相沢綾香と稲葉未散を中心に進む、学園を舞台にした少しフシギなシリーズ。綾香は、入学式が三回あったことと、選ばれなかった一日があることを自分だけが覚えている世界で、次の日も友達でいてくれる未散と出会う。繰り返す一日の中で、二人の距離と感情は少しずつ形を変え、やがて周囲の依頼や出来事をきっかけに、魔女の呪いが世界に別の形で広がっていたことが示される。学園生活の反復、友情と恋の境目、異変の広がりを並行して描く。物語は二人の関係を軸にしながら、演劇部への助っ人依頼など身近な場面から異変の輪郭を少しずつ見せていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 同じ一日を平均5回繰り返す設定が強く、記憶が残る不採用の日の積み重ねが切なさと独自性を生。
- 百合、タイムリープ、SF、魔女の呪いが混ざった構成で、甘さと苛烈さの振れ幅が大きい。
- 綾香と未散の距離が少しずつ縮まる過程が丁寧で、関係性の変化を追う楽しさがある。
- 心理描写と文章の美しさを評価する声が多く、情景や感情の運びに引き込まれる。
- 後半で一気に加速する展開や、巻ごとに見える新しい呪いの切り口が印象に残る。
こんな人におすすめ
- 百合とタイムリープものを両方楽しみたい人。
- 切なさのある関係性や、じわじわ深まる恋愛模様が好きな人。
- 文章の雰囲気や心理描写を重視して読む人。
- 王道だけで終わらない、少し尖った設定や熱量の高い展開を求める人。
- 続巻で世界や呪いの広がりを追いたい人。
人を選ぶポイント
- ループ設定や採用・不採用の仕組みがやや分かりにくいと感じる場合がある。
- 中盤までの静かな積み上げから、後半で急に方向性が変わるため好みが分かれやすい。
- 百合要素が強く、関係性の温度感が合わないと入り込みにくい。
- 主人公の擦れた性格や自虐的な言動が好みに合わない読者もいる。
- 作品のノリや説明の出し方が合わず、魅力を掴みにくいという反応もある。
テンポ・読後感
- 序盤は静かで繊細、日常の違和感や孤独をじわじわ積み上げる。
- 中盤から関係性の甘さと不穏さが同時に増し、感情の振れ幅が大きくなる。
- 後半は怒涛の展開になり、勢いで読ませる熱量が強い。
- 全体としては切なさ、尊さ、痛さが同居する空気感。
- ループの反復があるぶん、同じ場面でも感情の重みが増していく。
キャラクターへの評価
- 綾香は擦れた印象から始まるが、孤独や諦めの積み重ねが見えてくると印象が変わる。
- 未散は何度繰り返しても綾香に寄り添う存在として強く印象に残る。
- 二人の関係は初々しさと甘さが目立ち、見守りたくなる距離感で描かれる。
- 周囲の友人や別視点の人物が入ることで、二人の特別さが際立つ。
- 魔女としての力や呪いに向き合う中で、人物の芯の強さや脆さが浮かび上がる。
巻一覧
この巻のあらすじ
今年進学した高校の入学式が三回あったことを、選ばれなかった一日があることをわたしだけが憶えている。そんな壊れたレコードみたいに『今日』を繰り返す世界で……。 「相沢綾香さんっていうんだ。私、稲葉未散。よろしくね」 そう言って彼女は次の日も友達でいてくれた。生まれて初めての関係と、少しづつ縮まっていく距離に戸惑いつつも、静かに変化していく気持ち……。 「ねえ、今どんな気持ち?」 「ドキドキしてる」 抑えきれない感情に気づいてしまった頃、とある出来事が起きてーー。 恋も友情も知らなかった、そんなわたしと彼女の不器用な想いにまつわる、すこしフシギな物語。
この巻のあらすじ
理不尽な世界に幾度も抗った十月五日は過ぎ、わたしと未散が望んだ日々がようやく訪れた。 互いにかけがえのない存在と認めつつも、あと一歩踏み出せない関係が続く毎日。心地よくも、もどかしい関係を変えようとしていた頃、友達の深安さんがトラブルを持ち込んできて……。
「相沢、演劇部に助っ人できてくれ」
かんたんな仕事だったはずのその依頼は、これから起こる事件の前触れで――この時わたしはまだ知らなかった。すでに魔女の呪いは世界に形を変えて伝染していたことを。 恋と友情を知ったわたしと彼女の、不器用な想いにまつわるすこしフシギな物語、第2弾。
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
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