皇女ラティーファは、触れた相手の心を読む異能の左手を持つため周囲から避けられてきた。政権争いの末に皇帝となった異母兄の命で、砂漠の僻地を治める領主ファイザルへ政略結婚で嫁ぐことになる。物語は、異能を恐れられてきた皇女と、彼女を警戒しつつも左手そのものは忌避しない領主の関係を軸に進む。宮廷の権力争い、砂漠の領地、ハレムに集められた妃たちをめぐる事情が重なり、婚礼から始まる二人の距離と国の情勢が結びついていく。1巻完結の構成で、皇女と領主の対立と接近を中心にまとまっている。外伝・続編の情報はない。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 心を読む異能を持つ皇女ラティーファの、健気さと芯の強さが印象に残る。
- 堅物で口下手な領主ファイザルが、少しずつ甘い言葉を増やしていく変化が楽しい。
- すれ違いから距離が縮まる王道の恋愛展開が読みやすい。
- アラビアン風の世界観や、砂漠の領主・宮廷まわりの雰囲気が作品の個性になっている。
- 重すぎず、安心して読めるやさしい読後感がある。
こんな人におすすめ
- 王道の少女小説やラブストーリーが好きな人。
- 健気で前向きなヒロインと、真面目なヒーローの組み合わせが好みの人。
- 甘さはほどよく、じわじわ距離が縮まる恋愛を楽しみたい人。
- 異能や宮廷要素は欲しいが、難解すぎない物語を読みたい人。
- 砂漠・アラビアン風の雰囲気が好きな人。
人を選ぶポイント
- 恋愛の甘さは控えめで、濃厚な糖分を期待すると物足りない。
- 登場人物や勢力関係がやや複雑で、相関を追うのに少し注意がいる。
- もふもふや脇役の掘り下げをもっと見たい人には、やや不足感が残る。
- 家族との再会や周辺人物の出番を強く期待すると、描写の少なさが気になる。
- 事件性はあるが、全体は穏やかで大きな波乱を求める向きには淡め。
テンポ・読後感
- 序盤は距離感があり、そこから少しずつ親密さが増していく流れ。
- しっとりしすぎず、ほのぼのとした空気が強い。
- 心理描写は過不足なく、読み進めやすいテンポ。
- 緊張感よりも、安心感とニヤニヤ感が勝つ読後感。
- 王道展開の中に、甘さがじわじわ立ち上がる手触り。
キャラクターへの評価
- ラティーファは可愛らしさだけでなく、状況を受け止めて動ける強さがある。
- ファイザルは生真面目で不器用だが、惹かれてからの変化が大きい。
- 二人とも素直で好感が持て、読んでいて不安になりにくい。
- ヒロインの兄や妹など脇役にも魅力があり、もっと見たいと思わせる。
- 立場の重さを抱えつつも、全体にやわらかい人柄が前面に出ている。
巻一覧
この巻のあらすじ
砂漠の領主の人質花嫁となった皇女の恋!
皇女という身分にありながら、触れた者の心を読むことができる異能の左手を持つために、周囲の人々から恐れられ、避けられてきたラティーファ。 激しい政権争いの末、皇帝に即位した異母兄アデルに命令されて、ラティーファは砂漠の僻地で領主をつとめるファイザルに嫁ぐことに。 いままで人目を忍ぶように生きてきたが、ようやくこの政略結婚で国の役に立つことができる、と喜ぶラティーファ。だが、胸をドキドキさせながら迎えた初夜、寝室に現れたファイザルは、ラティーファに鋭い剣を突きつけてきた!! 即位後、暴君と化したアデルがハレムに集めた妃たちは、実質的に人質として扱われており、その妃の中にファイザルの妹がいるという。 「もし妃が命を落すようなことになれば、俺はあなたを殺します」――冷たく告げるファイザルは、ラティーファに慇懃無礼な態度をとりつづけるが、その異能を忌むような態度はみせない。ラティーファは、自分の左手を恐れないファイザルが気になりはじめて…!? ドラマチック・アラビアンロマンス!
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
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