都の北方にある白翼山を主な舞台に、少女・招凛花と、龍の血を引く方士インシェンの関係を軸に進む中華風幻想譚です。凛花は思い人の心を奪う媚薬を求めて山を訪れ、妖や仙薬、天界や王宮に関わる出来事へ巻き込まれていきます。物語は、薬づくりと妖異の対処、皇位をめぐる動き、仙境や天界との往来を通して広がり、凛花とインシェンの距離や周囲の人物関係も変化していきます。短編では白翼山の仲間たちを中心に、各人物の事情や関係が別の角度から描かれます。シリーズ全体としては、山の館を起点に、都・仙境・天界へと舞台が伸びていく構成です。短編集『白翼山綺談』が収録されています。続編として『星の杖と暁の花』『金雲の彼方 覇王の夢』『翡翠色の王国』『仙境の女神と黄金の桃』『遥かなる王宮への鍵』があり、同じ人物たちの物語が続きます。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 中華風の架空世界と妖魔・龍族・天界まわりの要素が入り、和風寄りの中華ファンタジーとして楽しめる。
- 凛花のまっすぐさ、行動力、やさしさが読みやすく、強い女の子として好感を持たれている。
- インシェンやシロ、綺羅など脇役も含めてキャラ人気があり、関係性のやり取りを追う楽しさがある。
- 絵柄のかわいさや、全体のほんわかした空気が入り口になって読み始める人が多い。
- 恋愛と冒険、事件が軽快に進み、シリーズを通して気楽に読み続けやすい。
こんな人におすすめ
- 中華ファンタジーや妖魔もの、龍や天界の設定が好きな人。
- かわいい絵柄と読みやすさを重視してライトに楽しみたい人。
- ヒロインの行動力や前向きさを見たい人。
- 恋愛のすれ違いとキャラ同士の関係性をじっくり追いたい人。
- 長編シリーズを少しずつ読み進めるのが苦にならない人。
人を選ぶポイント
- 設定の見せ方は薄めで、中華風の雰囲気や制度描写を濃く期待すると物足りない。
- 展開が早い巻と、逆に進みが遅く感じる巻の差がある。
- 事件や解決があっさりまとまる場面があり、丁寧な積み上げを求めると引っかかる。
- 主人公たちのすれ違いが長く続き、もどかしさを感じやすい。
- 物語の都合で危機に巻き込まれる流れが多く、合理性を気にすると気になる。
テンポ・読後感
- 全体は読みやすく、軽やかでやわらかい手触り。
- ほんわかした空気の中に、妖魔や後宮、龍族の騒ぎが差し込まれる。
- 恋愛は甘さがある一方で、すれ違いと足踏みが多い。
- 巻によっては事件が次々起こり、にぎやかに進。
- 終盤や一部の巻では、まとめ方が急ぎ足に感じられる。
キャラクターへの評価
- 凛花は心優しく、前向きで、いざという時に動ける芯の強さがある。
- インシェンは不器用でへたれ気味に見られつつ、凛花を大切にする印象が強い。
- シロはかわいさと健気さが目立ち、場面によってはかなり存在感がある。
- 綺羅は新鮮さのある人気キャラとして受け止められている。
- 脇役まで含めて思い入れが生まれやすく、シリーズを通してキャラ愛で読まれている。
巻一覧
この巻のあらすじ
都の北方にある白翼山。14歳の少女・招凛花は、魑魅魍魎が跋扈するこの山を登っていた。彼女の目的は、方士に会って、好きな相手の心を奪う媚薬「金凰丹」を作ってもらうことだった――。白い獣に追いかけられ、気を失ってしまった凛花。目を開けると、背中に翼の生えた白い犬と、黒い袍に身を包んだ少年の姿があった。その少年こそ、凛花が捜していた方士で…!? 幻想ラブファンタジー!
この巻のあらすじ
少女・招凛花が、思い人の少年方士インシェンといっしょに暮らすようになって初めての冬。雪深い白翼山を、蠱毒に侵された馬神・英招が訪れる。蓮州で人が妖を狩りはじめていて、龍王の血を引くインシェンに助けを求めにきたのだった。しかし英招の決死の願いをインシェンは断ってしまう! 英招の最期を見届けた凛花は、ある決意をするが…!? 中華風幻想ラブファンタジー第2弾!
この巻のあらすじ
ある雨の夜、凛花は、インシェンが見知らぬ女に口付けされているのを目撃してしまう。女の名は宝林娘々(ニャンニャン)。インシェンの薬学の師匠であり、また初恋の相手でもあった! インシェンに金丹を作る手伝いを頼みに来た娘々。凛花の制止も聞かずに、インシェンは娘々の住む芙蓉洞へと向かってしまうが――。凛花とインシェンは、再び出会うことができるのか!? 中華風幻想ラブファンタジー第3弾!
