高校生の菱川迷悟は、双子の新山一縷と朽縷と同居しながら学校生活を送っている。ある日、校内で起きた自殺事件をきっかけに、三人の周囲では殺人や失踪、復讐をめぐる出来事が連続していく。物語は、同居関係と学内の事件を起点に、迷悟の正義感と、双子や幼なじみ、一途や三川らの思惑がぶつかる構図で進む。学園での事件に加え、両親が関わった過去の事件や、旅先の旅館での出来事も絡み、人物関係の変化と事件の接続がシリーズ全体の軸になっている。巻を追うごとに、学校の中で閉じていた話が、家族の過去や海辺の旅館、村に残る出来事へ広がっていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 双子と幼なじみの三角関係に、殺人事件や家族の秘密が重なっていく不穏さが強い。
- 人物同士の距離感が近く、同居や学校生活の中で関係がじわじわ崩れたり揺れたりする構図が目立つ。
- 事件そのものより、異常な心理やエゴのぶつかり合いを読む感覚が刺さる。
- 先の読みにくい展開や、最後に見方が変わる人物配置を楽しむ読み方に向く。
こんな人におすすめ
- ねじれた人間関係やサイコ寄りのラノベが好きな人。
- ミステリの論理性より、危うい空気やキャラの異常さを重視する人。
- 学園ものでも甘さより不穏さ、恋愛より執着や対立を求める人。
- 西尾維新系や不条理ミステリの手触りに惹かれる人。
人を選ぶポイント
- 謎解きの爽快感や整ったミステリを期待すると肩透かしになりやすい。
- 登場人物の行動原理が雑、幼稚、身勝手と受け取られやすく、共感しにくい。
- 物語の構成や説明がわかりにくく、置いてけぼり感が出やすい。
- 終盤まで読んでも「何だったのか」と感じる、まとまりの弱さが残りやすい。
テンポ・読後感
- 全体の空気はじめじめしていて、軽快さより不穏さが前に出る。
- 事件や関係崩壊が続く一方で、展開の運びは淡々として冗長に感じられる場面がある。
- 巻を追うごとに人間関係の圧と異常性が増し、息苦しい方向に寄っていく。
- 最終巻は「終わらせるため」の印象が強く、勢いより消化の感触が残る。
キャラクターへの評価
- 主人公は優柔不断、流されやすい、自己満足的と見られやすい。
- 双子ヒロインは魅力よりも、幼稚さや危うさ、関係の歪さが印象に残る。
- 周囲の大人や脇役も含めて、まともな人物が少ない。
- 一部の脇役や保険医、姉キャラは強烈で、物語の異物感や面白さを支えている。
巻一覧
この巻のあらすじ
高校生、菱川迷悟は、双子の少女、新山一縷と朽縷と同居していた。美しい双子に翻弄されながら日常を送っていた迷悟だったが、ある日、三人は学校で飛び降り自殺の現場に遭遇する。その自殺に関して一縷は、突き落としたやつが見えたという。正義感の強い、いや、正義感が強過ぎる迷悟は、事件を傍観することができなかった。――学校のアイドル、グッズ販売、そして交際を賭けた決闘……。愛憎が交錯する事件の果てにあるものは!? 第3回GA文庫大賞≪奨励賞≫受賞の問題作が登場! 「幸せになる覚悟はある?人を殺しておいてなお、幸せになりたいと思えるかってこと」 ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
この巻のあらすじ
ある日、胡桃沢美貴は生徒会室で四つの首吊り死体を作っている犯人に出会う。「ワタシね、十二人殺そうと思っているの」 一方、三川ミミは双子たちの事件で自殺した刑事の娘に出会う。「あなた――復讐とかしてみたくない? あなたの仇がこの学校にいるのは……知っているわよね?」「じゃあ殺しましょう。菱川迷悟と新山一縷と新山朽縷を殺しましょう」 行方不明になる胡桃沢、再び起きる連続殺人事件、迷悟と双子の前に現れる奇妙な人間たち……。否応なく巻き込まれる三人の運命は……!? 森田陽一×saitomが贈る、学園ノワール第2弾! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
この巻のあらすじ
その村では十二年おきに人が死んでいた。そして今年が十二年目――。夏休み、双子の一縷と朽縷と一緒に、迷悟は旅行で海に来ていた。しかし、そこで迷悟は、双子には秘密で、久保園秤と名乗っていた少女、菱川一途とともに、両親が過去に関わった事件を調べる約束をしていた。そんな中、三人のいる旅館で、首と腕が切り取られた死体が発見される。「め、迷悟……?」 死体の前には血にまみれた迷悟の姿が。犯人の疑いがかかる中、真犯人を見つけるため、奔走する迷悟。そして過去の事件との関係とは!? 「この話は“最悪”の話なの」 森田陽一×saitomが贈る、学園ノワール第3弾! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
この巻のあらすじ
「朽縷がいなくなれば、きっと普通になれるよ」「もし私を捨てるなら、なんであのときに捨ててくれなかったんだ」 迷悟が一縷から「四人殺し」の真相を聞き、それを朽縷に知られたことから、三人の関係は決定的に変質してしまっていた。そんな中、迷悟の知らない所で、朽縷に近付く三川と、一縷に近付く菱川一途が状況を加速させる。「相手はあなたを殺す気――」 自分の選択により起きてしまった状況に、苦しみ、思いつめる迷悟。避けられない一縷と朽縷の衝突で、残るものは何か……。森田陽一×saitomが贈る、学園ノワール第4弾! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
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