最愛の妻を失った彰が、仮想都市プロジェクト『パンドラ』に参加し、都市に集う人々との関わりを通じて喪失と向き合っていく物語です。舞台は現実とは別に構築された仮想都市で、参加者や開発者、消息不明だった友人などが交差します。中心人物は、妻・皐月を亡くして感情を閉ざした彰です。物語は、パンドラの内部で起こる疑惑や黎明期の秘密に触れながら、彰が亡き妻への思いを整理していく流れで進みます。シリーズ全体としては、喪失、記憶、再会を軸に、仮想都市をめぐる出来事と個人の感情の両方を追う構成です。2冊構成で、上巻と下巻に分かれて物語が完結します。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 仮想空間やAIを軸にした近未来SFとして読める。
- 喪失から立ち直っていく主人公の心情が丁寧に追える。
- 亡き妻との思い出や過去のエピソードに感情を動かされる。
- AIの個性や仮想人格の描き分けが印象に残る。
- SFとしての設定だけでなく、家族や愛情の物語としても受け止められている。
こんな人におすすめ
- 仮想現実、AI、VR/AR系の設定が好きな人。
- 近未来の暮らしや技術の変化に興味がある人。
- 喪失や再生をテーマにした静かな物語を読みたい人。
- SF要素よりも人物の感情の流れを重視する人。
- 下巻まで含めてじっくり追いたい人。
人を選ぶポイント
- 上巻は説明や過去描写が多く、物語の進みが遅く感じやすい。
- 現実パートの喪失感が強く、重めの空気が続く。
- 仮想空間の本筋に入るまで時間がかかる。
- 先の展開を急いで知りたい人にはもどかしい構成。
- SF設定の細部より感情面が中心なので、ハードSF期待だと印象が違う。
テンポ・読後感
- 序盤は静かで落ち着いた立ち上がり。
- 思い出話や心情描写が多く、しんみりした空気が続く。
- 中盤以降に仮想空間や秘密の輪郭が見え始める。
- 下巻でSF色が強まり、面白さが増す流れで受け止められている。
- 全体としてはじわじわ引き込むタイプの展開。
キャラクターへの評価
- 彰は喪失を抱えたまま進む姿に共感が集まる。
- 亡き妻・皐月は回想の中でも温かく、印象が強い。
- 皐月と愛犬茶太の場面が特に心に残る。
- 仮想人格やAIの存在が、人物像の厚みを増している。
- 主人公が秘密に触れながら前を向いていく流れが好意的に受け止められている。
巻一覧
この巻のあらすじ
ーー涙が出ましたーー
騙されたと思って 72ページまで読んでください。
講談社NOVEL DAYSリデビュー小説賞 受賞作
☆☆☆
泣いたのは、一度だけだった。
最愛の妻・皐月を27歳で失った彰は無感動な日々のなか、 仮想都市プロジェクト『パンドラ』に惹かれて参加する。 都市の奇妙な人々から、妻との思い出に向き合うきっかけをもらった彰は、 やがて『パンドラ』を巡る巨大な疑惑に巻き込まれていくーー。
愛する人を失っても、もう一度立ち上がる力をあなたに。 選考委員を涙させた圧巻のリデビュー作。
この巻のあらすじ
愛する人を失っても、 もう一度立ち上がる力を あなたに。
講談社NOVEL DAYSリデビュー小説賞 受賞作
☆☆☆
消息不明だったかつての友人・英一と仮想都市『パンドラ』で再会した彰は、 プロジェクト開発者の一人である磯田と関わることで、 徐々に『パンドラ』黎明期の秘密に近づいてしまう。 追手がかかり危険が迫るさなか、彰は亡き妻・皐月の思い出と向き合い、ひとつの答えに出会うーー。
亡くした人を想うことに意味はありますか? あたたかい涙がこぼれる、ひたむきな愛の物語。
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