平安朝の内裏と後宮を舞台に、家の事情や過去の縁談を抱えた女性たちが宮中で新しい関係に向き合うシリーズ。大納言家の娘・沙羅は、従姉妹の女房として内裏に入り、かつての許婚と再会する。典侍として働く淑子は、妹に婚約者を奪われた過去を抱えたまま、蔵人所で新任者と接する。女房の勤め、典侍の役目、蔵人所のやり取り、親族の縁談が重なり、宮中の立場がそのまま人間関係を動かしていく。各巻は別の女性を中心に、平安後宮での恋と家の都合を描く。

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  • AI分析(あらすじ)

    平安時代の宮中を舞台にした恋愛や、女房・典侍として働く人物の物語に関心がある人。

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読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • 平安後宮の空気感と、仕事の段取りや役職まわりの描写が細かい。
  • 恋愛だけでなく、女房同士の駆け引きや職場のしんどさが物語の軸になっている。
  • 真面目で責任感の強いヒロインが、損な役回りでも仕事をこなしていく姿が印象的。
  • 堅物で一途な相手との、少しずつ距離が縮まる関係が甘酸っぱい。
  • 猫の存在やシリーズ内のつながりが、読み味の楽しさを増している。

こんな人におすすめ

  • 平安時代の宮中ものや後宮ものが好きな人。
  • 恋愛一辺倒より、仕事や人間関係の描写も楽しみたい人。
  • 真面目で自立心のあるヒロインを応援したい人。
  • ゆっくり進む恋や、堅実な相手との相性の良さを味わいたい人。
  • シリーズ作品のゆるい連続性や、前作との小さなリンクを拾うのが好きな人。

人を選ぶポイント

  • 恋愛の進展はかなりゆっくりで、甘さは終盤寄り。
  • 平安らしさはあるが、和歌や雅な情緒を強く期待すると物足りない。
  • 宮中の女房たちの口の悪さや争いが強めで、空気はかなり騒がしい。
  • 仕事のやり取りや役職名が多く、最初は少し整理しづらい。
  • ドロドロ要素はあるが、重い対立をじっくり読むタイプではない。

テンポ・読後感

  • 全体はしっとり穏やかで、派手な山場より積み重ねで読ませる。
  • 恋の温度は低めから始まり、会話や仕事を通してじわじわ上がる。
  • 宮中の場面はコミカルさと緊張感が混ざり、後宮のざわつきが続く。
  • 平安の風情はあるが、読み味は比較的さらっとしている。
  • 猫が入る場面で空気がやわらぎ、印象に残りやすい。

キャラクターへの評価

  • ヒロインは真面目で実直、周囲に頼られやすいが損を引き受けがち。
  • 口の悪さや強さが前に出る一方、筋の通った優しさが評価されている。
  • ヒーローは堅物で奥手、押しは強くないが一途で誠実。
  • 互いに相手を理解しようとする姿勢があり、安心感のある組み合わせ。
  • 女房たちは癖が強く、意地悪さや勢いのあるやり取りが印象に残る。

巻一覧

恋をし恋ひば かんなり草紙
2020年1月 ISBN 9784094067293
この巻のあらすじ

運命の人はかつての許婚?平安後宮ロマン!

大納言だった父と母を続けて亡くし、他人に騙されて家の財産も失ってしまった沙羅。親が決めていた縁談もあっさりとなかったことにされ路頭に迷いかけた沙羅だったが、入内した従姉妹の女房として内裏に入り、今は幸せだった頃をときおり思い出しながら、梅壺で静かな日々を過ごしている。 そんなある日の夜。主が飼う猫の散歩につきあい、月明かりの中で一人ぼんやりと庭をながめていた沙羅の前に、宿直装束姿の男が現れる。親しげな様子で話しかけてくるその男は、右近少将藤原朝蔭と名乗った。その名を聞いて衝撃を受ける沙羅。それは忘れたくても忘れられなかった、かつての許婚(いいなずけ)の名前だった――。 運命に翻弄され、裏切られ、過去の悲しみの中ですべてを諦めるかのように生きてきた沙羅だったが、強引なほど沙羅との距離を詰めようとする朝蔭の態度に、いまさらと思いながらも、ゆっくりと心を開きはじめる。だが、右大臣家の姫君と朝蔭の縁談が調ったという噂を、沙羅は耳にしてしまい……。 運命の恋を描く、平安後宮ロマン!

色にや恋ひむ ひひらぎ草紙
2020年9月 ISBN 9784094068153
この巻のあらすじ

後宮で複雑に絡み合う恋を描いた平安恋草紙

同じ屋敷に暮らす妹に婚約者を奪われてしまった淑子。公卿である父親が勝手に決めた相手だったとはいえ、妹は恋の勝者と勝ち誇り、女房たちは腫れ物に触るような態度をとってくる。厄介な状況に疲れ果てた淑子は、家を出て、典侍として後宮で働こうと決めた。 そして月日がたちーー生真面目な淑子は、愛嬌がなくて刺々しい『柊の典侍』だと煙たがられながらも、いまや後宮を仕切る立派な典侍に成長。女同士の争いが日常茶飯事な後宮で、揉め事解決になくてはならない存在になっていた。 ある日、典侍として仕事上のやりとりが多い五位の蔵人に、二人の新任者がやってくる。そのうちの一人が妹の夫となった元婚約者だと知り、憂鬱になる淑子。彼と顔を合わせないようにと願いながら、蔵人所に向かった淑子は、もう一人の新しい蔵人、源誠明と対面する。誠明は、東宮の嫡子でありながら臣籍降下した人物。宮中では難しい立場の誠明だが、なぜか淑子のことをよく知っている様子。そのうえ、誠明は唐突な言葉を淑子に告げた。私と、結婚してくださいーー。 後宮を舞台に複雑に絡みあう恋を描く、深山くのえの平安恋草紙!

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