探偵・日暮旅人
- 著者
- 山口幸三郎
- イラスト
- —
- レーベル
- メディアワークス文庫
- 刊行年
- 2010-2016
- 巻数
- 10巻
- アニメ化
- —
- 読み放題状況
- Kindle Unlimited: 1巻まで
日暮旅人は、音・匂い・味・感触・温度・重さ・痛みなど、目に見えない感覚を“視る”力を持つ探偵として、探し物専門の事務所を営む物語です。舞台は現代の繁華街や住宅地で、保育士の山川陽子、娘の百代灯衣、青年ユキジらが旅人の周囲に集います。依頼の解決だけでなく、旅人が失った感覚の理由や過去、家族や仲間との関係が少しずつ掘り下げられ、事件と私生活が並行して進みます。シリーズ全体では、個別の依頼を積み重ねながら、旅人の能力と身体の変化、周囲の人物の背景が広がっていきます。番外編では本編で語られなかった人物ごとのエピソードや事務所周辺の出来事も補われます。これらは本編と並行して人物関係を補足する構成です。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 目に見えないものを“視る”探偵という設定が強く、独特の世界観に引き込まれる。
- 事件解決だけでなく、記憶・過去・家族・愛情を掘り下げる話運びが印象に残る。
- 連作短編でも読みやすく、1話ごとの余韻や小話の温かさが楽しめる。
- シリーズが進むほど不穏さやブラックな空気が増し、先が気になる構成になっている。
- 旅人と灯衣、陽子、雪路など周囲の関係性が物語の軸として機能している。
こんな人におすすめ
- 変わった能力設定の探偵ものや、能力の見せ方に惹かれる人。
- 事件そのものより、人物の背景や感情の積み重ねを味わいたい人。
- 連作短編をテンポよく読み進めたい人。
- シリアスさと温かさが同居する作品が好きな人。
- シリーズを通して関係性の変化を追うのが好きな人。
人を選ぶポイント
- 物語の方向性やトーンが巻ごとに揺れるため、統一感を求めると引っかかりやすい。
- 視点移動や人物描写が分かりにくく、構成の粗さを感じる場面がある。
- 陽子の描かれ方に好みが分かれ、共感しづらいと読み進めにくい。
- 恋愛や感情の積み上げが薄く感じられる巻では、緊迫感が弱く見える。
- 中盤でややだれる、話がちぐはぐに感じる。
テンポ・読後感
- 基本はさらっと読める軽快さがあり、短編単位で区切りよく進。
- 日常の温かさと、裏にある不穏さが交互に出てくる。
- 前半は設定紹介や関係整理、後半ほど謎や緊張感が強まる流れが目立つ。
- ほのぼのした場面の直後に重さや切なさが差し込まれ、感情の振れ幅が大きい。
- シリーズ後半は疾走感が増し、続きが気になる引きが強い。
キャラクターへの評価
- 旅人はお人よしで静かな優しさがある一方、内側に強さや苛烈さも感じられる。
- 陽子は支える立場として存在感が大きいが、受け止め方が分かれやすい。
- 灯衣は物語の温度を上げる存在として好意的に見られている。
- 雪路は過去や兄妹関係を含めて、切なさや複雑さを背負う人物として印象に残る。
- 美月は不穏さや怖さをまといながらも、強い印象を残すキャラクターとして語られている。
巻一覧
この巻のあらすじ
保育士の山川陽子(やまかわようこ)は、ある日保護者の迎えが遅い園児・百代灯衣(ももしろてい)を自宅まで送り届けることになる。灯衣の自宅は治安の悪い繁華街の雑居ビルにあり、しかも日暮旅人(ひぐらしたびと)と名乗るどう見ても二十歳前後の父親は、探し物専門という一風変わった探偵事務所を営んでいた。 澄んだ目をした旅人と、人形のように美しい灯衣。名字の違う不思議な親子に興味を惹かれた陽子は、探偵事務所を度々訪れるようになる。そして、旅人が持つある“能力”を知ることになる。匂い、味、感触、温度、重さ、痛み。旅人は、これら目に見えないモノを“視る”ことができるというのだが――?
