砂塵が人の想いを力に変え、異能を生む荒廃世界の大都市を舞台に、秩序維持を担う精鋭部隊〈粛清官〉の戦いを描くシリーズ。中心となるのは、射撃の名手シルヴィ・バレトと寡黙な黒剣士シンで、獣人化ドラッグや能力犯罪、都市の過去に結びついた事件を追う。物語は、街の治安をめぐる捜査と戦闘を軸に、宗教勢力や都市の成立史、指揮系統の対立へと広がっていく。4巻構成で、都市内部の事件処理から式典警護、組織間の動きまでを扱う。続編・外伝・短編の情報は提示されていない。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 砂塵と異能、マスク姿の粛清官が動くサイバーパンク寄りの世界観が強い。
- バトルは銃撃・剣戟・能力戦が入り混じり、見せ場の勢いがある。
- 復讐、因縁、過去の清算が物語の芯になっていて重みがある。
- シルヴィを中心に、相棒や敵側も含めた関係性のぶつかり合いが熱い。
- 前作と地続きの設定やキャラが効いて、シリーズを追う楽しさがある。
こんな人におすすめ
- ダークファンタジーやポストアポカリプス系の空気感が好きな人。
- 異能バトルで能力の使い方や戦闘描写を楽しみたい人。
- 復讐譚や、過去を背負う主人公の葛藤に惹かれる人。
- マスクや装備のビジュアル、キャラデザイン重視で読みたい人。
- 前作から続けて読み、世界観の広がりを追いたい人。
人を選ぶポイント
- 続編前提の作りで、単巻での区切りが弱く途中で終わる印象が強い。
- 前作未読だと固有名詞や関係性がつかみにくい場面がある。
- 回想や過去説明が多く、展開が鈍く感じられる部分がある。
- 登場人物が多く、序盤から情報量が多めで乗り切りにくい。
- 主人公の行動や一部キャラの言動に好みが分かれやすい。
テンポ・読後感
- 序盤は状況説明と因縁整理が多く、じわじわ重くなる。
- 中盤から戦闘と対立が増えて、熱量が上がる。
- 全体の空気は暗めで、不穏さと緊張感が続く。
- ところどころで勢いよく読ませるが、区切りはかなり唐突。
- 余韻よりも「続きが気になる」で終わるタイプ。
キャラクターへの評価
- シルヴィは実力と理想の差に苦しむ姿が印象的で、成長の見どころになっている。
- 一方で、自分本位に見える行動や焦りが目立ち、評価が割れやすい。
- シンは寡黙で強く、相棒としての安定感がある。
- リリスやライラなど周辺キャラは関係性や因縁を広げる役割が大きい。
- 敵側も単なる悪役ではなく、復讐や過去を背負った人物として描かれている。
巻一覧
この巻のあらすじ
その塵は人の想いを力に変え、災いを呼ぶ。
人に異能を授ける砂塵が舞う偉大都市。 荒廃した世界で、楽園とさえ呼ばれる偉大都市には、そんな砂塵を力に変え、様々な能力を発現する人々が集う。 そして、その能力を犯罪に使う者たちを取り締まる精鋭部隊<粛清官>が、この街の秩序を守っている。
粛清官ーー射撃の名手シルヴィ・バレト。そして寡黙な黒剣士シン。 とある事件を通じてコンビを組むことになった二人は、人を獣に変貌させるドラッグの捜査を任されていた。
だが、そのドラッグの流通には、粛清官たちの作った悪しき過去が潜んでいた。 現代に蘇った巨大な悪意が、獣の牙となって偉大都市に大きな傷を刻もうとしている。
粛清官に立ちはだかるは、屍者を操る能力者。熱線を放つ能力者。 そしてーー凶悪な獣人を作り出す、異端の能力者。 暴虐の限りを尽くした能力者たちによる死闘の末、最後に立っているのは……
「わたしは、なんとしても完璧を目指さなければならない」 「今回のテロ事件。獣人事件首謀者の協力者と見なしてーー」
「ーー貴方たちを、粛清するわ」
吹き荒れる砂塵のなか、マスクをまとう能力者たちの物語が幕を開ける。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
わたしは完璧を目指したーー。
「ひさしぶりだな、バレト候補生」 「狼士会首領、ルーガルー……粛清するわ」
ついに砂塵兵器を稼働させたルーガルー。 その計画の完遂を防ぐため、シルヴィは決死の粛清戦に臨む。
かつて近接戦最強と謳われた強敵を前に、シルヴィの立てた戦略はーー
「さようなら、チューミー」
「あのとき、本当はなんて言うつもりだったの?」
ーー交錯する白と黒。2人の少女、1つの運命。
獣人麻薬を巡る至高の復讐劇は、思いも寄らぬ最終局面(クライマックス)へ。
「嘘をつくとき、そっと目を伏せる。あなたの仕草が、大好きだったの」
その日。渇いた夜空を割るような、最後の銃声が響いた。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
今宵、誰がために星は輝くーー
獣人事件の収束から1年。 砂塵渦巻くこの街で、ふたたび騒乱が起ころうとしていた。
「この警護任務は大任よ。こんどこそかならず式典を成功させなければならないのだもの」 「また悪い予感か? お前の勘はよく当たる。なにもなければいいがな……」
謎に包まれた連続食人事件の勃発。 延期開催される150周年記念式典。
「かつてこの地をおとずれた、盟主たちの祖〈Dの一団〉」 「彼らがこの地に根を差し、大陸一と呼ばれる大都市に発展させ、象徴として作られたものが、この中央連盟です」 「さあ、みなさまで祝おうではありませんかーーこの偉大都市の、栄えある150周年を!」
熱気に包まれる舞台を見下ろすは、市民、粛清官、円卓の盟主たち。 そして、たったひとりの星の夜。
「みなさん、とっても盛り上がってくれているのね! ぜひ聴いていって。このわたし、ノエル・シュテルンの歌をーー!」
祝宴の終幕を飾るは、この街の”歌姫”のステージ。 その背後に蠢くは、宗教徒たちの黒い影。
「--楽園殺し」 「ああそれも、貴女の望みであるならば……」
ーー今宵、偉大都市史上最大の祭り(フェス)が幕を開ける。
この巻のあらすじ
星をたたえ、暗く冷たく夜は燃える。
かくして林檎は奪われた。
〈血の祭典〉が明け、中央連盟の面々を襲ったのは、第二の衝撃。 シュテルン家当主脅迫事件を受けて、ロロ・リングボルド率いる第一指揮が大規模掃討戦に向けて動き出す。 その裏で独自に行動を開始するのは、第七指揮の粛清官たちだった。
一堂に会するは、完璧を目指す者。贖罪する者。弾劾される者。 義を貫く者。過去に眠る者。復讐者と、殉教者。 そして夢に堕ちた星を掬い上げる、当代の夜。
「リオ。最後に、ひとつだけ教えて」 「あなたが報せをくれなかったのは、わたしのことなんて、とっくに忘れてしまったから?」 「そうだとしたら。わたしも、あなたのことは永遠に忘れるわ……」
月の浮かばぬ、その日の晩に。 たったいちどだけ許された後夜祭に、最後の炎が灯される。
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