託宣によって「王を害する」とされた少女・鈴雪が、辺境から王后として都へ連れ戻され、後宮で起きる王子たちの連続死とその噂の真相を探る物語。舞台は王宮の離宮と後宮で、王・妃たち・先代王后や亡き王女の影が絡む政治的な空間として描かれる。中心人物は、離宮で育ち直した鈴雪と、彼女を後宮へ戻す王。物語は、呪いとされた出来事の裏にある意図や関係をたどりながら進み、後宮内の対立と協力を軸に展開する。全2巻でまとまり、番外編として幕間の短編が収録されている。短編は本編の合間の関係変化を補う位置づけ。全体として、後宮の制度と噂、密命、人物関係が重なる構成になっている。鈴雪が置かれた立場の変化と、王宮内での調査がシリーズの中心です。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 後宮の不審死や裏切りをめぐる謎が次々出てきて、先が気になる構成。
- 鈴雪の成長が見やすく、弱さを抱えたままでも立ち回る姿が印象に残る。
- 側室たちや王との関係が単純でなく、腹の探り合いの緊張感がある。
- 文章や雰囲気が上品で、重すぎず読み進めやすい。
- 1巻・2巻ともに引きが強く、続けて読みたくなる作り。
こんな人におすすめ
- 後宮もの、宮廷ミステリ、権力争いが好きな人。
- 主人公の成長や立ち回りを楽しみたい人。
- 事件の真相や人間関係の裏を追う展開が好きな人。
- 甘さよりも謎解きや緊張感を重視する人。
- コミカライズやシリーズ続刊まで追う予定の人。
人を選ぶポイント
- 事件や秘密が多く、1冊で完全にすっきり終わるタイプではない。
- 終盤の引きが強く、続巻前提の構成に感じやすい。
- 主上の振る舞いが序盤かなり雑で、好感を持ちにくい場面がある。
- 設定の一部は重く、事前に注意書きが欲しいと感じる読者もいる。
- 視点の切り替わりや情報量の多さで、やや読みにくく感じる場合がある。
テンポ・読後感
- 序盤から事件と謎が連続し、テンポは速め。
- 大きく感情を揺さぶるより、静かな緊張感で引っ張る空気。
- 後宮の華やかさより、疑心暗鬼や腹の探り合いが前に出る。
- ところどころで驚きの展開が入り、読後感は「続きが気になる」が強い。
- 物語全体は重さと読みやすさのバランスが取れている。
キャラクターへの評価
- 鈴雪は気弱さから始まるが、後宮で鍛えられて堂々と渡り合う姿が好評。
- 王は序盤の印象が厳しい一方、鈴雪の秘密を受け止める場面で評価が上がっている。
- 側室たちは曲者ぞろいで、敵味方の見えにくさが面白さにつながっている。
- 裏切り者や犯人の正体に驚く反応が多く、人物の見え方が途中で大きく変わる。
- 鈴雪と側室たちの関係は、緊張感の中にもやり取りの楽しさがある。
巻一覧
この巻のあらすじ
――――王を害すると託宣を受けて辺境に捨てられた少女は、王の后となる。――――
◎富士見L文庫×COMIC BRIDGE 頑張る女子主人公コンテスト ファンタジー部門特別賞受賞作◎ (2019年度)
「この娘はいずれ王を害する」 託宣を受け、静かな廟で生涯を終える筈だった鈴雪。しかし、幼い彼女の運命は流転する。王の手で強引に都へ連れ去られ――王后とされたのだ。だが、途方に暮れ泣きじゃくるだけの鈴雪は離宮へ追いやられてしまう。 時は流れ、彼女が十九となったとき。王の世継ぎが死ぬ原因は呪いだという噂が流れていた。噂の払拭と、連続死の真実を探る密命のため、鈴雪は再び後宮へ連れ戻される。離宮で美しく知性ある女性となった鈴雪が投げ込まれたそこは、陰謀渦巻く世界だった……。
<1~2巻、2か月連続配信!>
この巻のあらすじ
◎富士見L文庫×COMIC BRIDGE 頑張る女子主人公コンテスト ファンタジー部門特別賞受賞作◎ (2019年度)
ーーーー著者書き下ろしの番外編 「幕間 雪解けはまだ遠く」 を収録!----
不本意ながら再び後宮に戻された鈴雪は、とまどいながらも王と信頼を積み重ね、王の子の連続死の真実に迫っていた。 恣意的に流された「世継ぎに恵まれないのは、王后の呪い」という噂。そして、先代王后と亡き王女の存在……。 当初は敵対していたものの、協力し合うこととなった妃たちの手も借り、真実にたどりついたかに思えたさなかーー鈴雪は毒に倒れてしまう。 さらに王宮の必死の対応を嘲笑うかのように、亡きはずのある女の影が闇にうごめき……。
【1〜2巻、2か月連続発売!】 九 毒の痕跡 十 秘された徒花 十一 顛末 十二 王と王后 十三 鈴雪の託宣 終 後宮始末
幕間 雪解けはまだ遠く
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