七つの月がある大地ルナルを舞台に、父の仇を追う双子の兄妹アンディとエフィが、各地で起こる陰謀や勢力争いに巻き込まれていく冒険ファンタジー。旅の途中で踊り子レルシェ、ドワーフのドムス、エルファのラナーク、盗賊ニフトールらと合流し、〈結社〉や〈四姉妹〉、鬼面都市の人々との関わりを通じて、出生の秘密や世界の成り立ちに近づいていく。旅路は都市、海路、森、城塞都市へ広がり、人物関係と勢力図が段階的に増えていく構成。新装版では本編に加えて、各巻に短編や千年前の物語を収録している。新装版では本編に加えて、巻ごとに短編や過去時代の物語が付く。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 7つの月や種族、勢力が絡む独自世界の作り込みが濃く、地図を広げるように設定を追う楽しさがある。
- TRPGリプレイ由来らしいパーティ感があり、双子に仲間が加わっていく過程で冒険ものらしさが増す。
- 旧版からの再読で懐かしさが強く、加筆修正版や新装版として読み直す満足感がある。
- 物語の裏で動く組織や陰謀、敵側の存在感が強く、続きが気になる引きがある。
- タッタ、アード、エフェメラなど、印象に残るキャラややりとりを楽しむ読み方がしやすい。
こんな人におすすめ
- 90年代ファンタジーやTRPG由来の小説に親しみがある人。
- 設定資料や世界観の厚みをじっくり味わいたい人。
- じわじわ広がる長編シリーズを追うのが好きな人。
- 懐かしい旧作を新装版で読み返したい人。
- 軽快さよりも重厚さや古典的な王道感を求める人。
人を選ぶポイント
- 用語や勢力関係が多く、序盤は把握しづらい。
- 戦闘描写や展開が地味、単調、重めと感じやすい。
- 主人公側が悩みや迷いを抱える場面が多く、爽快感は控えめ。
- 物語の区切りが中途半端に感じられやすく、先まで読まないと消化不良になりやすい。
- 挿絵や巻末収録の扱いに好みが分かれやすい。
テンポ・読後感
- 序盤は説明や状況整理が多く、読み口はゆっくりめ。
- 中盤以降に謎や対立が動き出すと、緊張感が増して引き込まれる。
- 全体の空気は重厚で、明るく疾走するよりもじっくり積み上げるタイプ。
- 旅、追跡、陰謀、葛藤が交互に来て、落ち着かないが先が気になる流れ。
- 旧作らしい硬さはあるが、世界に入り込めると没入感は強い。
キャラクターへの評価
- 双子は使命感は強いが、迷いや葛藤が前に出て煮え切らない印象もある。
- タッタやアード、エフェメラは好感を持たれやすく、会話や立ち位置が印象に残る。
- 敵側は存在感が強く、四姉妹や結社まわりに不気味さや期待感が集まる。
- メルヌやドムスなど脇役にも愛着が向きやすく、再読で印象が変わるキャラがいる。
- 一部の敵や重要人物は、強さや描写の見せ方に物足りなさを感じる声もある。
巻一覧
この巻のあらすじ
友野詳の代表作、波瀾万丈の冒険ファンタジーが新装版で登場!【電子版特典:1992年刊行時の挿絵イラストを巻末ギャラリーとして収録!】 七つの月しろしめす大地――ルナル。父の仇である〈青い爪の女〉を追って旅に出た双子の兄妹アンディとエフィは、彼の地で、大いなる陰謀の渦中に巻き込まれていく……。幻の短編「悪魔と天使の間で……」(前編)も収録した新装版、イラストは全点西村博之の描き下ろし! 友野詳の代表作、波瀾万丈の冒険ファンタジーが待望の復活! 解説=冲方 丁
※本書は1992年8月に刊行された『ルナル・サーガ1 赤い瀑布』(角川スニーカー文庫)を加筆修正したものが底本になります。 ※短編「悪魔と天使の間で……(前編)」は、1991年12月に刊行された『ヘンダーズ・ルインの領主』(株式会社ホビージャパン・刊)に収録の「悪魔と天使の間で……」に、加筆修正を加えたものです。
この巻のあらすじ
〈結社〉の工作により、公王殺害の濡れ衣を着せられてしまったアンディは、旅の踊り子レルシェと運命的な出会いを果たす。惹かれ合う若きふたりの恋の行方は……。幻の短編「悪魔と天使の間で……」(後編)も収録!