この巻のあらすじ
綺羅も居候するようになり、ますますにぎやかな白翼山の館。長雨が続く中、狐狸精の娥瑛が妙なことを言い出す。都で鬼が出るかもしれない、と……。ある日、都に薬を卸しにいったインシェンといれかえに、東株国第五皇子の綬王が凛花を訪ねてくる。なんと、皇帝朱玄叡が崩御したというのだ! 皇位に野心を燃やす綬王。凛花たちも陰謀に巻き込まれていくが…!! 中華風幻想ラブファンタジー!
この巻のあらすじ
毒に侵されたシロを救うため、凛花は裏崑崙山で赤天爵の嫁になってしまった! しかし解毒剤の五霊芝をあたえても、シロはなかなか目を覚まさない…。そのころインシェンは、龍に姿を変えて天界へ昇っていた。天帝に、地上世界の混乱を収めるための助力を願うのが目的だったが、インシェンを待ち受けていたのは……!? 東株国の玉座は誰の手に…!? そして、凛花とインシェンの運命は…!?
この巻のあらすじ
龍王の血を引きながら、方士としてひっそりと暮らすインシェン。インシェンの世話をする少女・凛花。ふたりは互いに想いをよせているが、まだ結ばれていない……。長く暮らした白翼山を離れたインシェン、凛花、シロは、西陵の城市に入る。妖魔を追う、綺羅と娥瑛の情報を仕入れた3人は、天虞山に向かうが、ひどい傷を負った少年・白鵺と出会って…! 中華風ラブファンタジー新展開!!
この巻のあらすじ
ついに結ばれたインシェンと凛花。蘭城の城市にたどり着いたふたりを待ち受けていたのは、綺羅、シロ、娥瑛のなつかしい仲間たちだった! 銀露山から逃げ出した妖魔を退けた綺羅と娥瑛。しかし綺羅は「怪魚が出る」と不吉なことを言う――。再開を祝した宴のあと、凛花は泣いている不思議な男に出会う。聞くと、シィリーンとはぐれてしまったと言うのだが…!? 中華風幻想ファンタジー!!
この巻のあらすじ
龍と人間の間に生まれた少年方士のインシェンと恋人の凛花。蘭城の一件以来、凛花はインシェンが恐ろしくて近づくこともできない。どうも天漿丹という仙薬を呑んでしまったせいらしい…。天漿丹について助言を請うため、凛花たちは仙境の西王母のもとへ向かう。しかし西王母は凛花に仙境にとどまるよう命じ、また離れ離れになってしまうインシェンと凛花だったが…!? 中華風ファンタジー!
この巻のあらすじ
天界の目論見で、妊娠を促す丹を呑まされてしまった凛花。龍の血を引くインシェンの子を妊娠すれば母子共に死亡するという。苦難の末、凛花は西王母から丹を中和する蟠桃をもらう。安心するインシェンだが、凛花は蟠桃を食べていなかった。インシェンを想うが故に去ってしまう凛花。凛花をあきらめきれないインシェンは、次期龍王選定の場に向かうが…。好評中華風ファンタジー、急展開!
この巻のあらすじ
氾林の王・冰夷に危機一髪助けられた凛花。彼の凛花に対する求愛に、一度はインシェンから情が移りそうになる凛花だったが、初めてインシェンの子を身ごもっていることを意識する。凛花は新たな決意を胸に、行方不明のシロを探しに氾林を後にする。インシェンには頼らずに…。一方インシェンは、あるものを求め下界へ下りていたのだが…。すれ違うふたり。好評中華風ファンタジー、新展開!
すべての巻を見る(全12巻)
この巻のあらすじ
凛花は、夢の中で東海龍王に教えられたとおり、陽虚山へと旅立つ。氾林の王からもらった「鍵」である玉で星の杖を探し出し、インシェンに渡すためだ。一方インシェンは、龍の苦手な鉄を多く含んだ陽虚山に苦しみながら、星の杖がある池までたどり着く。兄ハイランの妨害や池に張られた結界に遮られ行き詰ったインシェンのもとに現れた凛花。だが、凛花はインシェンとの永遠の別れを覚悟して…。シリーズ最終巻!
この巻のあらすじ
白翼山で、方士のインシェンと暮らす招凛花。ある日凛花は、野で横たわる美女を見つける。心配して館に連れて帰ると、女はインシェンを露骨に誘惑して…!?(「紫苑の乙女」)。凛花に思いを寄せる天馬のシロ。かなわぬ想いに悩んだシロは、ついに家出をしてしまう…。(「天馬の憂うつ」)「桃源の薬」シリーズのキャラクターが大活躍する5つのストーリーを収録したスペシャル短編集!! 【目次】紫苑の乙女/迷子の蛇と翡翠のなみだ/天馬の憂うつ/木漏れ日に目覚める恋/水玉環秘話/あとがき
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