『わたしたちの田村くん』は、現代の中学・高校を舞台に、進路調査で「故郷の星へ帰る」と書く松澤小巻と、投石やバレンタインチョコの誤爆をしてしまう相馬広香に振り回される田村くんを中心に描く学園恋愛シリーズ。変わり者の女の子二人と、それに空回りしながら向き合う男子の距離感を軸に、言葉の噛み合わなさ、転居によるすれ違い、再び届くハガキや初キスをきっかけに関係が揺れていく。中学三年から高校一年へと時間が進む中で、学校生活の小さな出来事が恋愛の行方に重なり、相手の不在や再会がその都度三人の関係を組み替える。全2巻で、その行き来が日常会話を中心にまとめられている。
構造レビュー
編集部判定 判定なし
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
故郷の星に帰りたがる不思議ちゃんと絶対零度のツンドラ女王、田村くんが選ぶのはどっち?
編集部
中学時代に一目惚れした不思議ちゃんと高校で出会ったツンドラ女王、タイプの異なる美少女に挟まれ思い悩む男子高校生の日常と三角関係の顛末をコミカルに描く。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
女の子の二面性に惹かれる人 ヒロインの第一印象を裏切られたい人 好きな子の為に頑張る、熱血肌の主人公を応援したい人
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AI分析(あらすじ)
現代学園の三角関係や、会話のすれ違いを軸にした恋愛を読みたい人。
著者情報
この項目をレビュー編集部
竹宮ゆゆこは日本のラノベ作家。2004年に本作で商業デビューした。代表作は以下。 * とらドラ!(2006年 - 2010年 電撃文庫 全10巻+スピンオフ3巻、イラスト:ヤス) * ゴールデンタイム(2010年 - 2014年 電撃文庫 全8巻+列伝2巻+番外1巻、イラスト:駒都えーじ) * 砕け散るところを見せてあげる(2016年6月 新潮文庫 〈新潮文庫nex〉、装画:浅野いにお) * 知らない映画のサントラを聴く(2014年9月 新潮文庫 〈新潮文庫nex〉、装画:ふゆの春秋) * あしたはひとりにしてくれ(2016年11月 文春文庫、装画:かわかみじゅんこ) * おまえのすべてが燃え上がる(2017年6月 新潮文庫 〈新潮文庫nex〉、装画:高野ひと深) * 応えろ生きてる星(2017年11月 文春文庫、装画:かとうれい) * あなたはここで、息ができるの?(2018年10月 新潮社/2020年4月 新潮文庫 〈新潮文庫nex〉、装画:山口つばさ) * いいからしばらく黙ってろ!(2020年2月 KADOKAWA/2023年7月 角川文庫、装画:米代恭) * 心が折れた夜のプレイリスト(2021年3月 新潮文庫〈新潮文庫nex〉、装画:北村英里) * あれは閃光、ぼくらの心中(2022年6月 文春文庫、装画:ともわか) * 心臓の王国(2023年7月 PHP研究所、装画:はらだ)
イラストレーター情報
この項目をレビュー編集部
ヤスは日本のイラストレーター。ラノベのイラストを数多く手掛ける。代表作は以下。 * とらドラ!(竹宮ゆゆこ著、電撃文庫刊、2006年 - 2010年、全10巻+スピンオフ全3巻) * 白い恋人(平坂読著、二見書房『ファントム』誌掲載短編、2006年) * 悠久展望台のカイ(早矢塚かつや著、MF文庫J刊、2006年、全1巻) * 声で魅せてよベイビー(木本雅彦著、ファミ通文庫刊、2007年、全1巻) * おと×まほ(白瀬修著、GA文庫刊、2007年 - 2015年、全16巻) * リバース・ブラッド(一柳凪著、ガガガ文庫刊、2007年 - 2009年、全6巻) * 迷い猫オーバーラン!(松智洋著、集英社スーパーダッシュ文庫刊、第10巻のみ、2011年) * 人生で大切なことはすべて哲学と彼女が教えてくれた。(富増章成著、中経出版単行本刊、2012年、全1巻) * 零壹世界與眼鏡視界(蒼我著、浮文字刊(台湾のライトノベルレーベル)、2012年、全1巻) * 王手桂香取り!(青葉優一著、電撃文庫刊、2014年、全3巻) * エンド・リ・エンド(耳目口司著、角川スニーカー文庫刊、2014年、全2巻)
編集部
三角関係ラブコメの決定版。優柔不断な主人公にイライラする展開は上手く回避し、ヒロインたちの魅力を引き出している。二人が心に負った傷と真っ直ぐ向き合い、問題の解決に取り組む雪貞の誠実さが感動的。彼がラストに出した答えも十分納得できるもので、タイトルの意味を噛み締めてしまった。