この巻のあらすじ
ドムス、ラナーク、ニフトールが合流! 新章〈四姉妹〉編スタート!!【電子版特典:1993年刊行時の挿絵イラストを巻末ギャラリーとして収録!】 帝国を追われたアンディたちは、故郷のグラダス半島に向かうべくセレン内海へ。その道程で、ドワーフのドムス、エルファのラナーク、盗賊のニフトールらと行動を共にすることになる。そんな彼らの前に、新たな敵、〈四姉妹〉の次女・サレイアが立ちはだかる! 全イラスト新規描き下ろしに加え、完全新作短編「狼は吠え、風は吹き渡る」(20ページ)を収録。波瀾万丈の冒険ファンタジー、新章〈四姉妹〉編スタート!! 解説イラスト=四季童子
※本書は1993年6月に刊行された『ルナル・サーガ3 黒の海流』(角川スニーカー文庫)を加筆修正したものが底本になります。
この巻のあらすじ
青銅の姫フエイアの完全新作短編も収録! 全イラスト描き下ろしの新装版!【電子版特典:1994年刊行時の挿絵イラストを巻末ギャラリーとして収録!】 故郷の街ターデンへ戻ったアンディとエフィ。ところが街の様子は一変していた。盗賊団の暗躍によってエルファと人間が対立し、亡き父ラスティがかつて開いた森が、閉ざされてしまっていたのである。森へ向かった双子たちを待ち受けるのは、〈四姉妹〉の三女・青銅の姫フエイアと精強な部下たち〈五方陣〉! 物語はいよいよ佳境へ――。 全イラスト新規描き下ろしに加え、完全新作短編「青銅の姫、まかり通る」を収録。解説=高殿 円。
※本書は1994年3月に刊行された『ルナル・サーガ4 緑の迷路』(角川スニーカー文庫)を加筆修正したものが底本になります。
この巻のあらすじ
ニフトールとエルミーラの出会いを描いた短編「鬼面都市の遭遇」も収録!【電子版特典:1995年刊行時の挿絵イラストを巻末ギャラリーとして収録!】 〈四姉妹〉と〈結社〉の謎を追い、城塞都市テロンへ向かったアンディたちは、フエイアから驚くべき〈結社〉の歴史を知らされる……。全イラスト新規描き下ろしに加え、完全新作短編「鬼面都市の遭遇」も収録! 解説=長谷敏司
※本書は1995年3月に刊行された『ルナル・サーガ5 銀の深淵』(角川スニーカー文庫)を加筆修正したものが底本になります。
この巻のあらすじ
「新装版ルナル・サーガ」第1部、再びの完結!! 書き下ろし短編「月より戻りし母」は、女神サリカとアルリアナが登場する、〈結社〉設立にまつわる千年前の物語!【電子版特典:1995年刊行時の挿絵イラストを巻末ギャラリーとして収録!】 〈異貌の神〉と対峙し、出生の秘密と謎を得たアンディとエフィ。鬼面都市バドッカでは、伯母でもある顔役エルミーラ、サーライト、白金の姫ユメリアらにそれぞれ協力を迫られるが……。アンディとエフィ、それぞれが選ぶ未来は!? 全イラスト描き下ろしの「新装版ルナル・サーガ」第一部、再びの完結! 書き下ろし短編「月より戻りし母」は、女神サリカとアルリアナが登場する、〈結社〉設立にまつわる千年前の物語!
※本書は1995年9月に刊行された『ルナル・サーガ6 白い峻嶺』(角川スニーカー文庫)を加筆修正したものが底本になります。
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