずつ見えていく構成が読みやすい。
- 周囲の個性的な人物が濃く、ボンボリーノやポンコツ気味の面々が場面を持っていく。
- 悪人が前面に立たず、誰もがそれぞれの立場で動くため、全体に角の少ない雰囲気で読める。
- 後日談や番外編まで含めて、夫婦や脇役たちの組み合わせを楽しめる。
こんな人におすすめ
- 有能同士の夫婦もの、理屈っぽい恋愛、業務連絡みたいな掛け合いが好きな人。
- 陰謀や重い事件より、関係性の変化や周囲のキャラの妙を味わいたい人。
- 婚約破棄ものや令嬢ものでも、悪役の強い対立より穏やかな読後感を求める人。
- 脇役まで含めた群像的なにぎやかさを楽しみたい人。
- じわじわ進む展開でも、会話や人物描写で読ませる作品が合う人。
人を選ぶポイント
- 大きな山場や強い起伏は控えめで、薄味・スローと感じやすい。
- 主人公夫妻より脇役や回想の比重が高く、中心人物の出番を期待すると物足りない。
- 恋愛の甘さはあるが、感情表現はかなり不器用で淡々としている。
- 主人公の好感度が合わないと、全体の印象が下がりやすい。
- 事件の解決があっさり見える場面があり、カタルシス重視だと肩透かしになりやすい。
テンポ・読後感
- 全体は落ち着いた進行で、派手に盛り上げるより会話と状況整理で進。
- 仕事優先の空気が強く、新婚旅行でも視察や調査の印象が濃い。
- 夫婦の距離は少しずつ縮まるが、感情面はゆっくり追いついていく。
- 周囲の変人ぶりや小ネタがテンポを支え、重さを和らげている。
- しっとりした空気の中に、微笑ましさと軽い笑いが混ざる。
キャラクターへの評価
- アレリラは有能で真面目、ただし無愛想さや不器用さが強く、好みが分かれやすい。
- イースティリアは冷静で事務的だが、恋愛ではかなり不器用で、そこが魅力として受け取られている。
- ボンボリーノは目立ち方が強く、脇役なのに印象を持っていく存在として人気が高い。
- 祖父や秘書官、伯爵令嬢など、脇役にも事情や個性があり、人物の厚みを感じやすい。
- 悪役らしい悪役が少なく、癖はあっても憎めない人物として見られている。
巻一覧
この巻のあらすじ
婚約破棄されて行き遅れた事務職のお局様 宰相様との事務的な契約結婚のはずが…… 実は心の底から愛されてる!?
「君に婚約を申し込みたい」 職務中に上司である宰相閣下、イースティリア・ウェグムンド侯爵から淡々と求婚された事務官の子爵令嬢アレリラ。 敏腕で冷徹な宰相様には家格の問題で結婚できない想い人がいるとの噂があるし、行き遅れのお局令嬢の自分との結婚など形だけの契約結婚だろうと、彼女は申し出を受けることに。 こうしてお飾りの侯爵夫人となったはずのアレリラだったが、とある夜会の席で、イースティリアが愛しているのは彼女自身だと告げられて───!?
二人そろって仕事人間な堅物夫婦が、愛と職務に邁進する新婚生活の幕開け!
この巻のあらすじ
敏腕宰相と有能秘書官の堅物夫婦が新婚旅行という名の視察に出発!
お局令嬢アレリラと冷徹宰相イースティリアは、元婚約者ボンボリーノの誘拐(?)事件やイースティリア暗殺計画の噂など、不穏な雰囲気の中で新婚旅行に出かけることに。 しかし、その行き先は仕事関連のものばかりという実質的な『視察』だった。 時には仕事を忘れて観光したり、夫婦間に甘い空気が流れたりするものの、行く先々で祖父であるタイア子爵の名前を耳にすることに疑問を覚えるアレリラ。 そして旅の果てにタイア子爵と対峙したアレリラとイースティリアは、彼から驚くべき目的を聞かされる!
書き下ろしサイドストーリー前後編 『ポンコツ妖女は、隣国に売られる。』『ポンコツ妖女、正体がバレる。』も収録!
この巻のあらすじ
勘違いの契約結婚からはじまったお局令嬢と冷徹宰相の物語、感動の最終巻! 書き下ろしアフターストーリー3篇も収録!
新婚旅行とは名ばかりの視察旅行中のお局令嬢アレリラと冷徹宰相イースティリア。 アレリラの祖父であるタイア子爵の領地を出立し、次なる目的としてやって来たロンダリィズ伯爵領は、タイア子爵領とは違った意味で驚きに満ちていた。 徐々に明らかになっていく【災厄】の全貌と、その対処に動き出すイースティリア。 来るべき【災厄】に立ち向かうイースティリアの決意を目の当たりにして、アレリラもまた彼への想いを新たにする──。
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