作品Q&A
このラノでノミネートされたことはありますか? シリーズ全体
評価されるポイントは? ストーリー
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この作品の特徴は? ストーリー
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 電波系の松澤とツンドラ系の相馬、それぞれ事情を抱えた二人のヒロインと、板挟みになりながらも誠実に向き合う田村くんの三角関係が、切なくも読み応えがある。
- ラブコメの見た目をしつつ、すれ違いや別れ、距離といった現実的な重さが交わる「甘酸っぱく苦味もある」青春描写が評価されている。
- 竹宮ゆゆこらしい緩急のある心象描写や、細やかな悲しみ・焦燥の描き方が、デビュー作からすでに確立されていた。
- ヒロインの言動やイラストに込められた余韻、お守りのような名場面で感情が揺さぶられる。
- 全2巻で区切りがよく、長編のような読後感の重さが少ないという点も好意的に挙がる。
こんな人におすすめ
- 個性的で繊細なヒロインの二面性や、第一印象からの変化に惹かれる読者。
- 「とらドラ!」「ゴールデンタイム」など、竹宮ゆゆこ作品の心象描写が好きな人。
- ドタバタ感のあるラブコメより、切ない・重めの青春恋愛を求める人。
- 不器用で悩みの多い10代の主人公に共感したい、またはそういう姿を応援したい読者。
- 巻数が多くない完結作品を、一気に読み切りたい人。
人を選ぶポイント
- 主人公の空回りや優柔不断さ、自分本位に感じる振る舞いが続き、主人公に合わず楽しめなかった。
- 表向きはラブコメだが、過去のトラウマや別れを含む重いテーマが多く、爽やかな恋愛を期待するとギャップを感じやすい。
- 中編2本と短編1本の構成のため、恋の過程が浅く感じる、または修羅場が少なく物足りない。
- 相馬のキャラクター性が他作品のタイプと被る、といった好みの分かれ方も見られる。
- デビュー作ゆえに粗さや稚拙さを感じる部分がある、という再読の感想もある。
テンポ・読後感
- 一見ドタバタなラブコメだが、読み進めるほど現実的な切なさが増していく、緩急のある読み味。
- 小ボケが挟まりテンポよく進む一方、別れやすれ違いの場面では一気に感情が深まる描写がある。
- 三角関係ながらドロドロより、不器用さからくる爽やかさや可愛さを感じる。
- 文章は読みやすく一読で追いやすい。
- 再読すると小さな伏線や言葉の重みが増し、繊細さが際立つ作品だ。
キャラクターへの評価
- 松澤小巻は「故郷の星に帰る」など不思議で近寄りがたい電波系美少女だが、重い事情の裏にある切なさと、田村への想いが印象的だ。
- 相馬広香は孤高でツンドラ的な美少女として描かれ、田村の不器用さを責めつつも惹かれていく様子が好意的に語られる。
- 田村雪貞は地味で不器用、傷つきやすく悩みがちな10代男子として描かれ、真っ直ぐに行動しようとする姿がカッコいい/女々しい/格好悪いと評価が分かれる。
- 番外編に登場する伊欧(自称呪術師の女子)の個性が際立ち、キャラとして高く評価されることがある。
- ヒロインより主人公の内面や成長に目が向く作品だという読み方も多い。
巻一覧
この巻のあらすじ
中学三年の進路調査・第一志望は 「故郷の星へ帰る」 という不思議少女系、松澤小巻。投石して窓を粉砕しバレンタインのチョコを誤爆するという学年随一の美少女、相馬広香。いずれも変わり者の女の子2人と、彼女たちを相手に空回りしながら奮闘する田村くんの、おかしくてちょっと切ない恋物語。
この巻のあらすじ
松澤小巻は、進路調査の志望校欄に 「故郷の星へ帰る」 と書き続けた不思議少女。中学三年の夏、田村くんを魅了し眩惑し、その心をとらえたまま家庭の事情で遠方へ去る。相馬広香は、孤高の美少女。でも、少し寂しがりやで意地っ張り。高校一年の春、罵りあったり励まされたりした末、田村くんのファーストキスを奪う。奇しくもそれと同じ日、音信不通だった松澤から、田村くんのもとに一通のハガキが届いて……。はたして3人は禁断の三角関係になってしまうのか!? あなたの恋のツボを刺激する、大好評ラブコメディーの第2弾!
星評価・感想
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