この巻のあらすじ
日暮旅人(ひぐらしたびと)には不思議な力がある。音、匂い、味、感触、温度、重さ、痛み――。これら目に見えないモノを“視る”ことができるのだ。その力を使い、旅人は 『探し物探偵事務所』 を営んでいる。 保育士の山川陽子は、そんな特異体質を持つ旅人のことが気になっていた。もちろん、旅人と共に暮らす、人形のように美しい彼の娘・百代灯衣(ももしろてい)のことも。陽子は二人の生活をサポートしようと、探偵事務所に通う日々を過ごしていた。そんなある日、旅人のもとにある料理の“隠し味”を探してほしいという依頼が舞い込み―― ? 『愛』 を探す探偵・日暮旅人の物語、シリーズ第2巻登場。
この巻のあらすじ
音、匂い、味、感触、温度、重さ、痛みー。目に見えないモノを“視る”ことができる探偵・日暮旅人は、名字の違う美しい娘・百代灯衣と共に暮らしながら、探し物専門の探偵事務所を営んでいる。そんな旅人を『アニキ』と慕う青年ユキジは、旅人の“過去”を探していた。なぜ旅人は視覚以外の感覚を失ってしまったのかー。旅人とユキジの出会いを描く『雪の道』、旅人の秘められた過去に迫る『夢のぬくもり』ほか全5編を収録した、シリーズ第3弾。
この巻のあらすじ
目に見えないモノを“視る”能力の酷使で体調に異常を来し倒れた旅人。陽子と灯衣は夜通し彼を看病する。だが2人が目覚めたとき、旅人の姿はベッドから消えていた。 消えた旅人は、自分が感覚を失うきっかけとなった刑事・白石に接近していた。しかしその最中、白石の息子が誘拐されるという事件が起こる。それを旅人の仕業だと踏んだ白石は、陽子を誘拐するという暴挙に出て ―― !? 旅人の両親とユキジの父親の過去を紐解く物語 『白日の下』、灯衣と母親の物語 『愛の旅』 を含む全4編を収録した 『愛』 を探す探偵・日暮旅人の物語、感動の最終巻!
この巻のあらすじ
大学時代の友人から旅先で彼女の振りをしてほしいと頼まれた陽子。その頃旅人は風邪で寝込んでしまっていてーー? 目に見えないモノを視ることができる探偵・日暮旅人の『愛』を探す物語、セカンドシーズン開幕!
この巻のあらすじ
目に見えないモノを視ることで事件を解決する青年・日暮旅人。彼が経営する『探し物探偵事務所』に、ある日見生美月と名乗る美しい依頼者が現れた。 旅人のことを「旅ちゃん」と親しげに呼ぶ美月は、どうやら旅人の学生時代の先輩だという。今日も今日とて探偵事務所を訪れていた保育士の陽子は、旅人の過去を知る美しい女性の出現に、動揺を隠すことができず――? 旅人の学生時代が語られる『昔日の嘘』のほか、『箱の中』『傷の奮え』『憧憬の館』『竹馬の友』の全5編を収録。愛を探す探偵の物語、セカンドシーズン第2弾登場。
この巻のあらすじ
クリスマスを旅人と共に過ごすことになった陽子は、ついに自分の気持ちを伝える決意をする。だが旅人の体には、ある異変が起きていたーー。目に見えないモノを視る力を持った探偵の『愛』を探す物語、待望の最新巻。
この巻のあらすじ
『日暮旅人』の名前で出された爆弾テロの脅迫状。ニュースでは旅人の名が流され、警察も旅人を探し始めていた。 刺された亀吉、誘拐された灯衣と陽子。そしてユキジの自宅に現れた思わぬ人物。旅人を取り巻く大切な人々が危機にさらされる中、旅人は目の治療のため入院していた病院から姿を消し、真犯人の指示通りに動き出す。――もうこれ以上酷使することのできない瞳を使い、美しく残酷な犯人を止めるため。 そして訪れる裁きの時。旅人と仲間たちの運命は――。 目に見えない物を視ることで『愛』を探し続けた探偵の物語、本編感動の完結!
この巻のあらすじ
目に見えない物を“視る”ことで事件を解決する探偵・日暮旅人が、待望の帰還! 保育園の帰り道、旅人に内緒で捨て猫を拾った灯衣ちゃん。子猫のワタゲとの温かい日常を描く『テイちゃんと子猫と七変化』。 ヴェールに包まれた旅人の高校時代。そこには、旅人に寄り添った優しき兄妹との時間と、秘められた恋の物語があった――『君の声』。 ほか、嵐の洋館で像の呪いに旅人が挑む『像の殺意』、廃校の謎を紐解く『畢生の接ぎ』、旅人が五感を失わなかった世界を描く『愛の夢』など、本編では語られなかった物語全5編を収録した番外編。
この巻のあらすじ
目に見えない物を“視る”力を持った探偵・日暮旅人の物語、番外編の第2弾。旅人を『アニキ』と慕うユキジ。複雑な雪路家の家族の形を描く――『雪消の隘路』。いつもクールな仕事人間、増子すみれ刑事の意外な休日とは――『花の夕影』。「探し物探偵事務所」に秘められた、秘密の物語――『ひだまりの恋』。本編で語られなかったエピソード3本に加え、花まつりを舞台に起こる事件を、主要人物総出演で描く長編『祭りのあと』を収録。
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