平安京を舞台に、安倍晴明の師とされる賀茂光栄が、宮廷に持ち込まれる怪異や怨霊の相談に向き合う平安伝奇シリーズ。中心人物は、年齢不詳の美青年として描かれる光栄と、幼なじみの歌人・藤原為頼、そして若き晴明。物語は、都で起こる怪異の背景を探りながら、陰陽師の観察眼と術で宮廷の事件をほどいていく構成になっている。平穏な都に現れる訪問者や法師陰陽師、怨霊に関わる企みなどを軸に、宮廷内外の出来事が連なっていく。3巻構成で、光栄を中心にした平安の怪異譚としてまとまっている。シリーズは本編3冊で完結している。 なお、各巻は同じ中心人物と舞台を共有し、都の怪異を扱う連作として展開する。シリーズ全体は、宮廷の事件と陰陽師の役割を通して平安の伝承を描く。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 安倍晴明の師匠・賀茂光栄を主人公にした切り口が新鮮。
- 平安の陰陽道を、呪術だけでなく心の在り方や生き方として読める。
- 光栄と藤原為頼の掛け合いが微笑ましく、関係性の温度が高い。
- 蘆屋道満や小狐など、脇役や式神の存在感が強くて楽しい。
- 事件や怨霊絡みの展開がありつつ、読後感はじんわり優しい。
こんな人におすすめ
- 安倍晴明ものを読み慣れていて、別視点の平安陰陽師を楽しみたい人。
- 歴史小説よりも、人物関係や空気感を味わいたい人。
- しんみりしつつも、わちゃわちゃした師弟・友情関係が好きな人。
- 心を整える、穏やかな読後感の作品を求める人。
- 平安時代の語彙や文化を調べながら読むのが苦にならない人。
人を選ぶポイント
- 古語や平安用語が多く、読み進めるのに調べ物が必要になりやすい。
- 1巻は説明がやや多く、物語への没入まで少し時間がかかる。
- 主人公の美貌や称賛表現が繰り返され、好みが分かれやすい。
- 夢枕獏の陰陽師を連想して、既視感を覚える読者もいる。
- 事件の派手さより人物の会話や思想が中心で、硬派さを強く求めると物足りない。
テンポ・読後感
- 事件は起こるが、全体は落ち着いた進行でじんわり読ませる。
- しんみり、ほっこり、時々わちゃわちゃした空気が同居している。
- 平安の雅さと、政争や怨霊の不穏さが同時にある。
- 読後は心が柔らかくなる、静かな余韻が残る。
- 文章や用語はやや古風で、テンポは軽快一辺倒ではない。
キャラクターへの評価
- 光栄は有能で神々しい一方、目立つことを避ける控えめさが印象的。
- 為頼は純粋で人懐こく、光栄を自然に褒める姿が愛されている。
- 晴明は有名さに比べて、作中では品行方正で可愛げのある印象。
- 道満は派手で変化に富み、ライバル兼相棒として場を動かす。
- 小狐や中宮など、脇の人物も可愛さや切なさで記憶に残りやすい。
巻一覧
この巻のあらすじ
【彼こそが、安倍晴明の歴史に隠れし師匠!】 この平安の陰陽師たちが最も畏れる男・賀茂光栄(かものみつよし)。安倍晴明の師であり、架空の人物ともされしその正体はーー女性とも見間違う年齢不詳の美青年だった。 幼なじみの歌人・藤原為頼(ふじわらのためより)が光栄の元を訪れると、光栄はたぐいまれな観察眼で訪問の目的を見破る。驚く為頼に光栄は微笑んだ。「このくらい見抜けねば、陰陽師は務まらぬさ」そして為頼から語られたのは、麗しき罠に誘われた青年貴族の話で……。 安倍晴明に鬼才と言わしめた陰陽師が、あやしき影と対峙する宮廷絵巻。これより開宴ーー! 序 第一章 肝試し後始末 第二章 月夜の怪鳥 第三章 弘徽殿の怪 第四章 藤壺 かりそめの結び
この巻のあらすじ
平穏は""式部""と名乗る美女の訪問をきっかけに破られる。その背景には都をさすらう法師陰陽師が……? 【安倍晴明の若き師匠、最大の危機!?】 平安陰陽師たちが畏れる男、賀茂光栄。年齢不詳の美青年であり、安倍晴明の師でもある。 ひとたびは幼なじみの歌人・藤原為頼や晴明とともに、宮廷を覆う菅原道真の怨霊を鎮めてみせた。 日常を取り戻したかに見えた都。しかし、平穏は""式部""と名乗る美女の訪問をきっかけに破られる。彼女は怨霊退治に一役買った為頼に、ある亡霊の相談に来たと言う。その背景には都をさすらう法師陰 陽師の存在が見え隠れし……? 歴史に隠れた安倍晴明の師匠、光栄が、宮廷最大の危機に挑む平安秘伝第2弾、これより開宴――!
この巻のあらすじ
【京に現れた“在原業平”を名乗る法師陰陽師。三大怨霊に関わる企みに気づいた光栄は——?】
陰陽師たちが畏れる男・賀茂光栄(かものみつよし)。彼は年齢不詳の美青年で、安倍晴明(あべのせいめい)の師でもある。 幼なじみの歌人・藤原為頼(ふじわらのためより)や晴明とともに都に平穏を取り戻したものの、次なるあやしき影はすでに“在原業平”を名乗る法師陰陽師としてうごめいていた。 光栄は、後の世に三大怨霊と呼ばれる“早良親王”へと手を伸ばす“業平”の企みに気づくが、為頼と天皇の妃・中宮も思いがけない事件に巻き込まれていき……? 晴明の歴史に隠れた師匠・光栄の、語られなかった平安秘伝第3弾、これより開宴——!
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